「移動図書館」が支える学びの機会
- 東ティモール
東南アジアにある東ティモールは、2002年に独立した、18歳未満の人口が約半数を占める若い国です。東ティモールが抱える課題の一つに教育機会の不足があります。プランは教育省と連携し、「移動図書館」を通じて子どもたちに学びの機会を提供しています。

東ティモールは、国土の大半が山岳地帯からなる小さな国です。特にプランの活動地域は、道路や電気、水道などのインフラが十分整備されておらず、幼児教育も十分普及していません。
プランは幼稚園の建設や保護者むけの子育て講習を実施していますが、子どもたちの学びの機会は限られています。
そこで、動き出したのが「移動図書館」プロジェクトです。
「移動図書館」は、車に本をのせて貸し出すだけではありません。
プラン職員やボランティアによる読み聞かせやスポーツアクティビティなども同時に行うことで、子どもたちが主体的に活動に参加する機会を提供しています。

13歳のマルシアは、8歳のときから「移動図書館」を利用しています。
「最初はあまり字が読めなかったけど、カラフルな絵を見るのが大好きだったし、お兄さんやお姉さんが話してくれる物語に耳を傾ける時間がとても楽しかった」と話します。

14歳のソフィアは家事やきょうだいの世話のため、なかなか学校に通えず、いまも小学校で学んでいます。
ソフィアのように家庭の事情で学習が遅れたり、中途退学してしまった子どもたちのために、「移動図書館」は学校の教科書も積んでいます。「移動図書館が来るたびに、分からないことをスタッフや友だちに聞いて勉強しています」

2020 年に開始した「移動図書館」は対象地域を拡大し、教育省や学校と連携を深め、これまでに2万人以上の子どもたちが利用しています。
東ティモールの子どもたちに学びと参加の機会を運ぶ「移動図書館」はプラン・スポンサーシップのご支援者の皆さまに支えられています。
※ illustration by Noriyuki Goto
2025年9月発行のプラン・ニュースの記事を再編集し掲載しました
この活動は皆さまの寄付により支えられています

