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【経過報告】「女の子が安心できる学校づくり」プロジェクト~グアテマラ~
ガールズ・プロジェクト
グアテマラ
(更新)
ガールズ・プロジェクト2019年度活動報告
背景
対象地であるアルタ・ベラパス県はグアテマラでもっとも貧しい県のひとつで、先住民族のケチ族が人口の80%以上を占めています。ここでは中南米の国々に見られる男性優位の伝統的な考え方「マチスモ」が根強く、女の子であるが故に学校に行く機会も制限されるなど、男の子に比べてあらゆる場面で権利や機会を奪われています。
このプロジェクトでは、外務省(NGO連携無償資金協力)の協力のもと、日本人職員が駐在し、ジェンダー平等を促進しています。プラン・インターナショナルの現在までの活動の進捗をご報告します。
活動のハイライト
活動内容
3年プロジェクトの2年目は女の子が安心して学校に通える環境をつくることを目標に、保護者、教師、地域リーダーを対象に、子どもの権利や男女の平等について理解を深めるためのワークショップを実施しました。ワークショップを通じて、住民は自分たちの村の現状について見つめ直し、地域リーダーらは子どもを学校に通わせていない家への家庭訪問を行うなど、少しずつですが人々の行動にも変化が出ています。また、小学校高学年の女の子向けのワークショップでは、子どもたちが自発的に自分の将来を考える機会をつくりました。対象のラ・ティンタ市では女の子の中学校就学率が約30%とのデータもある中で、活動に参加している子どもたちのほとんどが親と話し合い、中学校に進学しています。
おもな活動の成果
地域 | アルタ・ベラパス県ポロチック地域 (ラ・ティンタ市、チュクル市の10コミュニティ) |
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期間 | 3年(2017年12月~2020年11月) |
2019年度 おもな支援内容と対象 |
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関連リンク
現地の声
研修に参加したラ・ティンタ市の地域リーダー
「自分はあまり読み書きも分からず、これまでは子どもに教えるのは学校の先生に任せておけばよいと思っていました。でも研修を受けて、親としてもっと親身になって子どものことを考えてやらないといけないと思いました。私はコミュニティの世話役も引き受けていますが、今度、保健員を村に招いて、子どもたちに青年期の体の変化について話してもらおうと思っています」
研修に参加したラ・ティンタ市の教師
「研修を受けてから、女の子が積極的に生徒会などの活動に参加するようになりました。市の教育省の集まりで、ほかの学校の先生と話すことがありますが、そのように女の子が積極的に参加するのは珍しいと驚かれています」