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日本の女の子の孤独を見逃さない~「女の子のための居場所・相談」プロジェクト~

国内支援事業グループ
福田 愛

日本

更新)

国内支援事業グループの福田です。プラン・インターナショナルが日本の女の子や若い女性を対象に活動している、「女の子のための居場所・相談」プロジェクトを担当しています。プランは、数年前から、日本での支援のニーズを調査してきました。その結果を受けて、2020年夏からガールズ・プロジェクトのパイロット事業として始めました。

日本の女の子への支援の必要性

女の子が差別や暴力などの対象になってしまうことは、途上国の問題としてよく取り上げられますが、日本でも例外ではありません。国内では、経済的に困難な状況にある小中学生向けの子ども食堂や学習支援などの活動が広がっています。しかし、高校生以上になると、行政や民間の支援が減ります。特に18歳以上は児童福祉法が適用されず、若年女性の相談、支援の制度、機関は圧倒的に不足しているのです。

女の子の支援をするためにプラン職員に

写真:国内支援事業グループ 福田

私は2020年から社会福祉士・精神保健福祉士として、プランに勤務しています。それまでは子ども家庭支援センターや女性の更生保護施設などで、悩みを抱える若年層の女の子たちの支援に携わってきました。
家族の愛情やケアを十分に受けられず家庭で孤立した女の子や、家庭環境が原因で犯罪に巻き込まれてしまった多くの女の子たちに出会いました。懸命に自分の居場所を探し、生きづらさと向き合って前にすすむ姿に心を打たれました。彼女たち自身の生きる力に気づき、自分を守れるようになってほしいという気持ちから、女の子の支援にさらに関わりたいと思うようになりました。そんななかで出会ったのがプランです。

女の子たちが抱える孤独に寄り添う

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で、ストレスを抱えている女の子や、安全な居場所を必要としている女の子たちは、さらに増えてしまいました。2020月6月からオンラインでの「女の子のためのチャット相談」を始めました。家族や友人との関係について悩む相談から見えてきたのは、「周囲に自分の気持ちを話せる人がいない」という、孤独を抱える多くの女の子たちの姿でした。これまで400件を超える相談が寄せられ、私を含めた経験のある有資格者が女の子たちのSOSに対応しています。

写真:安心して話せる環境づくりを心掛ける

安心して話せる環境づくりを心掛ける

女の子のための居場所づくり

2020年8月、社会福祉士や心理士などの有資格者が常駐する「わたカフェ」を都内に開設し、生活相談を行ったり、必要に応じて個別の支援を行ったりしています。今後はさらに、パートナー団体や行政機関とも連携を強化する予定です。私自身は、この居場所の管理者として、現在、週4日出勤しています。おもに生活相談を担当していますが、「ここに来てよかった」と利用者の女の子たちに言ってもらえるように、日々寄り添う支援を心がけています。

写真:気軽に相談してもらい適切な支援につなげるための「わたカフェ」

気軽に相談してもらい適切な支援につなげるための「わたカフェ」

「わたカフェ」は、女の子たちが心のやすらぎを得て、大人への信頼感をもってもらうための場所です。残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、利用制限や一次的な閉鎖も余儀されるなど、予定通りにはすすみませんが、利用者の女の子たちに少しでも笑顔になってほしいと願う毎日です。

始まったばかりの活動ですが、試行錯誤しながらも、多くの女の子のSOSに寄り添います。活動については、機関誌やウェブサイトなどで報告をしていく予定です。皆さまのご支援に心から御礼申し上げます。

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