(2026年03月24日更新)
2025年3月28日にミャンマーを襲ったマグニチュード7.7の地震は、多くの人々の暮らしに深い爪痕を残しました。被害は広範囲におよび、復旧には時間を要しています。発災から1年となる今も、仮設の住まいで生活する家庭が少なくなく、特に子どもや女性の教育・安全に大きな影響を及ぼしています。
プラン・インターナショナルはこうしたなかで、子どもの安全、教育の継続、生活の再建を柱に、地震発生直後から支援を続けてきました。第8報では、この1年間の取り組みをご報告します。
1年で21万人以上に支援を届けて
支援物資を受け取った女性たち
この1年間で支援を届けた人は延べ21万9,098人。そのうち55.3%が女性と女の子で、災害下でリスクが高まる層を最優先に支援してきました。発災直後には、安全な飲料水や食料、生活物資、衛生設備、そして心理的なケアが必要とされる人々のもとへ迅速に支援を届けました。
子どもの安心を守る「子どもひろば」
子どもひろばでお絵描きをする男の子
地震の不安や混乱のなかで、子どもたちは大きなストレスを抱えていました。プランは48カ所の「子どもひろば」を設置し、これまでに1万8,351人の子どもが利用。専門研修を受けたスタッフやボランティア(133名)が、遊び・学び・休息の場で子どもたちの心の回復に寄り添っています。
学びを取り戻す教育支援
アクティビティに参加する子どもたち
学校の倒壊や損壊により、学びの場を失った子どもたちが大勢います。プランは仮設学習スペースの設置(3カ所)、学用品の配布(1,633人)、校舎の瓦礫撤去や修繕(10校)を進め、1万6,280人の子どもたちが学ぶ環境を取り戻しています。
生活再建を支える物資・衛生・現金給付
現金給付を受け、仕立ての仕事を再開した女性
住まいを失った家庭が生活を立て直せるよう、シェルターキット(防水シートやマットレス、蚊帳など)をはじめ、生活必需品や衛生用品の配布、安全な水の確保などの支援を展開し、合計8万6,935人に生活改善のための支援を提供しました。あわせて、家庭ごとに異なるニーズに応えられる現金給付を4万1,965人が受け取り、食料や医薬品の購入、収入源の回復に活用しています。
さらに、子どもから大人まで4万5,130人に心理社会的ケアを提供し、不安や悲しみを抱える人々の回復を支えてきました。
今なお続く課題、そしてこれから
地震から1年が経った今も、ミャンマーでは住まいの再建が進まない家庭が多く、仮設シェルターでの生活は、雨季の浸水や暑さなどによって、健康・安全面での負担が大きくなっています。女の子や女性が暴力や搾取のリスクにさらされる状況も続き、教育についても仮設環境に頼らざるを得ない地域が少なくありません。必要な人道支援は依然として多く、継続的な支えが求められています。
こうした厳しい状況のなかで、プランが子どもの安全、学び、生活の再建を続けることができているのは、日本を含む多くの皆さまからのあたたかいご支援のおかげです。日本での寄付募集は既に終了していますが、これまで寄せられたご支援に心よりお礼申し上げます。いただいたご寄付を活用し、「子どもひろば」の運営や教育の再開、生活の立て直し、心理社会的ケアを進め、ミャンマーの子どもたちと地域の未来づくりに引き続き貢献してまいります。






