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【経過報告】「幼稚園・小学校教育」プロジェクト~ベトナム~
グローバル・プロジェクト
ベトナム
(更新)
グローバル・プロジェクト2019年度活動報告
背景
ベトナムの北部ライチャウ省や中部コントゥム省には、電気やトイレもなく、雨風が吹き込む木造の教室で勉強する子どもたちがいます。彼らのほとんどが少数民族であるため、家族とは独自の言語を使う一方、学校ではベトナム語を習得しなければなりません。授業についていくことは難しく、読み書き・計算が十分にできないなど困難を抱えています。
このプロジェクトでは、外務省(NGO連携無償資金協力)の協力のもと、日本人職員が駐在し、教育の質向上をはかっています。プラン・インターナショナルのこれまでの活動の進捗を報告します。
活動のハイライト
活動内容
3年プロジェクトの3年目は、事業完了後も地域の人々自身により活動が継続され、このプロジェクトの効果が持続すること、さらに近隣の地域にも取り組みが拡大していくことを念頭に活動しています。特に、「児童参加型授業」や「教師間の学びあい」といった教育の質を高めるための取り組みは、ライチャウ省とコントゥム省の教育訓練局から積極的な協力を受け、同省内で対象2郡以外の計16郡にも広がっています。今期は、活動の他地域への展開を後押しするためのトレーニングや、教師間の学びあいの実践的ガイドラインの最終化に取り組みました。それにより、子どもの自主性と助け合いを促す授業へと、改善を試みる学校がさらに増えています。
おもな活動の成果
地域 | ライチャウ省シンホー郡、コントゥム省コンプロン郡 |
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期間 | 3年(2016年10月~2019年10月) |
2019年度 おもな支援内容と対象 |
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関連リンク
現地の声
ズンさん、41歳、ライチャウ省教育訓練局初等教育課次長
「このプロジェクトを通じて、授業研究の取り組みである『教師間の学びあい』が教育の質の向上に効果的であると理解していましたが、私たち教育訓練局が地域の教師のために何をすべきか、具体的にはよく分かっていませんでした。しかし今年、日本人専門家とともに『教師間の学びあい』を長年実施してきたバクザン省を視察し、先行事例に基づいたトレーニングに参加したことで、今後するべきことが明確になりました。授業の中で子ども同士が交流すれば、理解はさらに深まります。私たちは学校の現状を把握した上で、授業のあり方について積極的にコメントし、学校間や行政との連携を強化していきます。そして、児童参加型授業や教師間の学びあいなど、このプロジェクトで学んだアプローチをほかの郡にも導入します」