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ラオスの人々の意外な暮らしぶり~著しい発展の狭間で~

プログラム部
鈴村 久美子

アジア

ラオス便り

更新)

サバイディー。プログラム部の鈴村です。2019年12月はじめにラオスに赴任し、手探りで日々を送るうちにあっという間に1カ月が過ぎました。この間、「早くプロジェクトを実施する村に行きたい」「対象地域の子どもたちに会いたい!」という気持ちを抑えながら、プロジェクト立ち上げのための準備を国統括事務所ですすめてきました。プロジェクトスタッフの採用に現地政府のパートナーや関係者との打ち合わせ、支援対象となる学校に関する情報収集などやらなければならないことが山積みでしたが、プロジェクトを円滑にすすめるために必要な土台作りです。
首都ビエンチャンでの生活を中心に、この1カ月間で印象に残ったできごとを紹介します。

自宅に手紙が届かない?

住まいも決まり、不在中に届く荷物の受け取りについて管理人さんに確認したときのこと、管理人さんは、困惑した顔で「アパートでは手紙や荷物は受け取れない」と言います。同僚に聞いてみると、ビエンチャンでは、各自が設けた郵便局の私書箱まで郵便物を受け取りに行かなければならないとのこと。国が違えば事情が異なることを痛感しました。

写真:次々と新しい建物が建設されるビエンチャンの中心地

次々と新しい建物が建設されるビエンチャンの中心地

近年、経済成長著しいラオス、特に首都ビエンチャンの発展には目を見張るものがあります。新しい建築物が次々と建設され、農村部とは大きく異なる様相を見せているなか、郵便配達のサービスがないことは意外でした。家族、親戚、友人との関係を大切にするラオスの人々ですが、今はスマートフォンでつながり、郵便サービスがなくとも問題がないようです。

サッカーがプロジェクト成功の秘訣?

12月中旬、ウドムサイ県の地域統括事務所に、ラオス各地で勤務する教育チームのメンバーが一堂に会する会議が開催されました。各担当者がプロジェクトの進捗を報告し、直面している課題や、今後の戦略・計画などについて話し合いました。私も自分が担当する新しく始まったプロジェクトを紹介し、同僚たちから貴重な意見をもらいました。予定通りに2日間の会議を終え、夕暮れにスタッフがむかった先はサッカー場。対戦相手は、プロジェクトのパートナーであるウドムサイ県の行政官です。

写真:県行政官との友好サッカーマッチの様子

県行政官との友好サッカーマッチの様子

プロジェクトを計画通りにすすめ、よい結果をもたらすためには、現地の政府との関係づくりが不可欠です。プラン・インターナショナルは、国、県、郡のそれぞれの行政パートナーと課題認識の共有にはじまり、計画、実施、モニタリングなど、ともに活動をすすめていきます。プランによる支援が終了したのちも、地域の開発をすすめていくのは住民であり、支えていくのは現地政府。業務以外でも日ごろからサッカーなどのスポーツを通じて、健全で良好な関係を築いていくラオスのスタッフの日々の努力を目の当たりにした場面でした。

色とりどりの衣装でむかう先は?

多民族国家のラオスでは、1年で一番暑い4月に正月を祝うのが一般的ですが、50もの民族の中には、異なる時期に独自のお正月を祝う民族もいます。12月から1月にかけては、モン族の人々が正月を祝うイベントがあちこちで開催されていました。イベントは2週間近く続きます。一年間の労働をねぎらい休息するのが通常の過ごし方である一方で、正月のイベントは男女の出会いの場でもあります。イベント会場はどこを見渡しても彩り豊かな民族衣装の数々。入念に化粧をしてファッションチェックをしている女の子たちの姿は、万国共通です。イベントでは、闘牛や伝統的なボール投げ、こま回しなどが行われます。ラオスが多民族国家であることを改めて感じるひとときでした。

写真:男女の出会いの場、正月の伝統的なボール投げ(左)とこま回し。こまを投げるたびに大きな歓声が

男女の出会いの場、正月の伝統的なボール投げ(左)とこま回し。こまを投げるたびに大きな歓声が

写真:男女の出会いの場、正月の伝統的なボール投げ

写真:こま回し。こまを投げるたびに大きな歓声が

男女の出会いの場、正月の伝統的なボール投げ(左)とこま回し。こまを投げるたびに大きな歓声が

2020年も明け、これからプロジェクト実施地での活動が始まります。プロジェクト対象地域のパクベン郡は、99%の人たちが焼き畑を中心とした農業で生計を立てるアクセスの困難な山岳地域です。都市部の経済成長から取り残されている遠隔地の人々や子どもたちが直面する課題に対し、ラオスの人々の考えや文化を尊重しながらむきあっていきたいと思います。

写真:パクベン郡の子どもたち

パクベン郡の子どもたち

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