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11/25は「女性に対する暴力撤廃の国際デー」~コロナ禍6カ月レポートが示す女性の危機~
お知らせ
女の子だから
(更新)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが、世界のいたるところでさまざまな影響を引き起こしてきました。プラン・インターナショナルも各国で緊急支援を実施し、既存プロジェクトを継続しながら、両輪で活動に取り組んできました。
2020年11月に、プランのアジア活動地域統括事務所が『新型コロナウイルス感染症(COVID-19):6カ月の活動』を発表しました。パンデミックから6カ月のアジア地域での支援活動と配慮すべき課題についての報告です。
『新型コロナウイルス感染症(COVID-19):6カ月の活動』
感染症対策が難しいアジア
アジア太平洋地域は、台風、洪水、干ばつ、地滑り、地震など、自然災害が頻発し、感染症対策への対応が難しい地域です。また、労働形態としての家事労働に従事する女性の割合が高いのも地域の特徴で、都市封鎖の影響で職を失っても女性たちには十分な保障もなく、再就職も困難です。
過去6カ月の活動報告
レポートでは、プランがアジア太平洋地域で実施した、食料品や衛生キットの配布、メディアを通じた感染症の予防や注意喚起、自宅学習用の教材提供、などの緊急支援を国ごとに報告しています。
過去6カ月間でプランがアジア太平洋地域の活動国コミュニティで実施した活動
- 3552万530人の人々を対象とした支援
- 100万6348セットの個人用防護具の支給
- 628万433人に対し新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する意識啓発活動
- 36万7262人の子どもや若者たちが、プランが開発した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対処プログラム」に参加
衛生についての講義を受ける女性たち(カンボジア)
弱い立場にある人々への影響が深刻
実施した緊急支援の評価調査を行う中で、子どもと女性、そして脆弱なグループを対象に、ジェンダー格差や必要な支援について分析を行いました。
- 感染症から健康を守る支援は、子どもや女性たちを守っている一方、間接的な影響が多方面に表れ、子どもたちの教育や安全、福祉に重大な影響を及ぼしています。
- 都市封鎖は感染症の蔓延を食い止めるのに有効ですが、学校、サービス、経済活動の閉鎖だけでなく、人々の孤立を招き、弱い立場にある子どもや女性たちが危険にさらされる可能性が高まります。早すぎる結婚、ジェンダーに基づく暴力(GBV)、性的暴力、性的人身取引、早期妊娠、教育の中断およびオンライン上でのいじめや嫌がらせなどの危険です。これは特に女の子に顕著です。
- 感染症対策を優先するあまり、重要な「性と生殖に関する健康」が後回しにされている状況が懸念されています。
衛生キットを受け取る女性(バングラデシュ)
女の子と若い女性を最優先に
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる社会経済的な悪影響は、広範囲かつ長期にわたり、過去数十年の国際社会の取り組みとその進歩を後退させかねません。もっとも打撃を受ける可能性が高いのが女の子、若い女性です。これまでに女の子の権利の実現のために積み上げてきた歩みを後退させないために、プランは取り組むべき5つの主要な分野をあげています。
- 暴力からの女の子の保護
- 女の子の復学支援
- 女の子の生計向上、社会的保護
- 女の子の性と生殖に関する健康と権利の促進
- 女の子の主体性と意見の尊重
危機においては、さらに優れた基盤を構築していくことで、以前は除外されていた人々にも焦点を当て、理想的な活動に舵切ることも可能です。感染症からのよりよい社会経済の立て直しの過程を利用し、プランは女の子の権利の後退を食い止めていきます。
あなたの寄付で、誰かの人生に可能性が生まれる。
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現地の声
プランが配布したラジオで勉強する女の子たち(インドネシア)
メグラさん 19歳 バングラデシュ
「最近、早すぎる結婚をさせられそうな子がいるというのを聞き、阻止するために地域の事務所へ通報しました。でも残念ながら対応できませんでした。都市封鎖が始まったためです」
フーさん ベトナム
「お母さんを手伝うために毎朝日の出とともに起きます。調理して、洗濯をし、家を掃除します。それから、畑仕事を手伝います。でも、先生から出された学校の宿題もありこれもやらないわけにはいきません」