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若者の未来を変える「おばさん」の夢

  • バングラデシュ

プラン・インターナショナルは、バングラデシュの難民キャンプに暮らすロヒンギャの若者たちを対象に、識字教育プロジェクトを実施しています。読み書きや計算を学んだことがない若者たちが、継続して教育を受けられる体制づくりを目指しています。

イラスト:42歳のタミダはミャンマーで裕福な家庭に生まれました。

42歳のタミダはミャンマーで裕福な家庭に生まれました。6人のきょうだいのなかで一人だけ女の子だったタミダは、ロヒンギャの家庭には珍しく、女の子ながらも公立学校に通い、英語とミャンマー語を学びました。

しかし、ほかの兄弟は学校に通い続けるなか、タミダが学校に通えたのは4年間だけ。18歳になる前にお金持ちの家からの縁談があり、結婚させられました

イラスト:タミダは5人の娘と2人の息子を出産しました。しかし2017年、ミャンマーのラカイン州で暴動が勃発。末の息子は足に障害があるため、タミダがずっと背負って逃げました。

タミダは5人の娘と2人の息子を出産しました。しかし2017年、ミャンマーのラカイン州で暴動が勃発。末の息子は足に障害があるため、タミダがずっと背負って逃げました。

移動の途中、暑さと空腹により長男は亡くなり、タミダと家族は泣く泣く長男を途中の丘に埋葬し、バングラデシュを目指しました。

イラスト:難民キャンプに到着し、しばらくすると若者を対象にした識字教育のための有償ボランティアを探していることを聞きました。

難民キャンプに到着し、しばらくすると若者を対象にした識字教育のための有償ボランティアを探していることを聞きました。

タミダは自分が仕事をしてお金を稼ぐということを想像したことはありませんでしたが、読み書きができるロヒンギャの女性は珍しく、お金も必要だったのでボランティアに応募することにしました。

イラスト:タミダの仕事は、親しみをこめて「おばさん(Auntie)」と呼ばれています。「おばさん」の役割は、識字教育に通う女の子のサポートです。

タミダの仕事は、親しみをこめて「おばさん(Auntie)」と呼ばれています。「おばさん」の役割は、識字教育に通う女の子のサポートです。

女の子たちが識字クラスに通えるように家族を説得したり、生理や家事・育児のために欠席が続く女の子の家庭を訪問したりします。

ほかにも、女性教師のサポートや、女子教育の重要性を啓発する役割も担っています。

イラスト:タミダの娘たちも読み書きを学びはじめ、足が不自由な末の息子も、プランや周りのサポートを得て識字教室に通うことができるようになりました。

タミダの娘たちも読み書きを学びはじめ、足が不自由な末の息子も、プランや周りのサポートを得て識字教室に通うことができるようになりました

ミャンマーにいた頃は女の子たちが学ぶ姿をあまり見ることがなかったタミダは、彼女たちの勉強への熱意に圧倒されています。

そして、いつか母国ミャンマーに戻り、すべての子どもたちが一緒に学校に通い、息子が障害のない人と同じように生活できることを祈っています

※ illustration by Noriyuki Goto
2024年10月発行のプラン・ニュースの記事を再編集し掲載しました

この活動は皆さまの寄付により支えられています

ロヒンギャの若者たちの学びを支える仕組み~ロヒンギャ難民の識字教育プロジェクト~

ロヒンギャの若者たちの学びを支える仕組み~ロヒンギャ難民の識字教育プロジェクト~

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