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【経過報告】「早すぎる結婚の防止」プロジェクト~ネパール~

ガールズ・プロジェクト

ネパール

更新)

プラン・インターナショナルは、2018年7月から、「早すぎる結婚の防止」プロジェクト(ネパール)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。

背景

ネパールでは、「早すぎる結婚」が法律で禁止されているにもかかわらず、農村部では52%の女性が18歳未満で結婚しています※1。また10万人以上の女の子が10歳になる前に結婚させられており※2、15~19歳の女の子の約17%が早すぎる妊娠・出産を経験しています※3。「早すぎる結婚」によって、中途退学を余儀なくされる、健康を害する、夫やその家族からの暴力や虐待の温床になる、自立への道が閉ざされるなど、その弊害は大きくなっています。

写真:「早すぎる結婚の防止」プロジェクト(ネパール)

  • ※1出典:Nepal Multiple Indicator Cluster Survey (UNICEF, 2014)
  • ※2出典:National Population and Housing Census 2011(Government of Nepal)10歳以上の既婚者から聞き取った初婚年齢
  • ※3出典:Nepal Demographic and Health Survey(Ministry of Health, Nepal, 2016)

活動のハイライト

ラジオ・ジャーナリストのトレーニング後に録音機を受け取る女の子 / ©プラン・インターナショナル

ラジオ・ジャーナリストのトレーニング後に録音機を受け取る女の子 / ©プラン・インターナショナル

ラジオ番組で語る女の子クラブのメンバー / ©プラン・インターナショナル

ラジオ番組で語る女の子クラブのメンバー / ©プラン・インターナショナル

行政や警察、住民代表らが早すぎる結婚の問題を議論 / ©プラン・インターナショナル

行政や警察、住民代表らが早すぎる結婚の問題を議論 / ©プラン・インターナショナル

早すぎる結婚防止の行動計画策定ワークショップの様子 / ©プラン・インターナショナル

早すぎる結婚防止の行動計画策定ワークショップの様子 / ©プラン・インターナショナル

早すぎる結婚防止のラジオキャンペーンのための会合/ ©プラン・インターナショナル

早すぎる結婚防止のラジオキャンペーンのための会合 / ©プラン・インターナショナル

サイバーリスクや安全なインターネット利用を学んだ女の子たち / ©プラン・インターナショナル

サイバーリスクや安全なインターネット利用を学んだ女の子たち / ©プラン・インターナショナル

家庭訪問キャンペーンを行う女の子たち/ ©プラン・インターナショナル

家庭訪問キャンペーンを行う女の子たち / ©プラン・インターナショナル

ラジオ・ジャーナリストのトレーニング後に録音機を受け取る女の子 / ©プラン・インターナショナル

ラジオ番組で語る女の子クラブのメンバー / ©プラン・インターナショナル

行政や警察、住民代表らが早すぎる結婚の問題を議論 / ©プラン・インターナショナル

早すぎる結婚防止の行動計画策定ワークショップの様子 / ©プラン・インターナショナル

早すぎる結婚防止のラジオキャンペーンのための会合/ ©プラン・インターナショナル

サイバーリスクや安全なインターネット利用を学んだ女の子たち / ©プラン・インターナショナル

家庭訪問キャンペーンを行う女の子たち/ ©プラン・インターナショナル

活動内容

今期は、若者45人(女の子35人、男の子10人)を対象に、ラジオ・ジャーナリスト育成の集中トレーニングを行いました。コミュニティの人々が広く親しんでいるラジオを通じて、早すぎる結婚の問題提起を行う「ジャーナリスト」を育成することが目的です。「ネパールコミュニティラジオ放送協会(ACORAB Nepal)」の協力のもと、ジャーナリズムの基礎知識、レポートのまとめ方、早すぎる結婚や子どもの権利などの問題の探し方、インタビューの方法、行動規範など、トレーニング内容は多岐にわたりました。その後、トレーニングを受けた若者たちはグループに分かれて、警察官、住民の代表、子どもクラブの代表、子どもの権利の活動家らへのインタビューを行い、取材した内容をラジオ放送用にまとめました。女の子クラブで活動している女の子2人が、レポーターとして地元の人気FMラジオ番組「私たちの声」に登場。若者たちが作った子どもの保護と早すぎる結婚をテーマにしたエピソードが10回にわたり放送されました。引き続き、多くの人々に女の子たちを取り巻く現状について考えてもらう取り組みを継続しています。

おもな活動の成果

地域 バンケ活動地域
期間 3年(2018年7月~2021年6月)
2020年度
おもな支援内容と対象
  • ラジオ番組で早すぎる結婚の問題を伝えるラジオ・ジャーナリストの集中トレーニング(1回、女の子35人、男の子10人)
  • 市行政の「早すぎる結婚ゼロ宣言」の発信にむけた準備会合とラジオキャンペーン実施のためのワークショップ(2地域計2回、女性32人、男性64人)
  • 早すぎる結婚防止に関する法律と国家戦略の見直しにむけ、中央政府、州政府、市民組織と会合を実施し、提言をとりまとめた(3回、女性27人、男性46人)
  • 早すぎる結婚防止の戦略に基づく行動計画の策定のためのワークショップを開催し、市長、副市長、子どもの保護委員会メンバー、保健、教育、女性と子どもを担当する行政職員、教師、女性代表、女の子、地域のジャーナリストが参加(5回、女性29人、男性101人)
  • すでに組織した女の子クラブ8カ所に加え、地区レベルの女の子クラブを組織し、子どもの権利委員会と連携して活動(追加8クラブ、34回、女の子778人、男の子45人)
  • インターネットに関する法律やサイバー犯罪のリスクを学ぶトレーニング(6回、女の子155人)
  • 女の子クラブによる早すぎる結婚反対のステッカーを広める家庭訪問キャンペーン(11回、女の子610人、男の子355人)
  • 出生、結婚、死亡の際の登録手続きを促すステッカーを広める家庭訪問キャンペーン(3回、女性194人、男性94人)
  • さまざまな宗教のリーダー、コミュニティ・リーダーによる会合を実施し、早すぎる結婚の防止への取り組みにおける各自の役割と取り組みを確認(2回、女性8人、男性31人)
  • ピア・エデュケーター(同世代の仲間たちに、自分の知識や経験を伝える役目の子どもや若者のこと)による早すぎる結婚から逃れた女の子へのカウンセリング(5回)
  • 早すぎる結婚の問題を広く訴えかけるためテレビや新聞、オンラインなどのメディア関係者との会合(2回、女性12人、男性34人)

現地の声

写真:マンジュさん、18歳、女の子クラブ代表、ラジオ・ジャーナリスト

マンジュさん、18歳、女の子クラブ代表、ラジオ・ジャーナリスト
「私たちのラジオ番組を聞いて、たくさんの保護者たちが早すぎる結婚に対する認識を改めました。早すぎる結婚後の離婚、教育や就業の機会を失った若者の実話は、ラジオを聞いた人たちの心に早すぎる結婚の弊害を強く訴えかけています」

写真:スダルサンさん、43歳、第5州社会開発省大臣

スダルサンさん、43歳、第5州社会開発省大臣
「コミュニティ・ラジオは、早すぎる結婚を含む古くからの慣習の問題提起に大変役立ちます。地方政府には、早すぎる結婚の防止にむけて意識啓発に注力するよう求めます。また州政府として、引き続き地方の行政と連携して早すぎる結婚の問題に取り組んでいきます」

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