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【経過報告】「女の子が売られない社会づくり」プロジェクト~ブルキナファソ~
アフリカ
ガールズ・プロジェクト
(更新)
プラン・インターナショナルは、2019年7月から、「女の子が売られない社会づくり」プロジェクト(ブルキナファソ)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
ブルキナファソでは、国内および近隣国への子どもの人身取引が深刻です。「よい仕事がある」「教育を受けられる」などの人身取引業者の誘い文句に貧困家庭の親や子どもたちが容易にだまされてしまうからです。子どもたちは、金採掘場、農場、雇用主の家において労働搾取を受け、健康を害したり精神的なトラウマを抱えたりするケースが多発しています。救出されたとしても、多くの子どもたちは十分な教育を受けていないため経済的に困難な状況に陥ります。
とくに女の子は性産業に従事させられたり、雇用主による性搾取の被害にあうことも多く、望まない妊娠をしたりHIVに感染したりと、より深刻な状況に陥るリスクが高く、特別なケアが必要とされます。
このプロジェクトでは、女の子を中心に、人身取引から救出された子どもの支援、人身取引される可能性が高い女性や若者と人身取引から救出された被害者への職業訓練、子どもの人身取引の防止および対策の強化を行います。
活動のハイライト
活動内容
プロジェクトは2019年7月から始まり、2022年6月まで3年間の実施予定です。ブグリバ県、イオバ県、ヌンビエル県、ポニ県を対象とし、人身取引から救出された子どもの支援と人身取引の被害に遭う可能性が高い女性や若者、人身取引から救出された被害者への職業訓練、子どもの人身取引の防止および対策の強化を目指します。プランは、これまでにパートナー団体とともにプロジェクトの目的、対象者、目指す成果、プロジェクトの実施方法などを確認し、詳細な実施計画を策定しました。また、子どもの人身取引に関する現状調査の準備を行いました。
- ※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策のため、今後の事業に遅れが生じています
関連リンク
現地の声
ヤコウバさん、パートナー団体スタッフ
「最近このプロジェクトで保護した若者のケースを紹介したいと思います。この若者は、出生登録をしていないため、推定年齢は21歳、約10年前に両親が離婚しそれぞれが再婚をしたために居場所をなくしました。学校は、小学校3年生のときに退学し、その後、一時は鶏肉を売る仕事をしていましたが、雇用主からいつも罵声を浴びせられていたためにやめてしまいました。現在は、高齢のおじの家で暮らしていますが、何も仕事をしておらず、道端にいたところを保護されました。このように脆弱な状況にいて仕事を求める若者は、人身取引の被害にあう危険性がとても高く、早期の保護が必要です。