【参加者の声】Girl’s Leadership（ガールズ・リーダーシップ）～女の子が変える未来～

意識調査の質問項目を検討するために、8月に行われたトレーニングに参加し、外資系の広告代理店で活躍されている講師の方にお話を聞く機会をいただきました。印象的だったのは、海外と日本の広告表現の比較です。日本の広告は女性が直面している現状を容認し、共感を狙う「寄り添い型」であるのに対し、海外では、徐々にですが、広告に未来性や希望を生み出すメッセージ性を含め制作している企業もあるということが分かりました。多様なライフコースが存在し、変わりつつある社会だからこそ、広告が世間に刷り込まれている固定観念を壊し、よりよい社会になるための力になってほしいと思いました。

ユースを対象とした意識調査から、私たちが無意識に広告から影響を受けていること、ユースが考える理想の人物像と広告に描かれる人物像に違いがあることがわかりました。また、多くのユースがジェンダーについて意識したことがあることもわかり、有意義な結果を得ることができました。「ジェンダーに配慮した広告にするためのチェックリスト」を作る際には、項目ごとに、わかりやすい言葉で説明できるようにするのが大変でしたが、ダイバーシティ委員会の皆さんが発表を真剣に受け止めてくださって、とても達成感を感じました。今後の活動にも生かせるような、とてもよい経験ができました。

アクション当日には、大企業の方々を目の前にし、緊張や不安を感じましたが、私たちの意見をしっかりとお伝えすることができました。ダイバーシティ委員会の方々も、ユースの意見をきちんと聞いてくださり、発表後の意見交換では活発な質疑応答が行われました。日常生活におけるジェンダー役割と広告などのメディアから描かれる役割の違いなどの質問では、ユースの視点から答えることができたと思います。また質疑を通して、ユースの多くがSNSを活用していることが共有され、変革し続けるメディアについて、委員の皆さんとともに考えることができました。今回のアクションでは、企業が広告を作成する際に行う厳格なチェックについても教えていただき、広告を作る側の視点も知ることができました。広告の作り手と受け手の双方が協力し合うことが、広告におけるジェンダー平等につながると再確認しました。今回の企画が第一歩になればと思います。意識調査から明らかになった課題が変革され、広告からジェンダー平等のメッセージが発信されることを願っています。