(2025年03月05日更新)
プレゼンテーションするアンナ職員
プラン・インターナショナルは2025年2月20日、ウクライナ出身のアンナ職員によるワークショップ「世界をもっと幸せな場所に~偏見、差別、暴力をなくす一歩を」を、としま区民センター(東京都豊島区池袋)にて開催しました。
ウクライナでの全面的な紛争の勃発から3年を迎える2月24日を前に、参加した約30名の方々が偏見や差別、憎悪を乗り越えて、世界をもっと寛容と相互理解に満ちた場所にするためにはどうしたらいいかを考える機会となりました。


さまざまな年代の方が参加
さまざまな年代の方が参加
ウクライナ出身のアンナ職員が「偏見やステレオタイプ」について解説
偏見が憎悪となり、ジェノサイドにまで発展しうることを示すピラミッド
ウクライナにいるときから、ロマ※の人々が差別や迫害を受ける様子を目の当たりにするなどの経験から、寛容であることの価値と民主主義の大切さについて考えてきたというアンナ職員。
このワークショップでは、「偏見やステレオタイプな思い込み」がエスカレートすると、差別、暴力、ときには紛争にもつながってしまうこと、多様な背景をもつ他者への理解を深める大切さなどを伝えました。
- ※インド北部のインド・アーリア人が起源と考えられ、中東欧を主として世界各地に居住する民族グループ。古くから差別と迫害を受け、現在も居住する国々で教育、雇用、住居などにおいて差別的扱いを受けています
グループディスカッションで自らの偏見に気づく
ウクライナと日本の事例紹介やクイズを受けて、少人数でのグループディスカッションの時間も設けられました。自らも偏見やステレオタイプな思い込みを抱いているかもしれないという気づきや、それを乗り越えていくために私たちに何ができるのかという考察を、仲間とともに深めました。

少人数のグループに分かれてディスカッション

アンナ職員も交えて、グループでの議論が深まります
参加者の声
SNS等の情報をすぐ鵜呑みにするのではなく、一次情報を探ってみる。多角的に物事を見るようにする…。今日ご一緒させていただいた方々は皆、同じような意識を持っていらしたことが心強く、安心して過ごせました。
日ごろから気をつけていますが、自覚していない脳に染みついた偏見があるかもしれない、と今日のグループワークで気づかされました。
(日本にいる外国籍の方々へのヘイトスピーチなどの問題について)何かできるわけでもなくただただ心配していましたが、今回のワークショップでは「それは無関心ではないか」とのメッセージとして自分にも問題提起するきっかけになりました。まずは家族で彼らが大勢暮らす土地に足を運び、子どもたちとどんな問題なのか、肌で感じて来ようと思います。
小グループでの話し合いを通じて、自分の考えを言葉で明確にして整理できたり、他の人の斬新な考えを知ることができたりしました。グループの人と仲良くなれたことも良かったです。
難しい日本語を使ってお話をするアンナさんのひたむきさに感動しました。
2年半前に日本に着いたときは日本語が全然話せなかったアンナさんが、日本語で2時間のワークショップをファシリテートできるとはすばらしいです。大変な努力をされたのではと察します。
アンナ・シャルホロドウスカー職員Profile
マリウポリ国立大学にて歴史学の学士号を取得した後、同大学院にて中等教育、歴史学、ジャーナリズムの修士号を取得。マリウポリ中等学校での歴史指導、乳幼児への英語教育・発達教育カリキュラムの作成など教育分野でのキャリアを重ねるとともに、マリウポリ市ニュースサイトのジャーナリストとして記事作成にも従事。
2022年5月28日にウクライナのマリウポリ市から日本へ避難。同年12月にプランに入局し、アドボカシーグループに所属しています。これまでに、ウクライナ避難民に関する数々の調査報告書を発表してきました。






