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アフリカ西部に位置し、同大陸で最大の人口を抱えるナイジェリアは、石油と天然ガスの豊富な資源に支えられ、近年も経済規模ではアフリカ最大級を維持しています。しかし、地域によって所得格差が大きく、電力や交通など社会基盤の整備は依然として不十分で、多くの人々が厳しい貧困のなかで生活しています。また、北東部を中心に武装勢力による攻撃が続いており、学校や子どもを狙った襲撃も後を絶たない状況です。

基本データ

首都
アブジャ
面積
92万3,773km2(日本の約2.5倍)
人口
2億3,268万人(2024年 世界銀行)
言語
英語(公用語)、各部族語(ハウサ語、ヨルバ語、イボ語等)
宗教
イスラム教(北部中心)、キリスト教(南部中心)、伝統宗教(全域)

※ 出典:外務省ウェブサイト

ナイジェリアの歴史・社会情勢

ナイジェリアは1960年に英国から独立し、内戦や軍政を経て現在は民主体制を維持しています。西アフリカ最大の人口と250以上の民族を抱え、石油・天然ガスを中心にアフリカ最大規模の経済を持つ一方、貧困格差や治安不安、汚職、インフラ不足などの課題が深刻です。宗教・民族対立や武装勢力の活動は国内避難民問題にもつながり、教育・医療へのアクセス格差も大きい状況です。映画産業や音楽など文化面の発展もみられ、若い人口が未来の成長要因とされています。

ナイジェリアの宗教

ナイジェリアは250以上の民族と500以上の言語が存在し、宗教と文化が多様に交差しています。北部ではイスラム教、南部ではキリスト教が主流で、伝統宗教も祭礼や生活習慣に影響を残しています。アフロビーツやジュジュなどの音楽、映画産業「ノリウッド」、アンカラ生地を用いた民族衣装などは国際的にも注目され、若い世代が文化発信の中心となっています。宗教儀式や祝祭は地域のアイデンティティを支え、豊かな文化的魅力を形成しています。

ナイジェリアが抱える問題

  • 早すぎる結婚・妊娠が頻繁に起きていること

    ナイジェリアでは早すぎる結婚(児童婚)や妊娠が日常的に起こり、母子の健康リスクが大きい状況です。乳幼児死亡率は依然として高く、栄養不足による発育不良も深刻です。医療アクセスの格差や保健サービスの不足が影響し、家庭や地域社会への負担も重くなっています。

  • 出生登録が不十分で搾取リスクが高いこと

    出生登録されていない子どもが多く、法的身分が不安定なまま生活する子どもが多いことが大きな問題です。その結果、児童労働や人身取引に巻き込まれやすく、教育・保護・支援を受ける権利が十分に守られません。その背景には、社会制度の不備や深刻な貧困があります。

  • 教育へのアクセスが限られ識字率が低いこと

    初等教育への非就学率が3割を超え、中途退学をする子どもも多い状況です。教育環境の不足、治安不安、家計の負担などが影響しています。その結果、基礎的な読解力のある子どもの割合が低く、貧困から抜け出しにくい社会構造が続いています。

  • 若者の失業率が高く意思決定に参加できないこと

    若者の失業率が高く、安定した収入や将来の見通しを持ちにくい状況です。また、地域や行政の意思決定の場に参加する機会が少なく、若者の声が政策や社会づくりに反映されにくい課題があります。社会参加の機会を広げる仕組みづくりが求められています。

プラン・インターナショナルの取り組み

  • 1.思春期の女の子・若い女性・母子の健康促進

    思春期の女の子の性や生殖の健康を守る取り組みを進めるほか、村落貯蓄貸付組合と母子保健サービスをつなぎ、安心して出産できる体制づくりを強化します。また、住民へのジェンダー理解の普及や行動変化を促し、保健施設の品質向上チームの活動も支援します。

  • 2.子どもの保護の強化

    出生登録キャンペーンの推進や、コミュニティを基盤とした子どもの保護体制の整備・拡充を進めます。また、地域での子どもの保護法の適用を促し、保護サービスを強化することで、子どもたちが暴力・虐待・搾取から守られる環境づくりを目指します。

  • 3.質の高い教育の普及

    子どもや若者が安全な環境で基礎教育や非公式教育を受けられるよう、学校運営委員会やPTAの力を高め、女子教育への理解を広げ、子ども・若者クラブの活動を支えます。また、緊急時の学びやジェンダーに配慮した教育づくりに向け、行政や地域パートナーへの働きかけも行います。

  • 4.若者の経済力の向上

    若者、特に女の子や女性が自立できるよう、職業訓練や就業支援、生活に必要なスキルや社会参加の学びを提供します。また、若者の貯蓄グループや村落貯蓄貸付組合の拡大と利用を進め、官民が協力して若者の能力を伸ばし、就業の機会を増やす取り組みも支援します。

ナイジェリアでの活動

ナイジェリアでの活動一覧

プラン・インターナショナルのデータ

活動開始年
2014年
現地事務所
統括事務所:アブジャ
ソコト
バウチ
ラゴス
リバーズ

※2021年6月現在

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