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プランの性と生殖に関する健康と権利~世界人口デーによせて~
アドボカシー
お知らせ
(更新)
国際社会で合意された「性と生殖に関する健康と権利」
7月11日は、世界人口デー。1987年7月11日に世界総人口が約50億人を超えたことに基づき、世界の人口問題についての関心を高め、啓発活動を行う目的で、1990年正式に国連デーに制定されました。1994年に開催された国際人口開発会議(通称、カイロ会議)で、人口政策は単に数の問題ではなく、個々人の生活の質の問題であると合意されました。会議で焦点になったのは、性と生殖に関する健康と権利(Sexual Reproductive Health and Rights、以下SRHR)です。
SRHRとジェンダー平等
「性と生殖に関する健康と権利」とは、すべてのカップルと個人が子どもの数や出産間隔、時期などを、責任をもって自由に決めることができる権利です。この権利を男女が平等に享受するためには、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントが重要であると認識されました。こうした取り組みが貧困を減らし、人口増加を安定させる手段の一つであるという考え方は、カイロ会議をきっかけに広まりました。
避妊手段へのアクセスが高まれば6700万件の望まない妊娠が避けられる
プラン・インターナショナルのSRHR
カイロ会議から25年、ジェンダー平等の遅れともあいまって、誰もが享受するべき性と生殖に関する健康と権利が実施できているとは言いがたい状況です。
プランはカイロ会議で合意されたSRHRの考えに基づき、すべての子どもが自分の体や人生について自由に主体的に決められるべきだと考えています。SRHRの分野には、包括的性教育、思春期の子どもと若者が利用しやすい性と生殖に関する保健サービス、月経、思春期の子どもの妊娠、避妊、安全な人工妊娠中絶へのアクセス、HIVとエイズ、有害な慣習(女性性器切除、早すぎる結婚・強制された結婚)、ジェンダーに基づく暴力、人道危機におけるSRHRが含まれ、これらに対して意見表明しています。また、近年世界各地で起きている紛争下では、性暴力が武器として行使されるなど、女の子と女性を取り巻く環境は危機的状況です。
性と生殖に関する健康と権利に対するプラン・インターナショナルの方針
SRHR分野の支援を強化
こうした状況に対して、SRHRの分野のプログラムを拡大していく必要があります。SRHRは、自分自身の体のこと、また未来も含めた人生について選択する権利であるだけでなく、早すぎる結婚・強制された結婚、女性性器切除といった有害な慣習やジェンダーに基づく暴力を防止するために密接にかかわっているためです。特に、危機状況下における女の子や若い女性の権利が守られるよう支援していくことが「誰も取り残さない」という観点からも非常に重要です。これからも、当事者である子ども、親、コミュニティの住民、政府など幅広い関係者を巻き込みながら、啓発活動や法整備の働きかけを進めていきます。
SRHRに関するハンドブックを読む若者(エルサルバドル)
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