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プラン・スポンサーシップの魅力~互いを思う気持ちが世界をつなぐ~
リレーション開発部
竹崎 恵
事務局より
(更新)
リレーション開発部の竹崎です。プランの基幹支援であるプラン・スポンサーシップに関する業務を担当しています。
プラン・スポンサーシップでは、プランの活動国のコミュニティに暮らすチャイルドと日本の支援者の方が、手紙を通じて交流をいただけます。お手紙のやりとりや報告書を通じて、チャイルドや家族の様子を知り、彼らの生活を垣間見ることができます。スポンサーの皆さまは、今まで知らなかった国に関心を持ち、チャイルドの住む国が身近に感じられるようになります。これこそが、プラン・スポンサーシップの魅力の一つですね。
スポンサーへの手紙を書くカンボジアのチャイルド(6歳)
チャイルドから届いたグリーティングカード
お互いに学びあう
双方の交流を促進するために、日本のプラン事務局が毎年実施している企画が、「カレンダー付グリーティングカードキャンペーン」です。2種類のカードからデザインを選ぶという手軽さから、毎年多くのスポンサーの皆さまにご参加いただいています。
昨年は「令和」と「オリンピック」をテーマにしたデザインを採用。2019年10月、年末年始にチャイルドたちの手元に届くように第一便を発送しました。
カレンダーデザインA(表・裏)
あれから半年が過ぎ、チャイルドからは続々とカードの返信が届いています。そのメッセージの一部をご紹介します。
一方、事務局でお預かりしているスポンサーからのお手紙は、ほぼ新型コロナウイルス(COVID-19)関連の話題一色。チャイルドや家族の安否を気遣い、「どうか皆さんが無事で過ごしていますように」「手洗いをよくしてください」「健康と幸せを祈っています」とチャイルドたちを心配する気持ちにあふれていて、私自身翻訳をしながら、お互いを思いやる心温まる交流に感銘を受け温かい気持ちになっています。
新型コロナウイルス後の世界
ただでさえ日々の暮らしに追われる貧困世帯が多く、インフラや医療設備も整っていない途上国では、感染が広がることで一番影響を受けるのは子どもたちです。学校再開後の中途退学者の増加や、家計収入減少による児童労働や子どもの栄養不良の増加、また大人のストレスのはけ口としての子どもへの虐待増加などが懸念されています。
現在お預かりしているお手紙がチャイルドの元に届くのはしばらく先になってしまいますが、遠い日本に住むスポンサーの皆さまからの温かい励ましは、収束後も困難な状況が続く子どもたちや家族をきっと勇気づけることでしょう。
途上国では、新型コロナウイルス(COVID-19)が収束したあとも継続的な支援が必要です。プラン・スポンサーシップでは「子どもの成長」「教育」「子どもの保護」「子どもの参加」「性と生殖に関する健康と権利」「生計向上」「緊急支援」という7つの活動分野で、コミュニティを面で支える活動を行っています。緊急支援が終わっても、手洗いの大切さや医療従事者へのトレーニング、生計向上などさまざまな形で、もっとも弱い立場にある人々を守る活動を継続的に実施するのが、プラン・スポンサーシップなのです。
プラン・スポンサーシップの支援は、一人の子どもの人生、そして地域を変える力があります。ぜひ、さまざまな国に住むチャイルドとの交流を楽しんでください。
あなたの寄付で、誰かの人生に可能性が生まれる。
公式SNS
世界の子どもたちの今を発信中
「カレンダーを使うのがはじめての息子は、とても喜んでいます」
「あなたが送ってくださった2020年のカレンダーを手にすることができ、とてもうれしかったです」
「娘は、『良い調和』を意味する『令和』という言葉を声に出して読んでいました」
お手紙のやりとりを通じて、チャイルドは日本という国や文化について学ぶことができます。コミュニティの外の世界を知り、自分の暮らしを他国の人に伝えることは文章の書き方トレーニングにもなります。一方、スポンサーは、チャイルドの国で使われている暦を知ったり、宗教的な伝統行事について学んだりすることができます。また、チャイルドの好きな食べ物や仲のよい友だち、その国で有名なスポーツ選手の名前を教えてもらうなど、なにげないやり取りの中から、写真でしか知らない遠い国の子どもが、まるで自分の友だちや家族のように身近な存在として親しみを感じるようになるのです。
現在新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、現地への発送は一時停止していますが、こうしたチャイルドからの返信を一日でも早く皆さまの元へお届けするべく、職員は翻訳作業などを行い、再開後にすぐに発送できるよう準備をすすめています。
お互いを気遣う心のこもった交流
世界のニュースを見ていても、やはり気になるのは自分のチャイルドが暮らす国のこと。
たとえば、フィリピンのチャイルドからのお手紙には、2月の段階で、すでに現地で新型コロナウイルス(COVID-19)について啓発活動が行われている様子が書かれていました。そのお手紙の一部をご紹介します。
「最近、新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中に流行していることを知り、驚きました。私たちの国は感染国の一つです。プランは保健省と協力して学校や集会所などでコミュニティの人々に啓発活動を行っています。教育省が学校での集会を禁止したので、私たちの学校では2年生と3年生のダンスパーティーが中止になりました。あなたもこの新型コロナウイルス(COVID-19)についてご存じですか?どうかあなたがお幸せでありますように」
フィリピンの活動地域で開催された啓発活動の様子