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SDGs達成のために私たちにできること|目標の目的や日本の達成状況

(2025年03月03日更新)

SDGs(持続可能な開発目標)の達成は、未来を担う子どもたちの暮らしや希望にも深く影響する重要な課題です。
この記事ではSDGsの基本的な言葉の意味や17の目標のポイントを分かりやすく取り上げ、日常生活での具体的な工夫や日本の達成状況を徹底解説します。身近なアクションが世界全体の課題解決につながり、子どもたちへの未来を変える力を持つことを一緒に学んでいきましょう。

SDGs(持続可能な開発目標)とは

SDGsとは、Sustainable Development Goals(サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ)の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と呼ばれます。ここでいう「持続可能な開発」とは、未来の世代が求めるものを確保しながら、今を生きる私たちが必要としていることも十分に満たそうとする開発を指します。これは、1987年に環境と開発に関する世界委員会が公表した報告書「Our Common Future」のなかで中心的な考え方として取り上げられました。

写真:SDGs17の目標

SDGsは、この「持続可能な開発」を実現するための目標をまとめたもので、2015年9月の国連サミットで採択されました。2030年までに、貧困を解消し、環境を保護しながら、先進国も途上国も一緒になってより良い世界を目指す世界共通の国際的な取り組みとなっています。

SDGsで叶えたい3つの目的

SDGsが目指しているのは、貧困や不平等の解消、地球環境の保護、そして誰もが平和と豊かさを手にできる社会の実現です。ここでは、SDGsの3つの目的を解説します。

1.貧困に終止符を打ち、不平等をなくす

SDGsの目標1には「貧困をなくそう」が掲げられています。
これは、すべての人が貧困に苦しむことなく、基本的な物やサービスを手に入れられるようにすることです。貧困とは、飲料水や食料、住居、教育、仕事、保健医療、エネルギーなど、生活に欠かせないものが十分に手に入らない状態を指します。こうした状況では心身の健康を損ね、働くことが難しくなる人が増えてしまいます。すると、世界全体での成長や進歩を続けることが困難になります。
そのため、SDGsでは誰もが健康に暮らせる環境と機会を整え、不平等を少しでも減らすことを目指しています。

2.地球環境を守る

私たちの暮らしは地球の豊かな自然に大きく支えられています。しかし、森林の減少や海洋汚染など、多くの環境問題が深刻化しています。
SDGsの目標にもある「海の豊かさを守ろう(目標14)」では、プラスチックごみを削減し、環境負荷を軽くすることや、海洋保護区の拡大などが進められています。また「陸の豊かさも守ろう(目標15)」では、森林保護や砂漠化対策、生物多様性の保全といったさまざまな取り組みが行われています。
こうした行動は地球環境を守り、私たち人類がこれからも安心して暮らせる未来を作るために欠かせません

3.すべての人が平和と豊かさを享受できるようにする

SDGsでは「平和と公正をすべての人に(目標16)」が掲げられ、紛争や暴力、差別をなくし、公正な社会を実現する取り組みが重視されています。また「働きがいも経済成長も(目標8)」のように、全ての人がより良い仕事の機会を得て、社会全体の繁栄にもつなげようとする取り組みもあります。
人々がお互いの違いを認め合い、尊重し、支え合う環境を作ることで、持続可能な社会の実現に近づくのです

SDGsにおける17の目標とゴール

貧困解消、地球環境の保護、平和と公正な社会づくりを達成するために、現在抱えているそれぞれの問題点の解決策として、SDGsには「17の目標」と「169のターゲット」の指標が掲げられています

目標 ゴール
1.貧困をなくそう あらゆる場所や、あらゆる形態の貧困を終わらせることを目指す
2.飢餓をゼロに 飢餓を終わらせ、食料安全保障や栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
3.すべての人に健康と福祉を あらゆる年齢のすべての人々が健康的な生活を送れるようにし、福祉を促進する
4.質の高い教育をみんなに すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を与え、生涯学習の機会を促進する
5.ジェンダー平等を実現しよう ジェンダー平等を達成し、すべての女性・女児のエンパワーメントを行う
6.安全な水とトイレを世界中に すべての人々が安全に管理された水を利用できるようにすると同時に衛生的な環境を整備し、その持続可能な管理を確保する
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに すべての人々の、安価かつ信頼性があり、持続可能で近代的なエネルギーを入手できるようにする
8.働きがいも経済成長も 包摂的で持続可能な経済成長と、すべての人々の完全で生産的な雇用と働きがいのある人間らしい仕事「ディーセント・ワーク」を促進する
9.産業と技術革新の基盤をつくろう 強靭(レジリエント)なインフラを構築し、包摂的で持続可能な産業化を促進するとともに、イノベーションの推進を図る
10.人や国の不平等をなくそう 国内の不平等や、国と国との間の不平等を是正する
11.住み続けられるまちづくりを 包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市や居住空間を実現する
12.つくる責任つかう責任 持続可能な消費と生産の形態を確保する
13.気候変動に具体的な対策を 気候変動や、その影響を軽減するための緊急対策を講じる
14.海の豊かさを守ろう 持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
15.陸の豊かさも守ろう 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、土地の劣化を防ぎ、回復させると同時に生物多様性の損失を阻止する
16.平和と公正をすべての人に 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々が司法へアクセスできるようにし、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
17.パートナーシップで目標を達成しよう 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

