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【開催報告】プラン・ラウンジ10月「活動報告会 ネパールから迎えた女の子たちに会おう!」
イベント
(更新)
2017年10月8日、大阪でプラン・ラウンジ「活動報告会 ネパールから迎えた女の子たちに会おう!」を開催しました。当日は、多くの方にご参加いただき、約2時間にわたりネパールの女の子たちとネパールの現地事務所職員による発表や質疑応答を行いました。
ネパールの女の子たちによる報告の要旨をご紹介します。
ラージクマリさんによる報告
「私の名前は、ラージクマリです。ネパール南西部の出身で、現在23歳です。5歳のときに父を亡くし、貧困のために9歳でカムラリ(住み込みの家事労働)としてお金持ちの家で働き始めました。朝4時から夜11時まで、掃除や子守り、洗濯、食器洗いなどの毎日。主人の息子は私と同い年でした。毎朝その子のかばんを持って学校まで送り、ひとりで帰りました。うらやましかったです。怖い主人に怯えて暮らしていました。家に帰れたのは、年に2日だけです。
11歳で地元のNGOに救出されてからは、NGOが運営する非公式学校に9カ月通い、その後は公立校の小学校3年生に編入しました。これが、生まれて初めて学校に通う経験でした。奨学金を得て中学校卒業まで学校に通いましたが、教科書や学用品を買うお金を稼ぐため、放課後は近所の農場で働きました。
プラン・インターナショナルとの出会いは、再びカムラリとして働き始めた18歳のときです。プランから高校の奨学金と学用品を受けることが決まり、再び学校に通うことができました。その後も続けて支援を受けて、医療の専門コースに進学。今年コースを修了し、現在は医療助手となる試験の結果発表を待っています。いつか医者になり、へき地に暮らす人々に医療を届けるとともに、子どもや女性のための活動を続けたいと思っています」
アスマさんによる報告
「アスマです。現在19歳の大学生です。子どもクラブの代表として、児童労働廃止に向けて、さまざまな活動を行ってきました。ネパールでは約310万人の子どもが働いていて、その3分の2は14歳未満です。働く子どもの多くは学校にも通えず、将来の見通しも立たず、酷使され虐待のリスクに直面しています。
私の出身地は首都カトマンズの隣にある郡ですが、そこでも多くの子どもたちがレンガ工場で働いていました。そういった児童労働を廃止するため、私は2011年に、友だちと一緒に子どもクラブを立ち上げました。これまでに、100世帯以上を訪問調査して児童労働の実態を報告したり、市長や地域のリーダーに児童労働や早すぎる結婚などをなくすよう訴えてきました。また、児童労働をテーマとする劇をつくり、路上劇の上演も行いました。
これらの活動の結果、地域の大きな7つのレンガ工場では、児童労働を廃止するなどの成果も出ています。これから大学で社会福祉を学び、声をあげられない女の子や子どもたちの声となって、子どもの権利やジェンダー平等実現のために活動していきたいと思います」
緊張しながら発表するアスマさん(左)
参加者からの質問に答えるラージクマリさん(右)
続けてラジャニ職員がネパールでのプランの活動についても報告しました。
ご参加いただいた皆さま、ボランティアとしてご協力いただいた甲南女子大学の学生の皆さま、ありがとうございました。
次回のプラン・ラウンジは、東京・三軒茶屋で、引き続きネパールをテーマに開催します。
東京および近郊にお住まいの方は、ぜひご参加ください。
11月18日(土) | 14:00~16:00 | 場所:プラン・インターナショナル事務局 |
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