(2026年07月15日更新)
子どもを含む多くの住民が被災。
国際NGOプラン・インターナショナル日本人職員の現地からの声
2026年7月5日以降、バングラデシュ南東部コックスバザール県のロヒンギャ難民キャンプおよび周辺ホストコミュニティでは、豪雨に伴う土砂崩れが相次ぎ、子どもを含む多くの住民が被災しています。国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)は、現地でパートナー団体と連携し、命を守るための早期警戒、避難支援、緊急物資支給の活動を続けています。
現地コックスバザールの状況
7月5日以降、バングラデシュ全土では111万人、コックスバザール県全体では26万人が洪水や土砂崩れによって被災したと言われています※1。ロヒンギャ難民キャンプ内では、少なくとも473件の土砂崩れなど気象関連事故が発生、9,449世帯(42,934人)が被災しています※2。8日には難民キャンプ内のマドラサ(宗教学校)が土砂にのみ込まれ、授業を受けていた女の子少なくとも4人が死亡し、複数人が負傷したと報告されています。24時間で250ミリ以上の雨が降り、地滑りや洪水が発生し、多くのシェルターが深刻な被害を受けました。ホストコミュニティの被害も深刻で、コックスバザール県全体では行政区域の約49%が浸水し、81カ所の橋梁・道路等のインフラが被害を受けています。現地政府は今後も大雨が続くと警告しており 、地滑りや鉄砲水の危険がさらに高まっています。
- ※1 Bangladesh: Situation Report #1 - Flash Flood and Landslides (13 July 2026) - Bangladesh | ReliefWeb
- ※2 バングラデシュ赤新月社およびIFRC:BGD: Flood - 07-2026 - Situation Report-7, Monsoon Depression in Cox’s Bazar #6 (2026-07-12)

大雨による川の増水

冠水の中、最低限の荷物を持ち出し避難する住民

現在コックスバザールに滞在中の船越美奈職員から、現地の状況についてコメントが届いています。
プログラム部 緊急人道支援グループ 船越 美奈職員のコメント
「現在約120万人が暮らすロヒンギャ難民キャンプは、山を切り開いた不安定な斜面に竹やターポリンで作られた住居が密集しており、世界でもっとも人口密度の高い難民居住地のひとつです。そのため、もともと自然災害に非常に脆弱な環境にあります。難民の大規模流入から約9年が経過した今も、その住環境はほとんど改善されていません。今回の水害は、厳しい環境の中で生活を続けてきたロヒンギャ難民の人々だけでなく、多くの難民を受け入れてきたホストコミュニティの人々の暮らしにもさらなる打撃を与えています。緊急時には、とりわけ女の子たちが暴力や搾取、教育の中断など、さまざまなリスクに直面しやすくなります。プラン・インターナショナルは、こうした子どもたち、特に女の子が抱える課題に対応するための支援に注力しています。」
支援物資配布活動中の船越職員
7月14日の支援活動の様子
この日1日で、ホストコミュニティ2郡の513世帯に支援物資を配布。住民たちにとっては今回が初めての支援。元々災害が多い地域だが、住民たちは30年この地域で生活してきて、今回の洪水がもっとも大きな被害だと語っている。

支援物資を受け取る被災した家族

冠水の中の戸別訪問調査
プラン・インターナショナルの支援活動(予定含む)
プランは、パートナー団体と連携し、難民キャンプおよびホストコミュニティにおいて、150人以上のスタッフとボランティアを動員し、早期警報の発信、避難、緊急物資支給、心理的応急処(PFA)、その他の人命救助のための緊急支援活動を展開しています。
主な支援活動
- ボランティアによる気象情報や避難情報の共有や戸別訪問による注意喚起などのコミュニティ活動
- 特に危険度が高い世帯を把握し、逃げ遅れを防ぐ防災的活動
- 緊急食料支援・緊急物資支給(食料、飲料水、防水シート、生活用品セット、女の子・女性の尊厳キットなど)
- より安全なシェルター環境の整備
プランは、パートナー団体とともに、女の子や子どもたち、そしてその家族の命と生活を守るための支援に取り組んでいきます。
ご取材・お問い合わせについて
本件に関するお問い合わせや、現在現地に滞在している日本人スタッフへのインタビュー・コメント取材をご希望の方は、広報担当までご連絡ください。
国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。
このリリースに関するお問い合わせ
公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
PR/コミュニケーション 葉山
TEL:080-1017-4200
E-mail:kumiko.hayama@plan-international.jp

