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武田薬品工業株式会社
「従業員とともにグローバルヘルスを考えていく姿勢を大切にしています」
武田薬品工業株式会社 コーポレート・コミュニケーションズ&パブリックアフェアーズCSRヘッド
圭室(たまむろ)俊雄さん
「途上国への支援が次世代の人材育成にもつながっています」と語る圭室さん
全世界に約5万人の従業員を有するグローバル企業・武田薬品工業株式会社。同社では従業員参加型のユニークなCSR(企業の社会的責任)活動を実施しています。その背景や考え方について、CSRヘッドの圭室さんにうかがいました。
(2019年04月)
大切なことはわかりやすい言葉で伝える
1781年の創業以来、武田薬品は「誠実・公正・正直・不屈」という4つの言葉に集約されるタケダイズムを培ってきました。これに加えて現在では、「患者さんを中心に考える(Patient)」「社会との信頼関係を築く(Trust)」「会社の評判を高める(Reputation)」「事業を発展させる(Business)」という4つの項目を、大切なバリューと位置づけています。事業のグローバル化が進むなか、従業員に対してわかりやすい言葉で、繰り返し伝えていくことが非常に重要であると考えています。
全世界の従業員の投票で決めるグローバルCSRプログラム
武田薬品では地球規模の保健課題を支援する取り組みのひとつとして、「グローバルCSR プログラム」を実施しています。これは2016年、代表取締役社長CEOであるクリストフ・ウェバーの発案で始まりました。
このプログラムのユニークな点は、全世界の従業員の投票で支援先を決定することです。従業員による投票数は毎年増え続け、2018年度には当時の全従業員の約40%にあたる 1万1000人が参加しました。
支援対象地域のひとつであるウガンダの南スーダン難民支援の様子
プラン・インターナショナルは2017年にパートナー団体のひとつに選出され、現在世界7カ国で、南スーダン難民とシリア難民の保健衛生の改善のために協働しています。
CSRは若いリーダーを育てる
グローバルCSRプログラムの一環として支援活動地域の視察を希望する従業員を募ったところ、定員の10倍以上の応募がありました。なかには通常業務で患者さんと直接接する機会のない部門からの応募も見られ、十分な医療を受けられない人々の実態を目の当たりにして、「患者さん中心」という意味を実感したようです。こうして一人ひとりが学びを持ち帰り、業務に生かしてもらうことは大切ですし、次世代の人材育成にもつながっていきます。
NGOとの協働でできること
ビジネスの目的は利益を生み出すことだけでなく、どのような社会的価値を生み出すかが重要であると捉える若い人たちが増えています。そうした取り組みをしていない会社には魅力を感じないのだと思います。今後はこうした若い世代が、企業のバリューを高めてくれることでしょう。プランのような NGOには、彼らの心に届くような情報発信を期待します。さらに将来的には、お互いのノウハウを交換し、学び合うための人材交流のようなプログラムが実現できたらいいですね。
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