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【第5報】子どもたちのニーズに沿った支援~台風19号緊急支援~

日本

緊急支援

更新)

台風19号緊急支援への温かいご支援、誠にありがとうございます。

プラン・インターナショナルは10月17日より、台風19号で被災した長野県にて、小中学校の先生方や地元の子ども支援団体の方々と協働し、支援を実施してきました。10月20日から11月4日まで「子どもひろばを運営し、11月10日、11日には、被災した子どもや、支援する側の心のケアに関する研修を実施。12月には、各学校から寄せられていた要望に基づき、長野市教育委員会との連携のもと、被災した子どもたちに学用品などを支給しました。

  • ※「子どもひろば」
    災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守れるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら

今なお残る台風の爪あと

被災からほぼ2カ月が経過した長野市は、駅前の様子は以前の活気を取り戻したかのように見えますが、車を15分ほど走らせると、千曲川の決壊による泥水被害のため落実したり、収穫されぬまま樹に残っているりんごがあちこちに見受けられます。

写真:泥水被害を受け、収穫されないりんごの木

泥水被害を受け、収穫されないりんごの木

写真:落実したままのりんご

落実したままのりんご

プランが活動した長野市、須坂市の小中学校では、浸水により1階部分が壊滅状態となった学校が複数あります。仮設校舎が完成するまでの期間、隣町の学校に間借りをして授業を行ったり、1階のクラスを校舎の2,3階の空き教室に移して対処したりしています。
児童全員が被災をしている学校もあり、浸水した自宅から避難して仮の住居(親戚や借り上げのアパート)での生活を強いられている子どももいまだに多数います。

写真:1.5メートルまで浸水し、電気系統が壊滅状態の中学校

1.5メートルまで浸水し、電気系統が壊滅状態の中学校

写真:使用できなくなった校舎の隣に建設中の仮設校舎

使用できなくなった校舎の隣に建設中の仮設校舎

一人ひとりのニーズに即した物資の支給

長野市教育委員会ご担当者のアドバイスと調整のもと、長野市と須坂市でのニーズ調査に基づき、物資を支給する学校を選定、子どもたちをはじめ学校が喫緊に必要としている品物の洗い出しを行いました。

その結果、被災した学校全体が必要としているものから、児童・生徒が個人的に台風による浸水で失ってしまい困っているものまで多種多様な物資を支給しました。

写真:プラン職員と長野市教育委員会の直江さん(右)

プラン職員と長野市教育委員会の直江さん(右)

ここでは、プランが学用品以外で支援した物資をご紹介します。

長靴
長靴の支給では、小学生らしい明るい色の長靴が届き、特に女の子たちが大喜びだったそうです。泥水による被害が甚大な地域から通学する子どもたちにとって長靴は必須アイテム。滅菌のため、子どもたちは、毎朝校舎に入る前に靴底をたらいの中の消毒液につけることが習慣化しています。

給食着
泥水につかってしまった小学校では、衛生面への配慮から、一時期給食の配膳を子どもたちに代わり教師が行っていました。その後、プランから給食着を支給され、子どもたち全員が新品の給食着を着用して配膳作業を行うことができるようになり、清潔な環境で昼食を取ることができるようになりました。

写真:給食着


写真:給食着

清潔な給食着を着て、配膳を行ったあと昼食を取る子どもたち

楽器(鍵盤ハーモニカ、リコーダー)
自宅が被災した際に楽器を失ってしまった児童が多数いる小学校では、当初11月1日に音楽会が予定されていました。台風の襲来により予定していたすべてのイベントを取りやめましたが、子どもたちを何とか元気づけたいと、12月26日に音楽会だけは開催することになりました。
思い入れの深かった楽器を再び手にした子どもたちは、音楽会にむけ練習に励んでいます。

靴型装具

浸水被害を受けた長野市の中学校では、生徒全員の上履きが流されてしまったところもありました。そのなかには、靴型装具を使用していた女の子の装具も含まれていました。自宅待機となり学校や町の情報が十分でないときに、ふと靴のことを思い出し学校に問い合わせをしたところ片方だけが見つかりましたが、履ける状態ではありませんでした。

写真:靴型装具

そこで学校側が早急に靴を作る手続きをお願いしたところ12月のはじめに、新品の装具を受け取ることができました。新しい装具を着用した女の子は、再び学校生活を満喫しています。

子どもたちの安全・安心を最優先に

台風発生直後からの2カ月間、長野市教育委員会をはじめ各学校の教職員や保護者の方たちは、生活再建の最中でも、子どもたちが安心して学ぶとともに、少しでも楽しく健やかに過ごせるような学習環境を整備するために、最善を尽くしていらっしゃいます。
そのようななか、プランの支援を受けた小中学校の校長先生たちは口をそろえて、子どもたちのニーズに即した適切なタイミングの支援が大いに役立っているとの喜びの声を寄せてくださいました。

写真:インタビューに応じてくださった校長先生方

インタビューに応じてくださった校長先生方

また、靴型装具の支給を受けた生徒の保護者からは、まさか我が身にこのようなことが起きるとは思ってもおらず、途方に暮れているなか行われた支援に対し感謝の言葉が寄せられました。

ご寄付をお寄せくださいました皆さま、誠にありがとうございました。

写真:学校の廊下に飾られた全国から寄せられた応援メッセージ

学校の廊下に飾られた全国から寄せられた応援メッセージ

写真:子どもたちが木の実や枝を使って作成したクリスマスリース

子どもたちが木の実や枝を使って作成したクリスマスリース

今後のプランの活動予定

プランでは、東日本大震災などこれまでの国内での緊急支援で得た活動ノウハウをもとに、長野県で以下の支援活動を継続・実施予定です。皆さまのご寄付により、引き続き、以下の支援を予定しています。

  • 教師を対象とした「心理的応急処置(サイコロジカル・ ファーストエイド:PFA)」研修
  • 保育園の再開支援

あなたの寄付で、誰かの人生に可能性が生まれる。

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