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(2025年01月30日更新)

プラン・インターナショナルの国内支援事業グループが運営する若年女性のための居場所「わたカフェ」※1が、この度リニューアルオープンしました。開設から4年を経て、従来のスペースが手狭になったことを受け、支援内容をさらに充実させるため、より広い場所に移転し、新たなスタートを切りました。

写真:「わたカフェ」エントランス

写真:「わたカフェ」内部

「わたカフェ」エントランスと内部

2025年1月15日には、オープニングセレモニーと、日頃より連携いただいている関係者の皆さまをお招きして内覧会を実施。この記事では、当日の様子と新生「わたカフェ」が目指すこと、そのための役割などについてお伝えいたします。

オープニングセレモニー開催 行政や他団体との連携をより強固に

午前のオープニングセレモニーは、自治体関係者、区議会議員、支援企業の皆さま、これまでご寄付をいただいた方々など、約30名をお招きして行われました。豊島区すずらんスマイルプロジェクト事務局の清水美希さん、世田谷区議のおのみずきさん、プランの国内支援事業グループリーダー・福田愛による対談「女性支援新法のこれから~行政、立法、民間の立場から」と、それに続く参加者を交えたフリートークでは、女の子を支えるうえで必要な視点などがさまざまな立場から語られ、連携をいっそう強固にする機会となりました。

写真:国内支援事業グループリーダーの福田愛よりご挨拶

国内支援事業グループリーダーの福田愛よりご挨拶

写真:豊島区すずらんスマイルプロジェクト事務局・清水美希さん(左から2人目)世田谷区議・おのみずきさん(左から3人目) 

豊島区すずらんスマイルプロジェクト事務局・清水美希さん(左から2人目)世田谷区議・おのみずきさん(左から3人目)

対談でのコメント(抜粋)

「行政にできることには限りがあります。一方で、民間の支援組織は細やかな対応ができるなど、多様な特徴があり、支援を必要とする女の子にとっては選択肢が広がります。とはいえ、規模が小さいといった課題もあります。そこで、行政と民間がお互いの得意なことをいかし、苦手な部分を補い合っていく必要があります。そのための関係構築を進めているところです」
(豊島区すずらんスマイルプロジェクト事務局 清水美希さん)

「誰かに頼りたいとき、ジェンダー差別が残るこの国では、『性』と『生』を差し出さざるを得ない状況に置かれる場合もあります。それをせずに頼ることができる社会にしたい。相談に来た人を中心に、『行政+民間』『民間+民間』といった形で、皆でチームになることが大切です。そのためには、支援する側同士の顔の見える関係構築が必要だと思います」
(世田谷区議 おのみずきさん)

「これまで否定的な対応をされ、『行政や大人に言っても仕方ない』とあきらめている女の子が多くいます。まずは、彼女たちが求めていることを知ることが大事です。民間の支援組織は、それぞれの得意分野をいかし、当事者がおいてけぼりにならないように生の声を拾い上げ行政に伝え、それが制度や仕組みに反映されるように働きかけていく役割があります」
(プラン・国内支援事業グループリーダー 福田愛)

「わたカフェ」内覧会に85名が来所

午後に行われた内覧会には、連携関係にある自治体やNPO、教育関係者、民生委員など、85名の方々が来所し、「わたカフェ」スタッフとの活発な意見交換が行われました。「生活応援品の支給に協力できる」「弁護士を紹介できる」といった具体的な連携についてのお申し出もありました。以下に寄せられた感想の一部をご紹介します。

「支援する側の者同士がお互いを知って、実際に現場を見ることで、自信をもってお互いを紹介できるようになる。こういう機会をつくってくださって感謝」(民生委員、NPO代表)

「生きづらさを抱えている子は、ひとくくりにはできない。自分たちが運営する場所では馴染めない子も、『わたカフェ」』には繋がることができるかもしれない。逆もあると思う。多様な居場所があることが大事」(NPO代表)

「日本社会ではカジュアルに性が売買されており、そのなかで性被害が起きている。こうした日本社会の現状を変えていくために、当事者である『わたカフェ』の利用者の女の子たちと一緒に声を上げていきたい」(NPO代表)

「女の子たちが苦しい思いをしているのは、大人の責任だと思う。大人として、できることを今後もしていきたい。プランのいいところは、寄付をして終わりではなく、その後の報告会や機関誌で情報を共有してくれるため、信頼できるところだ」(寄付者)

新「わたカフェ」が目指すのは、女の子のエンパワーメントを通じた自立

女の子が、大人としての自立に向かっていく環境は、一人ひとり異なります。
貧困、家庭の不和、ジェンダー差別などさまざまな理由で家族など身近な人を頼ることができない女の子は、ひとり孤立した状況で、「自立」という人生の大きな課題に直面しなくてはなりません。

「わたカフェ」は、どんな境遇にある女の子も自分らしい生き方を模索し、ひとりの大人の女性として自立していくことができるように、一人ひとりの迷いや不安に寄り添い、女の子が課題を乗り越えていくプロセスを支援します。

「女の子が地域のなかで自立して暮らしていく」こと。「わたカフェ」が目指すこの姿は、行政や政治家の方、そしてさまざまな得意分野をお持ちの他の民間団体、さらにそれを理解して支えてくださる企業の方、個人支援者の方など、あらゆる立場の方々が関わってくださることで実現すると考えています。
そこで「わたカフェ」は、複数のステークホルダーの皆さまをつなげて連携の形を作り、女の子への自立に結び付ける、「支援のハブ」のような役割も強化していきます。

新しい「わたカフェ」にはユース・メンバーのアイデアが随所に!

プラン・ユースグループのメンバーたち

プラン・ユースグループのメンバーたち

新しくなった「わたカフェ」には、利用者の女の子たちと同世代であるプラン・ユースグループのメンバーたちのアイデアが随所に反映されています。今回のリニューアルに際しては、女の子たちが安心して過ごせる空間づくりを目指し、たとえば「ソファや壁紙の色合いをナチュラルにして落ち着ける内装に」「小上がりを用意して心身ともに休める場所に」といった提案が取り入れられました。
オープニングセレモニーでは、代表メンバーらが参加者を前に、これらの工夫について説明しました。

これからも進化していく「わたカフェ」へのご協力を、お願いいたします。

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