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12歳の女の子が「ジュニア市長」として活躍~ボリビア~
女の子だから
(更新)
プラン・インターナショナルは世界各国で、将来の担い手である子どもや若者たちが社会に影響を及ぼす課題の解決に主体的に取り組むユース・エンゲージメントを促進しています。
10月11日の国際ガールズ・デーに寄せて、若者リーダーとして活躍する女の子のストーリーをご紹介します。
「女の子や女性への暴力をなくしたい」
ヨルダナさんは、南米のボリビアに住む12歳の女の子です。友人と一緒に参加したプランのワークショップで、ジェンダーに基づく暴力がなくならない原因の一つに、中南米社会に根強く残る男性優位の伝統的な考え方「マチスモ」があることを知りました。
ジュニア市長として活躍
以来、さまざまな活動に参加し、女の子の権利について学ぶとともに、リーダーシップのスキルを習得しました。プランが、女の子が意思決定に参加する機会を増やすことを目的に、自治体に働きかけて実現した「ジュニア市長」のポジションにも応募。2021年10月からの半年間、市長に同行したり、プランや自治体、学校主催のイベントでジェンダーに基づく暴力の防止を呼びかけたりと、精力的に活動しました。
彼女は、活動の原動力となっている思いを次のように語ります。
「女性に対する暴力をなくすためには、家庭での教育がとても大切だと思います。男の子は女の子を尊重するように教育されるべきですし、女の子自身も自尊心を高め、人からも尊重されるにはどうしたらよいかを知るべきです。私は固定観念を壊し、暴力に終止符を打ちたいのです。女の子たちが力を得て、自信を持ち、怖れや恥ずかしさを覚えずに自分の意見を述べることができるように、周りの女の子たちを励ましていきたいです」
家庭や社会における女の子の発言力向上を目指して
活動を応援してくれる母親と
10代前半の女の子が「ジュニア市長」という政治的な立場で発言、活動することに対し、地域の人々は驚きつつも、肯定的に受け止めてくれたと語るヨルダナさん。
「私たち女の子が政治に参加し、発言する機会を持てるようになったのはごく最近のことです。プランが行政に働きかけてくれたおかげです」と話し、今後もプランとともに、女の子や女性の権利向上と暴力防止のために取り組んでいきたいと決意を述べました。
将来の夢は、大学で心理学を学び、身体的虐待や心理的虐待の被害にあった女の子や女性たちを助けること。影響力のある若いリーダーとして地域社会から一目置かれる存在になった彼女は、他の女の子たちのロールモデルにもなっています。
女の子が自分たちの権利を知り、平等な機会を得て力を発揮できるようになれば、地域や国、そして世界にも前向きな変化を起こすことができます。プランは引き続き、女の子たちの生きていく力、未来を変える力を育むための活動に取り組んでいきます。
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