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女の子たちを取り巻く6つの社会通念~エジプト~

Because I am a Girl

世界の各地から

(2018/08/22更新)

プラン・インターナショナルは、女の子たちにとって安全で包摂的な都市づくりをすすめることを目標に、2012年「Because I am a Girl都市プログラム」のリサーチを開始しました。世界5都市(エジプトの首都カイロ、インドの首都デリー、ベトナムの首都ハノイ、ウガンダの首都カンパラ、ペルーの首都リマ)で国連ハビタットなどと協働してきました。この結果をもとに、各都市で女の子にとっての「安全なまちづくり」プロジェクトが行われています。

エジプトの首都、カイロでは、スラムに住む多くの女の子たちが地域社会から性的嫌がらせ(セクシュアルハラスメント、以下セクハラ)を受けている現状を受け、セクハラをなくすための取り組みがすすんでいます。2回に分けて活動をご紹介します。

写真:街を歩く女の子たち

女の子たちを縛る6つの社会通念

エジプトでは、女の子たちはこうあるべき、との社会通念が広く浸透しています。

  1. 女の子たちが嫌がらせを受けるのは、彼女たちの服装や振る舞いのせい
  2. 嫌がらせを受けた女の子たちは罰せられるべきだ
  3. 女の子を家にとどめておくのは、彼女たちが嫌がらせにあわず安全でいられる最善の方法である
  4. 女の子たちと男の子たちが一緒にいたら、何か間違ったことをしているに違いない
  5. 結婚はほかの何よりも大切である
  6. 女の子たちは男性たちの仕事をとってしまうので、嫌がらせを受けるのも当然である

女の子へのセクハラの背景

女の子たちは、セクハラの被害者でありながら、落ち度として非難されてしまう土壌があります。地域社会では、「きちんとした」女の子は男性や男の子たちから望まない関心を受けない、と考えられているためです。多くの女の子は、セクハラを避けるため「きちんとした(伝統的な体の線を隠す)」装いをし、化粧をしない、男性から話しかけられても返答しない、大声で話さないようにするなどして気をつけています。男性の気を引いてしまうのは自分たちの責任だと考えているのです。

写真:街を歩く女の子たち

街を歩く女の子たち

トゥクトゥク(三輪タクシー)の運転手の男性は、「父親たちは娘たちが化粧をして、社会的にも適さない、体の線がはっきるわかる服を着ての外出をさせないようにする責任があります。娘たちを夜間に外出させるのもいけません」と言います。

女の子たちは男の子たちと一緒にいるだけで非難されます。ただおしゃべりをしているだけでも。このような社会の受けとめ方は、女の子たちに、男の子や若い男性たちが周りにいないときだけが安全でいられると考えるようになってしまいます。

写真:街中のいたるところで起きるセクハラ

街中のいたるところで起きるセクハラ

女の子の安全を心配する家族

セクハラにあいやすいのは、学校への行き帰りです。公共交通機関内や地元の商店の前を通るとき、校門で、男の子たちや男性たちからからかわれるのです。多くの親は娘たちの安全のため、登校を辞めさせたり、進学をさせたりしないのです。

男性の付き添いがなければ、娘たちを学校へ行かせないという親もいます。これは、女の子たちが自分で身を守れないという考え方に基づいており、女の子たちにストレスを与えて低い自己肯定感を刷り込みます。

写真:女の子クラブメンバーで、危険箇所をチェック

女の子クラブメンバーで、危険箇所をチェック

15歳のドリアさんは言います。「もし女の子が危険な目にあったら、父親は娘に学校を辞めさせ、家で母親の手伝いをするように言うでしょう。私自身、外での出来事を父に話したら、父は母に『もし娘にこのようなことが再び起きたら、学校を辞めさせ、お前とは離婚だ』と言いました」

もし娘がセクハラを受けて地域社会の人々に悪い印象をもたれると、いい結婚ができなくなると、親たちは恐れています。結婚は最優先事項なのです。

男性たちにある根強い意識

カイロの大学に勤務する心理学の教授は、嫌がらせをした男性たちのなかには「女性の最適な仕事は家族に仕えることだ」と信じている者たちがいると指摘しています。そのような男性たちは、女性たちが家庭を離れ、労働力として男性たちと競って就職に臨むようになったのだから、彼女たちは嫌がらせを受けるべきだと主張しているのです。インタビューを受けた男性は教授にこう語りました。「我々男性たちに十分な仕事がなく、我々こそ就職に有利であるべきだ。女性たちは嫌がらせを受けるのがいやならば家にいればいい」

写真:女の子クラブのミーティング

女の子クラブのミーティング

プランはカイロで「安全なまちづくり」プロジェクトを実施し、女の子クラブを中心にさまざまな啓発やトレーニングを行っています。毎週ミーティングを行い、母親との会話を通じた信頼関係の作り方や護身術などを学んでいます。セクハラを受けても、声を上げられずにいる女の子たちのエンパワーメントを支援しています。また、地域の役所の協力を得て、校門に警察官を配置し、男の子や男性たちのセクハラから女の子たちを保護してくれるようになりました。また、街灯を設置し、夜間の安全性も高まりました。しかし、人々の意識を変えていくことは簡単ではありません。引き続き、プロジェクトを通じて「安全なまちづくり」を支援していきます。

写真:女の子クラブで、護身術を学ぶ

女の子クラブで、護身術を学ぶ

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