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【経過報告】「女の子が安心できる学校づくり」プロジェクト~グアテマラ~
ガールズ・プロジェクト
グアテマラ
(更新)
プラン・インターナショナルは、2017年12月から、「女の子が安心できる学校づくり」プロジェクト(グアテマラ)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
アルタ・ベラパス県はグアテマラでもっとも貧しい県のひとつで、先住民族のケチ族が人口の80%以上を占めています。中南米の国々に見られる男性優位の伝統的な考え方「マチスモ」が根強く、女の子は家事や子守りのために中途退学を余儀なくされる、暴力の対象になりがち、若くしてシングルマザーになってしまうなど、男の子に比べてあらゆる場面で権利や機会を奪われています。
このプロジェクトでは、10~15歳の子どもや教師・住民を対象としたジェンダー平等のための啓発活動や、男女別のトイレの建設などを通じて、女の子が安心して過ごせる学校・地域をつくります。このプロジェクトでは、外務省(NGO連携無償資金協力)の協力のもと、日本人職員が駐在し、ジェンダー平等を促進しています。
活動のハイライト
活動内容
3年プロジェクトの2年目が終了しました。1年目から活動してきた子どもたちは、コミュニティにおけるジェンダー問題について話し合い、市長と教育省に提言書を提出しました。女の子が中学校に通えない背景には、経済的な問題もあります。提言書では、制服が買えないために学校を諦める子どもがいることを取り上げ、「制服がなくても中学校に通えるようにしてほしい」と提言したところ、教育省の担当者からも学校に通達するとの返答がありました。これらの活動により、今年度は対象10コミュニティで、小学校を卒業した女の子のほぼ9割が中学校に通えるようになりました。プロジェクトは残り1年となりましたが、一人でも多くの子どもが安心して学校に通えるよう、引き続き活動していきます。
おもな活動の成果
地域 | バハ・ベラパス活動地域 アルタ・べラパス県 |
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期間 | 3年(2017年12月~2020年11月) |
2020年度 おもな支援内容と対象 |
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- ※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策のため、プロジェクトの遅れが生じています
関連リンク
現地の声
コグアさん、13歳、チュクル市の中学1年生
コグアさんは、ジェンダー平等に関するトレーニングに参加し、その様子をグアテマラ日本大使館で発表しました。 「これまで自分のコミュニティから出る機会もあまりなかった私が、今回、プロジェクトに参加して首都に来ることができました。このような機会をもらえて、とても感謝しています。私の住むコミュニティでは、女の子が将来のことを話すのは一般的ではありませんでした。私は『女の子が』と笑われるかもしれませんが、将来、警察官になりたいと思っています。プロジェクトに参加して、とても励まされました。これからも将来にむけてがんばります」