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先住民たちが抱く、新型コロナウイルス感染症への不安~グアテマラ~

プログラム部
皆木 昭宏

America中南米

(2020/08/17更新)

プログラム部の皆木(グアテマラ駐在)です。2017年12月よりグアテマラ中部のアルタ・ベラパス県で実施している「女の子が安心できる学校づくり」プロジェクトを現地駐在員として担当しています。

グアテマラの新型コロナウイルス感染症の状況

アメリカ大陸全域に深刻な影響を及ぼしている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、ここ中米のグアテマラでも感染拡大が収まる気配はありません。2020年3月半ばに国内ではじめて感染が確認されて以降、8月16日現在、感染者数は6万2313件にのぼっています。亡くなった人々は2355人、2~3日に100人近いペースで死者が増え続けているものの、感染第一波のピークはいまだに来ていないと言われています。それにもかかわらず多くの国々同様に外出規制が解除され、経済活動が徐々に再開されている状況です。

先住民の女の子たちの支援活動は、計画変更に

アルタ・ベラパス県のプランの活動地域では、女の子の中学校就学率が約15%という市もあり、ジェンダーによる不平等が根強く残っています。皆さまからのご寄付と外務省の日本NGO連携無償資金協力支援の資金を受け、2017年12月から3年かけて実施してきた「女の子が安心できる学校づくり」プロジェクトの最終年となる今年は、これまで訴えてきた「学校に行くのに、男の子、女の子の性別で制限はない」「女の子にも男の子と同じように教育を受ける権利がある」などのメッセージを、さらに多くの人々に広めて行く啓発活動を予定していました。活動をしてきたコミュニティの中には、コミュニティ・リーダーらの働きかけにより、村に中学校が開校し、それまで学校に行くのをためらっていた女の子たちが学校に通い始めるなど、幸先のよいスタートを切ったばかりのところもありました。しかし、3月半ばに出された外出禁止措置により、全国の学校が一斉休校となってしまったため、プランは活動計画の変更を余儀なくされました。

新型コロナウイルス対策 緊急支援活動

変更に当たっては、まずは緊急支援として新型コロナウイルス感染症の予防措置を実施することになりました。具体的には、ラジオを使った住民への「ステイホーム」の呼び掛け、マスク作り指導、衛生キットの調達などです。 これまでグアテマラではマスクをつける習慣はなく、当然ながら活動地域でもマスクは売られていません。しかし、政府からマスクの着用を義務付ける法律が発出され、違反者には最低約10万円の罰金が課されることになったため、住民たちは、自分の家にある材料を使ってマスク作りをはじめました。

写真:新型コロナウイルス対策 緊急支援活動 グアテマラ 自作のマスクを着用している家族

自作のマスクを着用している家族

プロジェクトの対象地では、市役所の職員、学校の教師に感染が確認されたほか、公立病院でも感染者がでたため一時的に閉鎖されてしまいました。このような状況のなか、プランは、緊急支援として、衛生キットの配布を行いました。幸いなことに今のところ、感染した人たちは大事には至っていません。プランが衛生キットの配布を行ったところ、コミュニティの住民からは「非常事態でも、プランに支援をしてもらえることで、自分たちは一人ではないと思えるので、とても心強い」といった声が聞かれました。

写真:新型コロナウイルス対策 緊急支援活動 グアテマラ 衛生キットの引き渡し

衛生キットの引き渡し

「学校に戻りたい」コロナ禍の子どもたちの声

子どもたちは、学校が休校となった3月半ばから家事や畑の手伝いなどをしながら、自習を余儀なくされている状況です。各自が自宅で勉強に取り組めるよう、教育省からガイド本が配布され、テレビやインターネットを使った自宅学習が推奨されています。

しかしながら、プランが活動をしているコミュニティでは、電気が通っていなかったり、電気があったとしてもインターネットにアクセスできなかったりするのが普通で、子どもたちが自分で勉強をすすめることは容易ではありません。子どもたちからは、「新型コロナウイルスの影響でこの先どうなるのかが、とても不安。早く学校に戻りたい」「家で課題をやっているけれど、一人だとわからないので大変」などの悲痛な声が聞こえてきます。

写真:早く学校に戻りたいと話すプリシラさん(左)家で課題をやるのは大変と話すジェニファーさん(右)

早く学校に戻りたいと話すプリシラさん(左)家で課題をやるのは大変と話すジェニファーさん(右)

一方、活動地域の小学校の教師たちの中には、自分の教え子の家々を訪問して、子どもたちを励ましている人もいます。プランは、子どもたちが家で少しでも楽しく学べることを願って、ジェンダー平等をテーマにした挿絵入りの副教材を作成中です。

写真:副教材などに関しての教師へのオンライン説明会

副教材などに関しての教師へのオンライン説明会

写真:副教材サンプル

副教材サンプル

今後は、学校が再開したときに、女の子たちが学校へ戻り学業を続けていけるのかが懸念されています。そのため、プランは、ラジオなどを通じて、女の子が学校を続けることの大切さ、女の子たちが教育を受けることの意義を住民たちに呼び掛ける活動も行う予定です。
新型コロナウイルス感染症のために、これまで積み上げてきた活動の成果が無に帰すことの無いよう、先住民の女の子たちのよりよい未来のために引き続き精一杯取り組むつもりです。今後ともご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

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