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生理は恥ずかしいもの?!~各国の生理事情~

世界の各地から

女の子だから

更新)

世界のさまざまな場所で、女の子たちは暮らしそれぞれの毎日を送っています。そのほとんどの女の子に共通して起こること、それは生理です。毎日、世界中のいたるところで、多くの女の子と女性たちが生理を迎えています。そしてその生理のために、学校や仕事、さまざまな場面で日常生活を妨げられている状況が起きています。

日本でも、昨今女性たちが「生理」について隠すのか、オープンに語るのか、考え方・捉え方の議論が起きています。国の文化や社会規範、家族環境などにより受け止め方はさまざまです。プラン・インターナショナルが活動する国々で、女の子たちが体験している生理事情をご紹介します。

アランツァさん16歳(写真左) ベネズエラの経済危機を逃れペルーに移民

「ベネズエラからペルーへ逃れるための長旅の間、生理になるたびに生理用ナプキンを手に入れるのが大変でした。一緒に移動している人たち同士で、ナプキンとトイレットペーパーを分け、互いに助け合いました。生理用ナプキンを手に入れられない女の子たちは、自分のためのナプキンを布でつくっていました。売っているナプキンほど衛生的ではないけれど、あの状況では仕方ありませんでした」と話します。今はベネズエラからペルーに到着した女の子たちへの支援活動をしています。

写真:アランツァさん16歳(写真左)

アナさん13歳 ベネズエラの経済危機を逃れペルーに移民

「国によっては、生理について話してはいけないというけれど、21世紀になってそんなことではいけないと思う」とアナさんと両親は生理について話すためにテーブルを囲みます。アナさんの母親は「あなたはもう子どもではないのだから、外出するときには気をつけて、何かあったらすぐに電話をかけて」と話します。アナさんは、生理が始まったからというだけで自分が変わったとは感じていません。「私は今までと同じ。今までよりも少しだけ大人になっただけ」

写真:アナさん13歳

アネットさん19歳 子ども2人とウガンダに住む南スーダン難民

10年以上もの間、紛争による混乱が続いる南スーダンでは、女の子たちの半分が18歳未満で結婚しています。女の子たちは生理が始まったら結婚できると考えられているからです。

アネットさんの母親は若くして亡くなり、生理が始まったときは父親に助言を求めました。言われたことは、男の子たちを避けること。ディスコへ行ったり、夜に出かけたりしないことでした。「悪い人たちがお前をレイプするかもしれないからな」と父親は話しました。アネットさんは16歳のときに強制的に結婚させられました。相手は、ほかに3人の妻がいることをアネットさんに隠していました。その後夫と別れたアネットさんは、今は1歳と4歳の2人の子どもたちとともにウガンダの難民キャンプで暮らしています。「毎日が戦いです。眠るための家もなければ、子どもたちに着せる服もありません」

写真:アネットさん19歳

キャンプにいる若い女性と女の子たちは辛い生活を互いに助け合っています。生理のときも同じです。
「私は生理用下着を一枚しか持っていないので、生理が重くて服が汚れてしまうと、ショーツを洗い、ぬれたまま身につけなければなりません。そうすると近所の人たちが自分の乾いた下着を貸してくれます」

アネットさんは、学校で誰かが生理になって制服のスカートに血が染み出てしまったときに、女の子たちがどうするかについても話してくれました。

写真:アネットさん19歳

「ほかの女の子たちがその子のまわりを囲んで壁をつくり、その子を隠してあげるのです。それから、誰かが石鹸と水を取りに行き、スカートの汚れた部分を洗い、そして後ろ前にスカートをはきます。そうすれば、後ろ側に染みは見えなくなります。そうしたら、その子は普段と同じように勉強できます」

フィアンさん17歳 カンボジアの女の子

フィアンさんが初潮を迎えたとき、彼女はそれが何なのかまったく分からず、血を見て恐怖を感じました。

「私はナプキンの使い方を知らなかったので、代わりにスカーフを使って、周りの人たちに気づかれないようにしました。学校も休みましたが、家族はまったく気づきませんでした」

写真:フィアンさん 17歳のカンボジアの女の子

フィアンさんの自宅周辺には清潔な水もトイレもありませんでした。そのため、多くの女の子たちが、生理が来るたびに学校を欠席していました。「生理が来るたびに恥ずかしく思っていました。生理になると森へ行かねばなりません。蛇だけでなく、ほかの人に出会うのも怖かったのです」

現在フィアンさんの村には、プラン・インターナショナルが設置した新しいトイレと井戸があります。これは、フィアンさんやほかの女の子たちにとって、大きな変化をもたらしました。

「今はナプキンを使い、体も洗えます。友だちも私も、生理のときも休まず学校へ行っています」

シャヘドさん14歳 レバノンに住むシリア難民の女の子

シャヘドさんは、家族とともにシリアの紛争を逃れてアレッポからレバノンに住み5年になります。

「初潮を迎えたとき、すこし怯えました。でも、母が私に生理について教えてくれ、支えてくれました。それから、生理はごく普通のことになりました。お店で生理用ナプキンを買うのは、大したことではありません。私にとって明らかに必要なものです。自分で買いに行けるし、母に行ってもらったりします」。シャヘドさんは生理のときも学校へ行きます。学校にはトイレがあります。「生理になる女の子みんなに怯えることはないと伝えたいです。女の子は誰もが経験することだから」

写真:シャヘドさん 14歳

女の子たちを解き放つために

女の子、女性たちにほぼ毎月訪れる生理で、表れる影響は人それぞれです。まずは、生理に関する正しい知識を身につけることが重要です。生理のために過ごす場所を制限されたり、教育を中断してしまう状況は変えていかなければなりません。プランは、思春期の女の子たちが声を上げにくいことにも配慮し、見過ごされがちなニーズに目をむけて、引き続き活動をすすめていきます。

写真:ガールズ・プロジェクト

女の子の問題を解決

ガールズ・プロジェクト

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