本文へ移動

気候変動の原因とは?影響と地球温暖化を防ぐため私たちにできること

(2025年12月05日更新)

この記事では、気候変動の原因を自然と人間の両方の視点からわかりやすく解説します。地球温暖化や異常気象、海面の上昇、生き物への影響について、日常生活でできる温室効果ガスを減らす工夫や省エネの方法にも触れています。また、気候変動が人々に与える影響や、私たちが日本にいながら実践できる対策についてもお伝えします。

気候変動とは、地球規模で長い期間にわたり気温や降水量、海水温などが変化する現象です。原因には自然現象と人間活動の2つがあり、現在進行中の深刻な変化の多くは、人間が排出する温室効果ガスなどの人為的な要因によるものが中心となっています。

ネパールの若者が描いた気候変動についてのアート作品

ネパールの若者が描いた気候変動についてのアート作品

【気候変動の原因1】自然の要因とは

地球の気候は、古来より自然のサイクルによって緩やかに変動してきました。たとえば、地球の公転軌道や自転軸のわずかな変動は、数万年単位での気候システムの変化を引き起こします。また、火山の噴火による微粒子や火山灰の放出で一時的に年平均気温が低下することも知られています。このような自然現象の影響は無視できません。しかし、近年の急激な年平均気温の上昇は、自然的な要因だけで説明することは難しいと考えられています。そのため、自然の変動と人間活動の両方を正しく理解することが重要です。

目標13:気候変動に具体的な対策を

こうした背景から、世界各国はパリ協定などを通じて協働し、持続可能な開発目標(SDGs)でも気候変動対策が重視されています。特に目標13「気候変動に具体的な対策を」は、国際社会が協力して地球環境の変化に対応していく指針となっています。

【気候変動の原因2】人為的要因とは

地球の気候変動は、私たち人間の活動によって加速しています。特に産業や交通、農業などに伴う温室効果ガスの大量排出が大きな原因であり、地球温暖化を深刻化させています。ここでは、気候変動に及ぼす人為的要因について詳しく解説します。

温室効果ガスの増加による地球温暖化

地球温暖化は、温室効果ガスの増加によって地球全体の平均気温が上昇する現象です。特に、産業革命以降、化石燃料を大量に燃焼するようになったことで、大気中の温室効果ガス濃度が急激に高まっています。これらの気体は大気中で赤外線として再放射され、地表付近の温度を押し上げる原因となっています。代表的な温室効果ガスとして、次の3種類があげられます。

イメージ:温室効果ガスの増加による地球温暖化

  • 二酸化炭素(CO₂)
    化石燃料(石炭・石油・天然ガス)の燃焼が最大の排出源です。発電や工場の稼働、企業活動、自動車や飛行機の利用など、私たちの生活のさまざまな場面で排出されています。二酸化炭素の排出量は世界の温室効果ガス排出量のおよそ75%を占め、地球温暖化の主な要因となっています。
  • メタン(CH₄)
    家畜(牛など)のゲップ、水田、天然ガスの採掘などが主な発生源です。排出量は二酸化炭素より少ないものの、温室効果は二酸化炭素の約28倍と非常に高く、気候変動に影響を及ぼしています。
  • 一酸化二窒素(N₂O)
    農業で使われる窒素肥料や工業活動などから排出される一酸化二窒素は、二酸化炭素のおよそ265倍もの強い温室効果があり、地球温暖化への影響が大きい気体です。排出量は少ないものの、空気中に長くとどまり、農業では肥料の使い方や管理方法の見直しによる排出削減が重要となります。

森林破壊と土地利用の変化

森林は光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収し、地球の気候を安定させる重要な役割を担っています。しかし、農地への転換や都市開発、違法な伐採によって世界各地で森林が減少し続けています。これにより二酸化炭素の吸収量が減り、大気中の濃度がさらに高まりやすくなります。また、さらに土地利用の変化は地表からの水分発散や水蒸気による循環にも影響を与え、地域の気候システムの仕組みを変化させています。

気候変動がもたらす影響とは

地球温暖化の影響で、世界各地でさまざまな気候変動が起きています。異常気象や海面上昇、食料生産への影響は、私たちの生活と社会、さらに生態系に深刻な問題をもたらしています。こうした変化は、今後も多くの人々や生物に影響を与えると懸念されています。

写真:洪水による被害(バングラデシュ)

洪水による被害(バングラデシュ)

異常気象の頻発

気候変動によって観測される海面水温の上昇や台風の大型化、猛暑や豪雨などの極端気象が世界各地で頻発しています。これらの異常気象は、熱中症などの健康被害の増加や、洪水による住居や農地の損壊、さらには交通機関や電力インフラへの深刻な損害につながっています。私たちの生活や社会基盤に、これまで以上のリスクをもたらしているのです。

海面水位の上昇

地球温暖化に伴い、氷河や氷床が溶けたり、海水が熱によって膨張したりすることで、世界中で海面の水位が上がっています。この変化により、沿岸部では浸水や洪水のリスクが高まり、島国や低地に暮らす人々の家やインフラ、経済活動に重大な影響が及ぶ恐れがあります。

