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「早すぎる結婚の禁止」を勝ち取るまで~ドミニカ共和国~

世界の各地から

(2021/03/16更新)

中南米のなかでも「早すぎる結婚」が多いドミニカ共和国。これまで何世代にもわたり存在し、問題視されることもなく、その防止と啓発活動に取り組むことはおろか、解決のための資金を提供しようという人や団体はありませんでした。2017年、ドミニカ共和国では女の子の結婚年齢が男の子と同じ18歳に引き上げられましたが、18歳未満の結婚が許容される状況が続いていました。プラン・インターナショナルは、結婚した女の子が学校を中途退学し、その多くが早すぎる妊娠により母親となり、年上の男性と同居している現状を懸念していましたが、それもまたドミニカ共和国ではごく一般的なことでした。

「早すぎる結婚」は国全体の問題として取り組むべきこととプランは考え、2018年若い活動家たちと大胆な目標を掲げました。
「2030年までにドミニカ共和国で18歳未満の女の子が結婚したり妊娠したりすることがなくなる」

そしてついに2021年1月、大統領は児童婚を禁止する法律に署名しました。ここにいたるまでのプランの取り組みを報告します。

写真:左から、メラニーさん、アビナデル大統領、プラン国統括事務所長バージニア・サイズ

左から、メラニーさん、アビナデル大統領、プラン国統括事務所長 バージニア・サイズ

「早すぎる結婚」の問題を認識してもらうために

あまりに一般的すぎてもはや問題ともされてこなかった「早すぎる結婚」に向き合い、国全体に理解してもらうためにはどうしたらいいのか。プランは、国内の「早すぎる結婚」の問題を認識してもらうための一連の調査を実施することにしました。まずは、活動しているコミュニティやそこに暮らす女の子たちと話し、強制的な「早すぎる結婚」の規模とそれが女の子に与える影響を調べました。そして、「早すぎる結婚」を許可している法律を変更しなければならないと認識しました。

写真:早すぎる結婚の問題を話し合う女の子たち

早すぎる結婚の問題を話し合う女の子たち

「性と生殖に関する健康と権利」の啓発

次に、早すぎる妊娠について、それが女の子に与える影響と「早すぎる結婚」の相互関係に注目しました。この調査から、包括的な「性と生殖に関する健康と権利」に関する教育とアドボカシー活動が必要であるとわかりました。
また、商業的な性産業と暴力についても調査し、最後に文化的背景を理解するために男らしさについて、そしてなぜ男性が結婚相手に若い女の子を探すのかを調べました。こうした一連の調査には、統計だけでなく実際の女の子の声も含めたことで、より身近な現実として興味深い洞察を与えてくれました。

国全体を動かす戦略

3年間、さまざまな調査とメディアツアーを行うなどコミュニケーション戦略を実施し、あらゆるところに働きかけました。プランが女の子の権利を訴えてきた組織であることも大きく影響し、女の子に関連する問題に取り組む中心的役割を果たす組織としてより社会に認識されるようになりました。

目的をともにする組織が運動に参加し、活動が広がったことも大きく影響しました。ユニセフ、セーブ・ザ・チルドレン、子どもの権利連合などと連携し、メッセージをより広く発信することができました。議会内にも積極的にロビー活動を行い、婚姻法を変更する議題を議会に2回取り上げてもらいましたが通過には至りませんでした。

写真:早すぎる出産の防止に取り組んだキャンペーン

早すぎる出産の防止に取り組んだキャンペーン

一般市民が問題を問題として感じ始め、改善すべき問題として行動すべきという動きをより確実にする必要がありました。

今の「早すぎる結婚」が起きている状況を容認することは道徳にも反し、見過ごすことは加担していること、と訴える強いメッセージを使い、全国的なキャンペーンを実施しました。 2年以上にわたってこの問題を訴え続けたことで、欧州連合やUSAIDなど、海外の支援機関から支援を受けられるようになりました。

写真:2017年上院議会で早すぎる結婚と女の子の権利保護を訴える女の子たち

2017年上院議会で早すぎる結婚と女の子の権利保護を訴える女の子たち

国際ガールズ・デーにアピール

2020年8月、ドミニカ共和国の新政権の発足により、連携してきた各省庁の関係者の多くが新しく入れ替わりました。プランは、「早すぎる結婚」の禁止が新政府の最初の成果のひとつになるようロビー活動を行いました。

この年の国際ガールズ・デーは、これまでの取り組みを前進させる絶好の機会でした。プランが毎年実施している #GirlsTakeoverでは、10歳の女の子メラニーさんがドミニカ共和国のアビナデル大統領の役職を一日引き継ぎ、ドミニカ共和国の女の子の権利の保護と主張を訴えました。メラニーさんは、大統領が最後に「対応します」と言ったのを聞きました。新政権がこの問題に取り組む準備ができていることがわかりました。

写真:2020年の国際ガールズ・デーに大統領職を一日担った女の子

2020年の国際ガールズ・デーに大統領職を一日担った女の子

「早すぎる結婚」を禁止する法律が制定

2020年11月、大統領は、すべての政党の省庁と代表者に、「早すぎる結婚」が国の優先事項であり、それを終わらせるために行動することを呼びかけました。そして2021年1月6日、「いかなる状況においても18歳未満の結婚を禁止する」という法律が公布されました。

プランはドミニカ共和国での、「早すぎる結婚」の法制化に貢献できたことを誇りに思っています。しかし、法律の改正はまだ始まりに過ぎません。「早すぎる結婚」を可能にしてきた文化や慣習とそれにともなう人々の行動を変えなければ、本当の実現にはなりません。プランは本当の「早すぎる結婚」の撲滅を目指し、引き続き活動に取り組みます。

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