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「国際女性デー2023」テクノロジーを手に社会変革に挑む!~シエラレオネ~

お知らせ

女の子だから

更新)

3月8日は国連が定めた「国際女性デー」です。女性の権利と政治的、経済的分野への参加を盛り立てていくために、1975年に制定されました。プラン・インターナショナルは、毎年国際女性デーに合わせ、女性たちを取り巻く課題とその解決にむけた取り組みを広く社会へ呼びかけています。

国連が掲げる2023年の「国際女性デー」のテーマは、全てをデジタルに:ジェンダー平等のためのイノベーションとテクノロジーです。今年のテーマに寄せて、アフリカのシエラレオネで、プラン・ユースグループの一員として活躍する22歳のハワさんの、テクノロジーを活用してジェンダー不平等と気候変動問題に挑むストーリーをご紹介します。

デジタル分野におけるジェンダー格差

昨今、情報通信技術(ICT)を活用した教育をはじめ、さまざまな分野でデジタル化が進んでいます。しかし同時に、地域やジェンダー間の「デジタル・ディバイド」(インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者とできない者との間に生じる格差)も拡大しています。ある調査では、低・中所得国の32カ国で、インターネットを利用できる男性の割合は全体の半数に達しているのに対し、女性は3分の1にも満たないという結果が出ています

情報通信技術(ICT)

シエラレオネではデジタル・ディバイドが女の子の学業継続にも影響

シエラレオネに住むハワさんは、女の子や女性たちがテクノロジーに平等にアクセスができるようになることが、社会に変革をもたらす一歩だと考えています。高校生のときSTEM分野(科学・技術・工学・数学)の勉強が得意だった彼女は、空き時間にインターネットを通じて最新の情報や技術についての知識を深め、大学の経済学部へ進学することができました。しかし彼女自身、それは稀なことだと感じています。
「私の友人も含めて、シエラレオネの女の子たちの多くは、電気がないために夜間に勉強することができず、インターネットの利用も限られているため、学校の授業についていくことができません。その結果、多くの女の子が中途退学してしまいます。このことが、識字率の低さや10代での早すぎる妊娠の増加、経済的な依存にもつながっています」。

女の子の学業継続にも影響

プラン・ユースグループが運営するオンラインプラットフォーム

プランは、ICTをはじめとするテクノロジーへの平等なアクセスを確保することで、女の子や女性たちが、適切な情報やスキルを習得し人生の選択肢を増やせるよう支援しています。シエラレオネでは、プラン・ユースグループの活動の一環として、若者たちがSTEM分野について学べるオンラインプラットフォームを提供。グループの一員であるハワさんも運営側としてこの活動に携わっています。「STEM分野について学ぶことで、キャリアの幅が広がることを知ってほしいです。このプラットフォームを通じ、若者同志が、オンライン上で活発な議論を展開したり、問題の解決を図ったりできるようになったことを誇りに思います」。

農村地域の女の子たちのために発電装置を開発

さらに、ハワさんはこれまでに身につけた技術を活かし、電気が通っていないため夜間に勉強できない農村地域の女の子たちのために、風力や太陽光を利用した「SolWind」という発電・蓄電装置を開発しました。気候変動への危機感も人一倍感じている彼女は、次のように話します。

「物心ついたときから、私は人を助けることに情熱を注いできました。誰かの役に立てるのなら、どんな機会も逃したくありません。気候危機のことを初めて耳にしたときには、それはデマで、人々はただお金儲けをしたいだけなのだと思いました。しかし、現実を目の当たりにして、この問題がシエラレオネにいかに影響を及ぼしているかを理解するようになりました」

写真:太陽光発電装置の組み立て方を学ぶ女性(参考写真)

太陽光発電装置の組み立て方を学ぶ女性(参考写真)

森林破壊が進む都市部で植林プロジェクトを主導

シエラレオネの首都フリータウンでは今、急速に進む森林破壊が問題になっています。住宅建設用の木々が伐採され、洪水や土砂崩れを引き起こしているのです。雨季には丘陵地から大量の廃棄物が流れ込み、排水システムを妨げています。ハワさんは、こうした被害を食い止めるために、フリータウン全域で実施されている植樹プロジェクトも主導しています。植林によって、沿岸部のコミュニティを暴風雨や洪水の被害から守ると同時に、市街地の土砂崩れを防ぐこともできます。

ハワさんは、女の子や女性たちが気候変動問題の解決を議論する意思決定の場にもっと参加できるようになることが、シエラレオネに変化をもたらす鍵だと信じています。

写真:首都フリータウン

首都フリータウン

「シエラレオネの女性たちには、自分自身の生活に影響を及ぼす事柄について決定したり意見を述べたりする機会がほとんどありません。他の多くの女性たちと同様、私の母も家族のため、そして魚を売る商売に必要な水を手に入れるために日々苦労しています。気候変動対策においても、女性たちが意思決定に参加し、重要な役割を果たせるようになることを願っています」と力強く語りました。

飽くなき探究心と情熱、それを実現できるスキルを兼ね備えたハワさんは、シエラレオネの若きリーダーとして、若者や女性たちの先頭に立って活動を続けています。プランは今後も、こうした若者たちと手を携え、社会に変革を起こしていきます。

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