プラン・インターナショナルは、2025年1月から「ハイチ危機緊急支援」の寄付募集を開始し、緊急支援活動を実施してきました。2025年5月30日をもってご寄付の募集は終了しましたが、現地では引き続き人々のニーズに寄り添った活動を行っています。
皆さまの温かいご支援を得てこれまでに実施した主な活動の成果をご報告いたします。
活動のハイライト
-
避難所で生活する子どもたち
-
衛生キットの支給
-
「子どもひろば」で元気よく遊ぶ
-
「子どもひろば」で一緒に運動
-
避難者へのインタビュー
-
避難生活を送る子どもと対話するプラン職員
-
子どもの保護トレーニング
-
子どもの保護トレーニング
人道危機下のハイチで子どもの「心」と「学び」を守るために
政情不安が続くハイチでは、武装集団が首都の90%以上を支配し、2025年6月時点で約130万人
※が国内避難民となっています。プランは国内各地に、移動式を含む12カ所の「子どもひろば」を設置し、家族を失ったり、暴力を経験したりするなど過酷な状況に置かれている子どもたちに心理社会的支援を提供しました。レクリエーション活動や教育機会に参加した子どもや若者は、6,000人以上に上ります。また、現金の給付、奨学金の支給、ジェンダーに基づく暴力のサバイバーへの個別支援など、特に困難を抱えながら避難生活を送る人々への支援も実施しました。
避難民の数が増え続けているにも関わらず、世界的な関心が低く支援から取り残されているハイチ。プランは今後も子どもたちの生活改善に向けて支援を継続していきます。
現地の声
-
マリーさん(仮名)、31歳、2人の子どもの母親
首都ポルトープランスに住んでいた2021年、家の近くで銃撃戦が起き、武装集団が地区一帯を占拠したため、当時9歳と11歳だった子どもたちを連れて逃げ出しました。避難生活がこんなに長引くとは思っていませんでした。避難先での生活は見知らぬ人たちに囲まれ、なかには娘や私に性的な嫌がらせをする男性もいるため、落ち着きません。特に女の子は性的嫌がらせを受ける危険性が高いため、母親は娘のそばで注意深く見守る必要があります。私の子どもたちは学校に通うことができていますが、この国の将来のため、ほかの子どもたちも教育を受けられることを願っています。
-
テタさん(仮名)、13歳、マリーさんの娘
私は毎日学校に通っています。学校までの道のりは歩いて20分で、人通りが多いので安心です。学校から帰ったら、水汲みや家事の手伝いをします。バケツを2つ持っていきますが、水汲み場所が遠いので大変です。この国では、私のような子どもも母のような大人も、多くの人が武装集団に襲われ、誘拐されたり性的暴行を受けたりしています。私が将来なりたいものは、たくさんあります。アーティスト、看護師、サッカー選手、歌手…。何よりも、この国と私より小さい子どもたちを助けたいです。以前、プランの「子どもひろば」の活動に参加しました。環境保護をテーマにしたゲームをして楽しかったです。これからも学校を支援してほしいです。
-
カーラさん(仮名)、13歳
私は、ポルトープランスの仮設避難所で生活しています。家にいた頃は、規則正しく食事をとり、自由に体を洗えるなど、快適に過ごせていました。でも、避難所は治安が悪く、物も不足し、衛生環境もひどいため大変です。それでも私は、より良い未来を夢見ています。いつか学校を卒業して医者になり、自分の車を持つのが夢です。プランの職員は避難所に来て子どもたちと一緒に遊んでくれたり、物を届けてくれたりします。現金やトイレットペーパー、尊厳キット、そのほかにもたくさんの支援を受け取りました。ストレスを感じているときには、話し相手にもなってくれます。
主な活動の成果
| 地域 |
ハイチ |
| 期間 |
2025年1月~2025年5月(※現地での活動は継続中です) |
| 主な支援内容と対象 |
- 子どもひろばを通じた子どもや若者たちへの心理社会的サポート(6,253人が利用)
- 特に困難に直面している家族への現金給付(1,174世帯)
- 子どもたちの奨学金支給(470人、うち女の子285人)
- ジェンダーに基づく暴力のサバイバーへの個別支援(103人)
- 政府職員やNGO職員向けの子どもの保護トレーニング(181人)
- 教師向けの子どもの保護トレーニング(300人)
- 衛生キット、女の子・女性のための尊厳キットの支給
|