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(2026年05月18日更新)

新学期が始まったばかりの2025年9月。アフリカのベナン北部、アタコラ県で暮らす14歳のズマルーさん(仮名)は、いつものように学校へ通い始めました。しかし、その日常は、わずか1週間で突然奪われます。
武装集団による襲撃が相次ぎ、学校が閉鎖されてしまったのです。それでも、ズマルーさんは「学び続けたい」という思いを捨てませんでした。

この記事では、紛争などの緊急下にある教育の現実と、プラン・スポンサーシップの支援がどのように子どもたちの学びを支えているのかを、ズマルーさんの体験を通してお伝えします。

学校に通えなくなったその日から

地図:ベナン

ズマルーさんが暮らすベナン北部アタコラ県では、非国家武装勢力による襲撃が続き、地域の安全が大きく揺らいでいます。村や山間部の周辺地域が攻撃を受けたことで、住民の間には強い緊張と不安が広がりました。とりわけ深刻だったのが、学校への影響です

写真:ズマルーさん(仮名)

ズマルーさん(仮名)

「多くの先生たちは身の安全を守るため、村を離れる決断をしました。先生たちが去ったあと、授業ができる人はいなくなり、学校は数カ月間閉鎖されたままでした」
ズマルーさんにとって、それは将来への道が突然断たれたように感じられる出来事でした。

こうした状況は、ズマルーさん一人に限ったものではありません。学校の長期閉鎖が中途退学につながり、生活のために働かざるを得なくなるケースも少なくありません。特に女の子の場合、早すぎる結婚につながる可能性や、暴力の被害にあう危険性が高まります。

「このままでは学べなくなる」―村を離れる決断

学校再開の見通しが立たない日々のなかで、ズマルーさんは考え続けました。このまま村に残れば、勉強を続けることができなくなるかもしれない——。
「僕は学校をあきらめたくありませんでした。勉強を続けるために、村を離れ、親戚が住む別の町へ行きました」
14歳という年齢で、家族と離れ、住み慣れた場所を離れる決断は簡単なものではありませんでした。それでも、親戚が受け入れてくれたことで、別の町で学校に通い直すことができました。学びを続けるために選んだこの決断は、ズマルーさん自身の強い意志に支えられたものでした。

村に残った友だちへの思い

別の町で再び授業を受けられるようになった今も、ズマルーさんの心には、村に残る友だちの存在があります。
「村に残ったクラスメイトのことを、今でもよく考えます。村を出ることができなかった友だちもたくさんいます。そのことを思うと、とても悲しくなります」

安全な場所へ移動するという選択肢を持てず、学びを中断せざるを得ない子どもたちが少なくありません。教師不足や治安悪化は、子どもたちを中途退学や生活のための労働など、より不安定な状況へと追い込む要因にもなっています。
ズマルーさんの願いは、とても切実です。
「村が安全を取り戻し、子どもたちと先生たちが恐れずに学校に戻り、授業が普通に行われるようになること。それが一番の願いです」

支援がつなぐ学びの機会

写真:「子どもひろば」で音楽の活動に参加する子どもたち

「子どもひろば」で音楽の活動に参加する子どもたち

こうした状況のなかで、プラン・インターナショナルは、ベナン北部の子どもたちが学び続けられるよう支援を行っています。地域のリーダーや関係機関と連携し、追加授業や補習を実施することで、教育の中断による影響を抑える取り組みを進めています。
また、避難や移動を余儀なくされた子どもたちが安心して過ごし、学びを続けられる子どもひろば」を運営し、心のケアを含むサポートも行っています。校長や地域リーダー、警察などを対象とした研修を通じて、子どもたちが学校から離れてしまう兆しを早期に見つけ、支える体制づくりにも取り組んでいます。

ご支援が子どもたちの学びを支えています

ズマルーさんのように、困難な状況のなかでも学び続けたいと願う子どもたちがいます。プラン・スポンサーシップを通じたご支援は、こうした緊急下においても、子どもたちの学びをつなぎとめる大きな力となっています。継続的な支援があるからこそ、教育の中断を最小限に抑え、子どもたちが再び教室に戻るための環境づくりを進めることができます。
これからも、一人でも多くの子どもたちが学び続けられるように。プラン・スポンサーシップが、その歩みを支えています。

写真:プラン・スポンサーシップ

手紙を通じて地域と子どもの成長を見守っていただく継続支援

プラン・スポンサーシップ

毎月3,500円、4,500円、5,500円

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