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【経過報告】「少数民族の子どもの教育」プロジェクト~ラオス~
グローバル・プロジェクト
ラオス
(更新)
プラン・インターナショナルは、2019年12月から、「少数民族の子どもの教育」プロジェクト(ラオス)を実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
背景
ラオスでは、少数民族が多く暮らすコミュニティや山岳地域は発展から取り残されています。北部のウドムサイ県は貧困率が高く、住民の約89%※がラオス語以外を母語としています。
小学校の授業はラオス語で行われますが、入学前にラオス語を十分に学べなかった多くの子どもたちは、学習に困難を抱えています。
- ※ The World Bank, The status of early childhood health and development in northern Lao PDR, 2016
活動のハイライト
活動内容
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、学校はたびたび休校となり、子どもたちを取り巻く環境は厳しい状況が続いています。今期は、より多くの子どもたちに質の高い教育を届けられるよう、対象を18村から30村に増やし、教師の能力強化や保護者への啓発活動を行ってきました。
幼稚園および小学校の教師は、トレーニングを通して、少数民族の言葉を母語とする子どもたちへのラオス語の教授法についての知識を深めました。また、プラン職員は幼稚園各園における授業観察を通して教師それぞれの課題を確認し、個別に助言、指導を行いました。保護者に対しては、教育の重要性やジェンダー平等に関する啓発活動を行い、子どもの健全な成長をサポートするために家庭でできることを具体的に伝えました。6つの幼稚園では新しい教室とトイレが完成しました。引き続き安全に配慮しながら、少数民族の子どもたちに適した教育を届けられるよう活動していきます。
おもな活動の成果
地域 | ウドムサイ県パクベン郡 |
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期間 | 3年(2019年12月~2022年11月) |
2021年度 おもな支援内容と対象 |
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- ※このプロジェクトでは、外務省(NGO連携無償資金協力)の支援のもと、日本人職員が現地に赴任し事業統括を行っています
関連リンク
現地の声
スダさん、 5歳、完成した幼稚園に通う女の子
「新しい学校には色とりどりの絵本やカードがあるのが嬉しい。それに、いろんな色の果物や花の絵を描くのが楽しい」
ノイさん、幼稚園教師
「教師トレーニングと新しい教材のおかげで、少数民族の子どもたちへの授業が実施しやすくなりました。子どもたちは絵本も玩具も大好きです」
アノックさん、保護者向け啓発セッション参加者
「私は通常より遅く、9歳ごろから小学校に通い始めました。ラオス語がわからず、先生が怖く、学校を辞めたかったことをよく覚えています。この度、保護者向けに開催されたセッションに参加し、ラオス語で子どもたちに話しかけるなど、家でも子どもたちをサポートできることがわかりました。今は家で子どもたちに本を読んであげるようになりました」