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「日本の高校生のジェンダー・ステレオタイプ意識調査」レポート発表

アドボカシー

お知らせ

更新)

プラン・インターナショナルは、ジェンダー平等な社会の実現を目指し、アドボカシー活動に取り組んでいます。その一環として、日本の高校生2000人を対象に、ジェンダーに基づく固定観念・偏見に関するオンライン調査を実施。「性別にとらわれず自由に生きるために~日本の高校生のジェンダー・ステレオタイプ意識調査~」と題するレポートを発表しました

  • ※ジェンダー・ステレオタイプとは:社会に広く浸透している、ジェンダーに基づく固定観念や思い込み、偏見のこと

若い世代への働きかけの足がかりに

世界経済フォーラム(WEF)による「ジェンダーギャップ指数2021」では、世界156カ国中120位に位置づけられている日本。ジェンダー格差をなくし、誰もが自分らしく生きられる社会を実現するためには、法律や制度の改正だけではなく、広く浸透している「ジェンダー・ステレオタイプ」を解消していくことが重要です。そこでプランは、若い世代が実際に抱いているジェンダーのイメ―ジやステレオタイプ、また、その影響や経験について明らかにするために、高校生を対象としたアンケート調査を実施しました。

アンケート調査から見えてきたこと

対象:15~18歳までの高校生2000人。すべてのジェンダー(女の子、男の子、男女以外の多様な性自認の子ども)を含む

すでに固定化されたジェンダーのイメージ、ステレオタイプをもっている

「女の子」「男の子」という言葉から思い浮かぶ言葉を尋ねた設問では、「女の子」に対しては、「かわいい」、「化粧・メイク」、「美しい」など、より外見に関するイメージが多く挙げられました。一方、「男の子」では、「かっこいい」に続き、「筋肉」、「スポーツ・運動」、「強い」、「元気」など、強さや活発さを表す言葉が目立ちました。表1と2は、回答数の多かった言葉を大きく表した図です。

表1. 「女の子」という言葉から思い浮かぶ言葉

表1. 「女の子」という言葉から思い浮かぶ言葉

表2.「男の子」という言葉から思い浮かぶ言葉

表2.「男の子」という言葉から思い浮かぶ言葉

また、ジェンダー・ステレオタイプ的な考えに対してどのような意見をもっているのかを尋ねた設問では、「女性は男性に守られる存在だ」、「女性は男性よりも感情的だ」、「男性は女性よりもスポーツが得意だ」といった項目に対して、半数以上が「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答しました(表3)。

表3. ジェンダー・ステレオタイプ的な考えに対する意見

これらの回答には男女間で大きな差は見られませんでしたが、自認する性別を男女以外と回答した人には、「どちらかと言えばそう思わない」、「そう思わない」とする傾向が見られました。

あらゆる場所でジェンダー・ステレオタイプに直面 特に学校での経験は7割

多くの高校生が、学校や家庭、地域、メディアなどあらゆる場所で、ジェンダー・ステレオタイプ的な表現や発言をされた、または見聞きした経験をしていました(表4)。特に、学校で経験した人は10人中7人と多くなっています(表5)。おもな表現や発言の例として、女の子だから「家事をしなさい」、「おしとやかにしなさい」、男の子だから「泣いてはだめ」、「運動ができないとだめ」などが挙げられました。また、男女ともに「理系は男子、文系は女子」など、学習面においてもジェンダー・ステレオタイプを押しつけられていることが分かりました。女の子や、自認する性別を男女以外と回答した人の方が、そうした経験を多くしていました。

表4.ジェンダー ・ステレオタイプ的な表現や発言を言われた、または見聞きした経験 (複数選択、ジェンダー別)

表5. ジェンダー・ステレオタイプ的な表現や発言を向けられた場所・場面(複数選択、ジェンダー別)

ジェンダー・ステレオタイプが将来の可能性を狭めていると感じている

「ジェンダー・ステレオタイプは、自分の可能性を狭めていると感じるか」という設問に対し、「そう思う」「どちらかというとそう思う」との回答が7割を超えました。多くの高校生が、ジェンダーに基づく固定観念や偏見が将来にも影響を及ぼしていると感じていることが分かりました(表6)。また、「男性」以外のジェンダーの生徒たちの方が、よりジェンダー・ステレオタイプによる弊害を感じやすい傾向も見られました。

表6.ジェンダー ・ステレオタイプは、自分の可能性を狭めていると感じるか

これらの調査結果から、プランは以下の4つが重要であると考えます。

プラン・インターナショナルの提言

  • 子ども時代の早期にジェンダー教育を実施すること
  • 学校におけるジェンダー・ステレオタイプの実態を把握すること
  • 高校生、特に女の子、セクシュアル・マイノリティへのジェンダー・ステレオタイプの影響をより深刻に捉えること
  • ジェンダー・ステレオタイプの影響について保護者への啓発を行うこと

調査を担当した職員のコメント

写真:アドボカシーグループ 長島千野

アドボカシーグループ 長島千野
プランは2021年から、中高生を対象としたジェンダー教育ワークショップを行っています。参加した子どもたちから、「女の子は弱い」、「男性の方がリーダーにむいている」などの声が聞かれることがあります。今回、高校生を対象とした調査を行ってみて、思った以上に多くの生徒が、ジェンダー・ステレオタイプを自分自身のなかに取り込み、内面化していることが分かりました。また、ジェンダー・ステレオタイプが、子どもたちが自分らしくいることや、自分がやりたい事の妨げになっているとういう状況も見えてきました。状況改善のためには、早い段階からの学校でのジェンダー教育とともに、周りの大人の意識啓発の必要性をあらためて感じています。

写真:アドボカシーグループ 澤柳孝浩

アドボカシーグループ 澤柳孝浩
ジェンダー・ステレオタイプ的な発言を受けていると回答した高校生の7割は、学校でそうした発言を受けています。私が高校生のとき、家族に「男子は理系に進むべき」と言われましたが、調査を通じていまだにそのような発言があることが分かり、驚きました。高校生にとって、学校は1日のうちの大半を過ごす最も身近な場所の一つです。教員、友人、保護者など、学校生活に関わるすべての人が、どのような発言や行動がジェンダー・ステレオタイプとなるのか、気づき、考えることが大切です。また、そうした学びの機会が学校で確保されるべきでしょう。

レポートはこちらからご覧いただけます。

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