食料生産と生態系への打撃

気候変動による気温や降水量の変化は、農作物の生育に直接的な影響をもたらし、食料の安定した供給を難しくしています。また、自然環境の変化によって生態系のバランスが崩れ、生物多様性が損なわれることで、絶滅の危機に直面する動植物も増えています。

気候変動がもたらす影響は激甚化する異常気象や海面上昇、食料・生態系への打撃など多岐にわたります。しかし、これらの被害がすべての人に等しく及ぶわけではありません。特に社会的に弱い立場にある女性や子どもたちは、生活基盤のぜい弱さや災害時の支援の届きにくさから、より深刻な影響を受けやすいことが国際的にも指摘されています。

写真:干ばつ時の学校給食支援(ケニア)

干ばつ時の学校給食支援(ケニア)

気候変動を防ぐために日常生活でできる取り組みとは?

気候変動の防止には、日々の暮らしのなかでできる小さな工夫が効果を発揮します。再生可能エネルギーの利用や、食品やごみの無駄を減らすことで、温室効果ガスの排出抑制に役立ちます。ここでは、一人ひとりが身近なことから取り組める例を紹介します。

エネルギーの無駄を減らす

日々の生活のなかで、エネルギー消費を見直すことは気候変動対策の第一歩です。たとえば夏場はエアコンの設定温度を28℃前後にし、フィルターをこまめに掃除することで冷房効率を維持しやすくなります(ただし、熱中症を防ぐため、無理のない範囲で行いましょう)。冷蔵庫は詰め込みすぎないようにし、背面の排熱スペースを保てば消費電力を抑えられます。さらに、使っていない家電のコンセントを抜いておくことで、待機電力の削減にも効果があります。

食品ロスを減らす

地球規模で生産される食品のおよそ3分の1が廃棄されており、その過程で大量の二酸化炭素が排出されています。必要な分だけ購入や調理、保存を心がけることが、廃棄の削減につながります。また、消費期限や保存方法に注意し、食べ切れる工夫として冷凍保存や作り置きを活用することも有効です。

ごみを減らして焼却時の二酸化炭素排出を減らす

ごみを減らすためには、5R(リデュース=減らす・リユース=再利用・リサイクル=再資源化・リフューズ=不要なものを断る・リペア=修理して使う)を意識した行動が大切です。たとえば、詰め替え商品やマイバッグ、マイボトルを利用することで使い捨てプラスチックの削減に取り組めます。さらに資源ごみはきれいに分別することでリサイクル率が高まり、ごみ焼却による二酸化炭素排出量を減らすことにもつながります。

気候変動の影響と私たちにできること

気候変動の主な原因は、私たちの日常の活動にあると言われています。異常気象や自然災害の増加は、身近な暮らしだけでなく、社会全体にさまざまなリスクをもたらしています。まずは節電やごみの削減など、私たち一人ひとりができる工夫を通じて温室効果ガスの排出を減らすことが重要です。
一方で、気候変動の影響は世界各地に広がっており、特に途上国ではその深刻さが増しています。私たちの日々の行動が、遠く離れた国で暮らす子どもたち、特に女の子たちの未来にまで及んでいる現実にも目を向ける必要があります

写真:環境保護活動をする子どもたち(ケニア)

環境保護活動をする子どもたち(ケニア)

教育機会の喪失

気候変動がもたらす干ばつや異常気象の影響で、安全な飲み水が不足する地域が増えています。
そのため、多くの女の子たちが家族のために遠くまで水を汲みに行かざるを得ず、長時間を労働に費やすことで学校へ通うことが難しくなっています。また、台風や洪水などの自然災害で学校そのものが被害を受けたり、通学路が寸断されてしまったりするケースも後を絶ちません。
こうした状況は、女の子たちから学びの機会を奪い、将来的な自立や就労の選択肢を大きく制限してしまいます

深刻な干ばつで学校が閉鎖される事態に(ソマリア)

深刻な干ばつで学校が閉鎖される事態に(ソマリア)

健康と安全へのリスク

気候変動の影響によって、干ばつや洪水などの異常気象が発生し、多くの家庭が避難生活を余儀なくされ、その不安定な環境下ではジェンダーに基づく暴力や早すぎる結婚(児童婚)、性的搾取といった危険が高まります。安全な生活や教育の機会が失われることは、女の子たちの心身に深刻な影響を及ぼすだけでなく、彼女たちが安心して夢や未来を描くことさえも困難にしています

プラン・インターナショナルは、厳しい状況に置かれた女の子をはじめとする子どもたちの権利を守るため、さまざまな支援活動を行っています。

寄付により、防災トレーニングの実施や災害に強い学校づくり、女の子が安心して通学できる環境の整備など、子どもたちの未来を守る取り組みが可能となります。

気候変動の影響から子どもたちを守るために、あなたも支援の輪に参加してみませんか?

「プラン・インターナショナル・ジャパン」が行う貧困地域の生活向上の取り組みを寄付で応援する

あなたにできる支援

運営団体

国際NGOプラン・インターナショナルについて

国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。

写真:プラン・スポンサーシップ

社会課題ブログTOP

トップへ