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【経過報告】赤く実ったトマトに夢を託して~先住民族の女の子の収入向上プロジェクト~

ガールズ・プロジェクト

グアテマラ

更新)

経済格差が大きいグアテマラでは、農村部に住む先住民族の若者が仕事に就ける機会は非常に限られています。特に先住民族の女性は、職業技術を習得する機会が少ないことから貧困に陥りやすくなっています。そのためプラン・インターナショナルは、グアテマラのなかでも最も貧困率が高いアルタ・ベラパス県で、「先住民族の女の子の収入向上」プロジェクトを実施し、若者たちが野菜作りを通じて安定した収入を得られるよう支援しています。

写真:山間部にコミュニティが点在

山間部にコミュニティが点在

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プロジェクトへの参加を通じて将来の夢を見つけた、19歳のウェンディさんのストーリーをご紹介します。

家計が厳しく進学を断念

ウェンディさんは、アルタ・ベラパス県のポロチック地域に住む、先住民族の女の子です。両親と、姉と弟の5人家族です。一家が暮らす地域では、約10年前からプラン・スポンサーシップの活動が行われており、ウェンディさんはプランから得た奨学金で中等学校を卒業。将来安定した収入を得られる仕事に就けるよう、高校への進学を希望していましたが、経済的事情から断念せざるを得ませんでした。

写真:ウェンディさん

ウェンディさん

「父の収入だけで学費を工面することは困難でした。父は近くの畑で、家族が食べる分のトウモロコシと黒豆を作っているほかは、町で工事の手伝いなどをして収入を得ています。進学をあきらめた私は、家の手伝いなどをして過ごしていました」と語るウェンディさん。コミュニティには彼女と同じような事情から、家で過ごしている若者たちが大勢います。

野菜づくりで収入向上を目指すプロジェクトに参加

ある日ウェンディさんは、プランが、野菜の栽培と販売を通して収入向上を目指す「先住民族の女の子の収入向上」プロジェクトの参加者を募集していることを知りました。対象は16~24歳の若者たちです。ウェンディさんは、「この地域で主に栽培されているのは、主食のトウモロコシや黒豆です。野菜の栽培は難しく、わざわざ別の地域から仕入れていると聞いたことがありました。そのようななか、新しい作物の栽培方法を学べるのは面白そうだと思い、参加を決意しました」と振り返ります。彼女の熱意を知った両親も、参加を了承してくれました。

写真:グアテマラの主食であるトウモロコシ

グアテマラの主食であるトウモロコシ

仲間同士の学び合いと協力を重視した活動

プロジェクトでは、仲間同士で協力し合う体制を作ることで、若者たちの能力を高めています。ウェンディさんは、プランが設立した「起業クラブ(1クラブあたり25人で構成)」に参加。各クラブではプランの研修を受けながら、土地の確保から野菜の栽培、そして販売までを自分たちの手で行います。ウェンディさんは、クラブの会計担当を引き受け、積極的に活動に関わるようになりました。

写真:ウェンディさんとクラブメンバー

ウェンディさんとクラブメンバー

赤く実ったトマト 初めての収穫に感激

ウェンディさんのクラブでは、地域の需要や栽培に適しているかなどを考慮した結果、トマトを栽培することを決定。グアテマラでは雨季の終わりにあたる、2021年10月末、約1300平方メートルの土地に2000本のトマトの苗を植えました。天候にも恵まれ、およそ2カ月半を過ぎた頃から、赤い実が実り始めました。

写真:対象地で流通する調理用トマト

対象地で流通する調理用トマト

写真:収穫したトマトを見せるウェンディさん

収穫したトマトを見せるウェンディさん

ウェンディさんは、収穫したトマトを誇らしげに見せながら次のように話します。「野菜栽培の面白さに気づきました。仲間たちとは日曜日にも畑に出かけ、肥料をまいたりして世話を続けてきました。初めて自分たちが作ったトマトを収穫したときは本当に嬉しかったです。約15キロ分のトマトを、周辺のコミュニティで売ることができました」。

その後ウェンディさんたちは、週に2回、収穫したトマトを近隣の町のマーケットに売りに行けるまでになりました。「このプロジェクトに参加して、新しいことを学ぶことができ、本当に良かったと思います。これからもっといろいろなことを学び、将来は自分で店を開いて野菜を売ってみたいです。支援をしてくださっているプラン、そして日本の皆さんに大変感謝しています」。以前は将来の目標もなく生活していた彼女は、将来の夢を嬉しそうに語ります。

写真:近くの町で採れたトマトを売る女の子たち

近くの町で採れたトマトを売る女の子たち

野菜栽培に懸命に取り組む若者たちの姿を、ぜひ動画でもご覧ください。

野菜づくりで収入アップ!若者たちの挑戦~先住民族の女の子の収入向上プロジェクト~/ プラン・インターナショナル(5分29秒)

一人でも多くの先住民族の女の子たちが、ウェンディさんのように希望を持って生きられるよう、プランは引き続き、若者への研修や販路開拓にむけた支援など、さまざまな活動を展開していきます。今後とも温かいご支援をよろしくお願いいたします。

  • ※このプロジェクトは、外務省(NGO連携無償資金協力)の支援のもと実施しています。日本人職員が現地に赴任し事業統括を行っています。

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