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(2023年10月18日更新)

ジェンダー(Gender)とは、生物学的な性ではなく、社会的、文化的に作られた性の概念を表します。あなたのまわりでも「女性だから〇〇するべきだ」「男性だから〇〇しなければならない」という言葉を耳にしたことはありませんか?こうした「女らしさ」「男らしさ」という先入観や固定観念からジェンダー不平等は生まれています。ここでは、ジェンダー平等の実現に向けて世界で行われている取り組みについて解説します。

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SDGs目標5で掲げられている「ジェンダー平等」

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の目標5には「ジェンダー平等を実現しよう」と掲げられています。世界各地では、女の子や女性たちがパートナーから身体的または性的な暴力を受けたり、早すぎる結婚(児童婚)や女性性器切除(FGM)など、あらゆる形態の差別や暴力に晒されたりしています。ジェンダー平等を実現するためには、女の子や女性たちの権利を侵害する問題をなくしていくことが重要です。また、女性が政治や経済などの意思決定の場に参加すること、ICTをはじめとする技術を学ぶ権利を強化することもゴールのひとつに掲げられています。

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に掲げられた9つの具体的指標

5.1 あらゆる場所におけるすべての女性および女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する
5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性および女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する
5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚および女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する
5.4 公共のサービス、インフラおよび社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画および平等なリーダーシップの機会を確保する
5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画および北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康および権利への普遍的アクセスを確保する
5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップおよび土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する
5.b 女性の能力強化促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する
5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性および女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策および拘束力のある法規を導入・強化する

SDGsの目標5「ジェンダー平等」達成に向けた世界の取り組み

ジェンダー平等を達成するために世界ではどのような取り組みがなされているのでしょうか。ここでは「女性の政治参画」、「男女雇用格差」、「女性リーダー」の視点から紹介します。

写真:イメージ画像

女性の政治参画の増加

現在、国家や政府を率いる女性リーダーは世界26カ国28人※1にのぼります(2023年9月時点)。このままでは国のリーダーの割合における男女平等が達成するのは130年後と言われています。女性の国会議員は全体の26.5%を占めており、1995年の11%からは徐々に増加傾向にあります。女性議員が半分を超える国は、ルワンダ(61%)、キューバ(53%)、ニカラグア(52%)、メキシコ、ニュージーランド、アラブ首長国連邦(50%)の6カ国のみで、40%を超えている国は23カ国です(ヨーロッパ13カ国、アフリカ6カ国、ラテンアメリカおよびカリブ海諸国3カ国、アジア1カ国)。日本における女性議員の割合は衆議院で10%、参議院で26%と、政治参画では世界から遅れをとっています※2

出典:

女性の雇用機会の不均等

雇用面でも男女格差は存在しています。管理職やリーダーを務める女性は少なく、日本では厚生労働省が2022年に行った調査によると、企業の課長級以上の女性管理職は12.7%でした。パキスタンでは国際労働機関(ILO)やUN Womenと協力し、女性が活躍できる仕事とより良い収入を得られる政策を実施。その結果、非雇用または自宅で働いていた1000人以上の女性たちが新たな雇用先を見つけました。パキスタン政府とILOは同じ仕事における男女の賃金平等にも合意しています。

若い女性リーダーの活躍

各地で女性リーダーの活躍の場が少しずつ増えてきています。ルワンダでは、UN Womenが青少年評議会と女性評議会の設立をサポートし、女性を含めた若い世代が国の豊かな発展のために活躍するようになりました。また、2016年に「女性のエンパワーメントと持続可能な開発へのつながり」をテーマに開催された第60回女性の地位委員会(Commission on the Status of Women)では初めての試みとしてユースフォーラムが開催され、世界中から300人以上のユースリーダーが集結。多様性を認め合い、ジェンダー平等に向けて団結と対話を図りました。

SDGsの目標5「ジェンダー平等」達成に向けたプラン・インターナショナルの取り組み

社会の重要事項の決定プロセスから女の子をはじめとする子どもたちが除外されがちなため、子どもたちや若者を取り巻くジェンダー不平等への問題はなかなか解決されません。プラン・インターナショナルでは、女の子、男の子、若者たちが声をあげ、その意見が尊重され、人々の意識や行動、さらには政策にも変化を起こせるよう後押ししています。ここでは私たちがこれまでに行った2つのプロジェクトをご紹介します。

女の子をはじめとした若者の社会参加のための活動

東ティモールの農村地域では女性の発言力が弱く、男性が村の主導権を握っていました。プラン・インターナショナルは若い女性たちが自分の能力を理解し、リーダーシップを発揮できるためのトレーニングを実施。そしてついに村で初めて女性の村長が誕生しました。女性の村長が誕生したことにより、村の女性たちが以前よりも発言しやすくなったり、女の子たちが自分もリーダーになりたいと意欲を高めたりと、女の子や若者たちの意識が大きく変わりました。また、村の運営に女性も参加することで、以前よりも問題解決が進むようになりました。

写真:農業技術のトレーニングに参加した女性(東ティモール)
農業技術のトレーニングに参加した女性(東ティモール)

「学校でのジェンダー平等促進」プロジェクト

住民の80%が少数民族のラオス北部の地域では、男の子を優遇する風潮が根強く残っていました。女の子の進学率は低く、早すぎる結婚、妊娠による中途退学もありました。教師のジェンダー平等に関する知識も不足しており、男子生徒からのからかいやセクシュアル・ハラスメントが起きていました。プラン・インターナショナルは3年間、教師、生徒、保護者への啓発活動とトレーニングを実施。生徒たちは、ジェンダーに基づく暴力に対する知識や女の子のリーダーシップを学びました。活動終了時には、学級委員長に占める女の子の比率が35%から60%に上がるなど、生徒や教師の意識にも変化がもたらされました。

写真:ジェンダー平等について話をする子どもクラブのリーダー(ラオス)
ジェンダー平等について話をする子どもクラブのリーダー(ラオス)

「ジェンダー平等」のために私たちにできること

2030年までにジェンダー平等の実現を達成するため、私たちができる身近なことは何でしょうか。ここでは2つの方法を紹介します。

① 役割分担や無意識な思い込みについて考えてみる

「家事が得意なのは〇〇」「リーダーの適性があるのは〇〇だ」など、性別の違いによる固定的な思い込みや偏見を持つことを「ジェンダーバイアス」といいます。このジェンダーバイアスにより、性別による能力差を決めつけることが、ジェンダーに基づく差別を生み出す要因になっています。私たち一人ひとりが、家庭内や学校、職場、地域など、あらゆる場所や場面において固定観念や思い込みにとらわれていないか、あらためて考えてみることが大切です。

② ジェンダー平等に取り組む団体へ寄付をする

途上国には、「女の子だから」という理由だけで、さまざまな機会が奪われている女の子たちがいます。声をあげる手段を持たない女の子たちのために活動している団体を支援するということも、身近にできることのひとつです。

プラン・インターナショナルでは、ネパールで経済・社会の両面から発展に取り残され、「排除されたグループ」と呼ばれる少数民族マデシの人々が暮らす地域で、ジェンダー平等推進のための教育プロジェクトを実施しています。この地域では男性の識字率が74%であるのに対し、女性は47%と低く、教育を受ける女の子の割合も男の子より低い傾向にあります。

ぜひ、あなたの力でネパールの子どもたちの未来を変えてください。

国際NGOプラン・インターナショナルについて

国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。

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