ソロモン諸島は、6つの大きな島と1,000ほどの火山島・珊瑚島からなる南太平洋の島嶼国です。島や村ごとに言語や慣習が異なる多彩な文化が受け継がれ、首都ホニアラを中心に暮らしが営まれています。近年は気候変動に伴う海面上昇や高潮、沿岸侵食に加え、サイクロンなどの自然災害の影響も受けやすく、住居や生計を脅かされて移住を余儀なくされる地域もあります。太平洋戦争の激戦地(ガダルカナルなど)として、日本とも歴史的に関わりが深い地域です。
基本データ
- 首都
- ホニアラ
- 面積
- 2万8,900km2
- 人口
- 約81万人(2024年、アジア開発銀行)
- 言語
- 英語(公用語)のほか、ピジン英語(共通語)を使用
- 宗教
- キリスト教(95%以上)
※ 出典:外務省ウェブサイト
ソロモン諸島の歴史・社会情勢
ソロモン諸島は南太平洋メラネシアに位置する島嶼国で、先住民族の文化を基盤に多民族・多言語社会が形成されています。19世紀後半の植民地化と第二次世界大戦中のガダルカナルの激戦を経て、1978年に独立しました。独立後は議会制民主主義のもと国家運営が続き、2000年前後には民族対立による混乱も経験しています。近年は政治の安定化が進む一方、気候変動による海面上昇や自然災害、都市化、若者の雇用不足が社会課題となっています。
ソロモン諸島の宗教
ソロモン諸島は南太平洋メラネシアに位置し、キリスト教を中心に先住民族の伝統信仰が共存する文化を持つ国です。多くの人々が教会に通う一方、祖先崇拝や精霊信仰、首長制度などの慣習も暮らしに根づいています。音楽や踊り、彫刻といった芸術表現は島ごとに特色があり、「カストム」と呼ばれる価値観が共同体の結束を支えています。近年は近代化の影響を受けながらも、伝統文化の継承が重視されています。
ソロモン諸島が抱える問題
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気候変動により生活基盤が脅かされていること
ソロモン諸島では、気候変動に伴う海面上昇や高潮、沿岸侵食の影響が深刻化しています。住居や農地が失われ、島や沿岸部から都市部へ移住を余儀なくされる人々も少なくありません。移住先では生活環境や生計手段の確保が難しく、地域社会の不安定化につながっています。
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衛生環境が不十分で感染症のリスクが高いこと
安全なトイレや衛生設備の普及率が低く、屋外排泄が日常的に行われています。下痢などの感染症を引き起こしやすく、特に子どもや妊産婦の健康に深刻な影響を与えています。また、女の子にとっては月経期に安心して利用できる衛生環境が限られており、通学や日常生活に支障が生じています。
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ジェンダー不平等が根強く残っていること
ソロモン諸島では、配偶者間暴力を容認する意識が一部で根強く、女性や女の子の権利が十分に守られていません。教育や意思決定への参加機会にも格差があり、ジェンダー不平等は社会全体の発展を妨げる要因となっています。
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女の子と若い女性の安全が脅かされていること
都市部を中心に不法居住地が拡大し、治安の悪化が懸念されています。その影響を特に受けているのが女の子や若い女性で、セクシュアル・ハラスメントや性的暴力のリスクが高まっています。安心して暮らせる環境づくりと予防的な取り組みが不可欠です。
プラン・インターナショナルの取り組み
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1.気候変動への取り組み
気候変動や自然災害への備えと対応計画の策定において、子どもや地域コミュニティの参加を重視し、実践的な能力開発を進めます。地域の知識と連携を強化することで、移住や生活再建に伴うリスクの軽減を目指します。
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2.屋外排泄の削減と衛生環境の向上
屋外排泄が健康に及ぼす影響について地域住民の理解を深めるとともに、住民参加型で家庭用トイレの整備を支援します。あわせて、手洗いなどの衛生行動に関する意識変容を促進し、感染症の予防と子どもや女性の健康維持につながる持続可能な衛生環境の定着を目指します。
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3.ジェンダー不平等の是正と女の子の権利推進
地元の指導者や関係機関と協働し、妊娠した女の子の不当な退学処分など、教育現場に残る不平等の是正に取り組みます。あわせて、女の子の意見を反映した安全な地域づくりを進め、権利が尊重される社会の実現を後押しします。
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4.暴力や搾取から守る子どもと若者の権利推進
若者やその暮らすコミュニティに対し、オンライン上の安全な利用に関する知識や技術の習得を支援します。あわせて、太平洋地域における子どもと女の子の権利推進に取り組み、暴力や搾取のリスクから守られる社会づくりを進めます。
ソロモン諸島での活動
プラン・インターナショナルのデータ
- 活動開始年
- 2017年
- 現地事務所
- 統括事務所:ホニアラ
ガダルカナル
ウエストガダルカナル
イサベル
マライタ
※2026年1月現在






