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【経過報告】グアテマラの若者たちの新たな挑戦~先住民族の女の子の収入向上プロジェクト~

(2023年04月20日更新)

都市部と農村部の経済格差が大きいグアテマラでは、農村部に住む先住民族の若者、特に女性が仕事に就ける機会は非常に限られています。多くの若い女性は家事をしたり、この地域の主食であるトウモロコシの自家栽培を手伝ったりと、家族のために過ごしています。

プラン・インターナショナルは、「先住民族の女の子の収入向上」プロジェクトを実施し、地域の主要な産業である農業による起業支援やトレーニングなどを通じ、先住民族の若者の収入向上を支援しています。

写真:収穫したトマトを持ち寄った先住民族の女性たち

収穫したトマトを持ち寄った先住民族の女性たち

先住民族の若者たちを取り巻く農村地方の現実と、プロジェクト開始から3年目に入った活動の進捗をご紹介します。

グアテマラの若者の厳しい就職事情

グアテマラには、企業や公的機関が新卒の学生を毎年定期的に採用する仕組みはありません。若者たちは人材紹介会社や知人の伝手で情報を得て、求人に応募します。通常、企業は経験者を求める場合が多いため、新卒の学生にはチャンスが少ないのが実情です。
また、グアテマラでは都市部(主に首都)と地方では事情が異なります。都市部では、昨今コールセンターのオペレーターの求人募集が多く見られますが、地方では数も少なく、このことが都市部への出稼ぎやアメリカへの移住に繋がっています。プロジェクトの対象地であるアルタ・ベラパス県は北部の山岳地帯にあり、就業の機会を提供する企業はほとんどありません。若者たちの多くが、1年の半分以上は畑や山中でカルダモンなどを収穫して現金収入を得るか、他の地方にある農園に出稼ぎに行くしか選択肢がありません。

農業による生計向上を促進 「起業/小規模農業クラブ」

プランは、若者たち、特に女の子が農業による生計向上を実現できるよう、地域に20の起業クラブと15の小規模農業クラブを結成し、実践的な農業トレーニングを提供しています。

プロジェクトの2年目には、度重なる豪雨による農作物への影響が心配されましたが、起業・小規模農業クラブの多くが収入を得ることができました。収穫したトマトなどは、プロジェクトで建設した農産物出荷センターにて販売され、半日で約26万円を売り上げたこともありました。

写真:プロジェクトの成果物である見事なトマト

プロジェクトの成果物である見事なトマト

現地の声

クラウディアさん、起業クラブに参加する23歳の女性
「私には3人の子どもがいるため、これまでは家事をして過ごしていました。私はあまり勉強が好きではなく、小学校を卒業した後は学校に行っていません。今回、プランが行う収入向上の活動があると聞き、思い切って参加しました。一番良かったことは、自分たちで栽培した野菜が上手く育って、収入を得られるようになったことです」。

写真:活動に参加して良かったと話すクラウディアさん(右から2番目)

活動に参加して良かったと話すクラウディアさん(右から2番目)

学校給食用の農産物販売を目指して

プロジェクトの最終年でもある3年目の活動では、収穫した農産物の販路拡大にも力を入れていきます。特に、現地でのビジネスチャンスとなっているのが、学校給食用の農産物の販売です。グアテマラの教育省が、地産地消や住民の収入向上のため、学校給食に地元の食材を使うことを促しているのです。

対象地域の学校では、新型コロナウイルス対策の緩和により、約3年ぶりに全クラスの対面授業が再開され、学校給食も再開。給食用の農産物の購入価格は市場価格よりも高く設定されているので、参入できれば若者の収入アップにつながります。しかし、多くの利点があるにも関わらず、若者たちの間ではこの取り組みがあまり知られていません。また、学校給食用の農産物を販売するには、農業省から認定証を取得する必要があり、このことが若者たちにとって高いハードルとなっています。

プランは若者たちに、学校給食への農産物販売の取り組みを紹介し、販路拡大のための支援を行っていきます

皆さまからのご寄付を有効に活用しながら、対象地域の若者たちの暮らしが少しでも良くなるように、引き続き活動してまいります。応援をどうぞよろしくお願いいたします。

写真:先住民族の若者たちの未来のために

先住民族の若者たちの未来のために

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