(2026年10月09日更新)
2024年に募集した、バングラデシュにおける「学校の衛生環境を整えるプロジェクト」にご支援くださったFさん。2026年には「学校の教室建設プロジェクト(ラオス)」もご支援くださいました。寄付を始めたきっかけや、継続して寄付することに対する思いなどをうかがいました。
一口100万円プロジェクトとは?
一口100万円プロジェクトは、ひとつのプロジェクトを複数の支援者と一緒にご支援いただく方法です。力を合わせて支援することで、活動地域に大きな成果をもたらすことができます。
メキシコの少女の目が忘れられなくて
私が寄付を始めるきっかけになったのは、大学の卒業旅行で訪れたメキシコでの出来事です。メキシコシティで、お菓子を必死に売る4、5歳くらいの女の子に出会いました。「買うと次々に物売りが来るから買わないほうがいい」と言われたので、その子からは何も買いませんでした。でも、そのときの女の子の恨めしそうな悲しい目が胸に深く突き刺さったんです。
バングラデシュの「学校の衛生環境を整えるプロジェクト」で正しい手洗いを学ぶ子どもたち
その後、プラン・インターナショナルのガールズ・プロジェクト※を知ったとき、あの女の子のことを思い出しました。そして、月々数千円でもいいから寄付をしようと思い、2014年から寄付を続けています。
- ※現在のプラン・グローバルサポーター
2024年にはバングラデシュの「学校の衛生環境を整えるプロジェクト」、今年はラオスの「小学校の教室建設プロジェクト」で一口100万円プロジェクトを支援しました。ラオスのプロジェクトでは事前説明会に参加したのですが、職員の方から直接、現地の様子を聞くことができたのが印象的でしたね。経済的に厳しい環境にあっても、子どもたちが健気に生きている姿に触れ、心から応援したいと感じました。
100万円の支援は手が震えるほどの決断
私は決してお金持ちではありません。社会人になってからも大学の奨学金を返済しながら家計をやりくりし、少しずつ寄付を続けてきました。ですから、私にとって100万円は本当に大金。以前は、こうした寄付は社会的にも経済的にも成功した、限られた人がするものだと思っていました。
しかし、退職金が入り、続けていた株式投資の利益も想定以上に増えたことから、「今ならできるかもしれない」と決断しました。それでも、寄付を決めてからも何度も迷いました。お恥ずかしい話ですが、銀行で送金するときは手が震えたほどです。
寄付が教えてくれた豊かさの意味
アメリカに駐在していたころ、キリスト教徒の方のなかには、聖書の教えに基づき収入の10分の1を寄付する人がいました。私にはまねできないと思いましたし、実際に10分の1を寄付するのは簡単なことではありません。でもその姿を見て、私のなかで「豊かさ」の意味が変わりました。豊かさとはお金の多さではなく、分かち合おうとする心なのではないか、と。
その後、寄付を続けてきましたが、実際にしてみて感じたのは、その「心の豊かさ」には持続性があるということ。おいしいものを食べたり、欲しかったものを買ったりした喜びは一時的ですが、誰かのためにできることをしたという満足感は、時間がたっても残ります。
以前は、人と比べて「もっとお金があれば」「もっと能力があれば」と思うこともありました。でも寄付を続けるうちに、そうした劣等感が薄れていきました。立派な経歴や特別な才能がなくても、自分にできる形で社会に貢献できている。その実感が、私自身の心を満たしてくれているのだと思います。






