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パプアニューギニアは、オーストラリアの北に位置し、ニューギニア島の東半分と周辺の約600の島々からなる国です。1975年にオーストラリアの委託統治から独立しました。熱帯モンスーン気候に属し、火山帯に位置するため、地震や噴火、洪水など自然災害の影響を受けやすい環境にあります。多様な民族と言語が共存する一方で、女性に対する暴力が深刻な社会問題となっており、貧困や険しい地形、交通インフラの未整備により、子ども、とりわけ女の子の就学や教育の継続が難しい状況が続いています。

基本データ

首都
ポートモレスビー
面積
約46万km2(日本の約1.25倍)
人口
約1,056万人(2024年、世界銀行)
言語
英語(公用語)のほか、ピジン英語、モツ語等を使用
宗教
おもにキリスト教、祖先崇拝等伝統的信仰も根強い

※ 出典:外務省ウェブサイト

パプアニューギニアの歴史・社会情勢

パプアニューギニアでは、古くから多様な民族と言語が共存し、部族社会を基盤とした独自の文化を育んできました。19世紀後半以降は欧米列強の影響を受け、第一次世界大戦後はオーストラリアの委託統治下に置かれました。1975年に独立して以降は民主的な政治体制のもと国家運営が続いていますが、山岳地帯の多い地理的条件やインフラの未整備により地域間格差が顕著です。資源開発に依存する経済構造や、教育・保健医療の不足、治安や社会的安定の確保が引き続き課題となっています。

パプアニューギニアの宗教

パプアニューギニアでは、キリスト教が広く信仰されており、日常生活や地域社会の行事、価値観にも大きな影響を与えています。一方で、祖先や精霊を敬う伝統的な信仰や慣習も各地に残り、地域文化の重要な基盤となっています。800を超える言語が話されるなど文化的多様性が非常に高く、部族ごとに異なる祭りや舞踊、装飾、彫刻や仮面などの伝統芸術が受け継がれています。こうした文化は、人々の結びつきやアイデンティティを支える役割を果たしています。

パプアニューギニアが抱える問題

  • 教育機会を失った親世代が子育てに影響していること

    過去の紛争や社会不安の影響により、子どもを持つ親世代の多くが十分な教育を受けられませんでした。その結果、家庭内での学習支援や子どもの教育理解が難しく、貧困や教育格差が次世代に引き継がれやすい状況が続いています。

  • ジェンダーに基づく暴力が社会に深く根づいていること

    パプアニューギニアでは、ジェンダーに基づく暴力が深刻な社会問題となっています。女性や女の子が家庭や地域で暴力にさらされることが多く、心身の健康や教育、社会参加の機会が制限される要因となっています。

  • 性感染症のリスクが高く、若者の健康が脅かされていること

    性と生殖に関する正しい知識や医療サービスへのアクセスが限られており、性感染症の感染リスクが高い状況です。特に若者や女の子は、適切な情報を得られないまま健康上の不安を抱えやすくなっています。

  • 識字率が低く、若者の就業機会が限られていること

    識字率の低さや中等教育への進学率の低迷により、若者が十分な技能を身につけられず、安定した仕事に就くことが難しい現状があります。教育機会の不足は、貧困の固定化にもつながっています。

  • 自然災害への備えが不十分で生活基盤が脆弱であること

    地震や洪水など自然災害が頻発する一方で、地域社会の備えは十分とは言えません。災害は教育や保健、生活手段に大きな影響を及ぼし、子どもや女性がより大きなリスクにさらされやすくなっています。

プラン・インターナショナルの取り組み

  • 1.差別や暴力のない環境づくり

    女の子や女性に対する暴力の背景にある社会的な価値観や慣習に向き合い、差別や偏見をなくす働きかけを行います。安心して暮らせる環境が整うことで、女の子は学びを続け、自分の考えを表現しながら、将来について主体的に選択できるようになります。その土台として、地域とともに暴力のない社会づくりを進めます。

  • 2.若者や女性のエンパワーメント

    若者が教育や訓練を通じて自らの将来を選び取れるよう支援します。特に思春期の女の子は、家庭や地域の期待、慣習の影響を受けやすく、学びや将来の選択肢が狭まりやすい時期にあります。そのため、学びを続けながら目標に向かって進めるよう、平等な機会の確保を国や地域の指導者に働きかけます。

  • 3.性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の増進

    若者や女の子が、年齢や状況に応じて性と生殖に関する正しい知識を得られるよう支援するとともに、思春期の女の子を含む女性が、妊娠・出産期を含め必要な保健サービスに安心してアクセスできる体制づくりを進めます。

  • 4.正しい衛生習慣の普及

    地域や学校、診療所と連携し、手洗いなどの基本的な衛生習慣の普及を進めます。感染症の予防を通じて、子どもや女の子が安心して学び、成長できる環境を整えます。

  • 5.レジリエンス(回復力)の強化

    自然災害に備え、地域コミュニティが自ら対応できる力を高めます。災害時には、学校の閉鎖や生活環境の悪化により、子どもたちの学びや安全が中断されやすくなります。こうした影響を最小限に抑え、女の子や子どもの教育と安全が守られるよう、地域主体の防災・復興の取り組みを支援します。

パプアニューギニアでの活動

パプアニューギニアでの活動一覧

プラン・インターナショナルのデータ

現地事務所
統括事務所:アラワ
ブカ
コヌア
パングナ
バナ
スィワイ
ブイン
キエタ

※2026年1月現在

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