日本のSDGsの達成状況

SDGsの達成状況は毎年レポートとして発表されています。日本はSDGsに取り組むなかで、多くの目標に対してある程度の成果を出していますが、まだ達成には不十分な部分があります。
たとえば「貧困をなくそう(目標1)」については、課題は残るものの、比較的安定して進捗が維持されています。しかし「飢餓をゼロに(目標2)」に関しては、食べ残し(フードロス)や栄養格差などの問題が改善しきれず、むしろスコアが減少する傾向にあり、大きな課題が残っています

目標2:飢餓をゼロに

その一方で、スウェーデンやデンマークなどの北欧諸国は学校教育でSDGsについての実践的な授業の実施や、介護、医療サービスの提供などの福祉制度の充実により、SDGs全体の達成度が高いと評価されています。日本もこうした国々から学び、さらにスピード感をもって取り組むことが求められています。

  • *2024年の達成状況ランキング
順位 国名 スコア
1位 フィンランド 86.35
2位 スウェーデン 85.70
3位 デンマーク 85.00
18位 日本 79.87

SDGsの達成に向けて私たちにできることは?

SDGsの達成にはまだ課題も残されていますが、私たち一人ひとりの日々のささやかな行動でも、大きな力となります。ここでは、無理なく始められる身近な方法を具体的に紹介します。

節電や節水を心がける

温室効果ガスの排出量を抑えるために、電気や水をムダに使わないことはとても大切です。
テレビや照明をこまめに消したり、エアコンの設定温度を夏は少し高め・冬は少し低めに調整したりするだけでも効果があります。また、水道を出しっぱなしにしないよう意識することで、地球の貴重な水資源を節約することにつながります。

環境や人権に配慮した製品やサービスを利用する

普段使用する製品やサービスが、世界にどのような影響を与えているかを考えてみましょう
簡易包装の商品を選んだり、マイバッグやマイボトルを持参したりすることで、レジ袋やペットボトルなどのプラスチックごみを減らすことができます。
また、フリマアプリなどを活用してリサイクル、リユース製品を購入すれば、資源の再利用にもつながります。買い物をする際にフェアトレード製品を選ぶことは、遠い国の生産者や環境に対する配慮になります

食品ロスを減らす

捨てられた食べ物が焼却される際には二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが発生し、地球温暖化の原因のひとつとなります。
消費期限や賞味期限の近い商品から購入し、期限内に使い切ることを心がけましょう。期限内で安全に食べられる食材を、必要としている子ども食堂に寄付したり、外食やテイクアウトで食べきれる量だけを注文したりすることも大切です。

地域や社会とのつながりを深める

地元で生産された食材を積極的に活用する「地産地消」は、地域経済の活性化につながり、伝統的な文化を守ることにもつながります
また、自治体や地域のイベント、ボランティア活動などに参加すると、自分の関心のある課題に対してより直接的に貢献できます。地域社会と交流を深める経験は、考え方に変化をもたらしたり、視野を広げてくれたりするでしょう。

家事や育児を分担する

ジェンダーの不平等は家庭内にも存在します。誰か一人に家事や育児の負担が偏ることで、不公平が生まれやすくなります
すべての家事の項目を書き出して、どのように分担するか話し合ってみるのもおすすめです。家事代行サービスを活用してみるのもひとつの方法です。

支援団体へ寄付や募金をする

貧困や紛争に苦しむ地域への支援を個人で直接行うことは難しい場合が多いですが、SDGsに取り組んでいる支援団体への寄付や募金を通じて、支援の輪に加わることができます。
小さな金額でも、多くの人が協力すれば大きな力になるのです

マングローブの保全方法を学ぶプロジェクトを実施(ケニア)

SDGsの達成に向けて小さなアクションからはじめよう

ここまでお読みいただいたように、ふだんの暮らしや行動を少し意識するだけでも、SDGsの達成に貢献できることがあります。生活のなかでの些細な気づきや工夫を積み重ねていくことで、貧困や環境問題、ジェンダー不平等といった深刻な課題を解決へと導く道が開けるのです
プラン・インターナショナルでは、世界中の人々に必要な支援を届けるとともに、未来を担う子どもたちの成長と権利を守る活動を推進しており、これらすべてがSDGsの理念や目標に基づいています。しかし、こうした取り組みは一団体だけの力では続けられません。一人ひとりの協力や社会全体の意識の変化が欠かせないのです

だからこそ、まずは小さなアクションから始め、SDGsの目標達成をともに目指していきましょう。あなたの一歩は、遠く離れた場所で未来を夢見る子どもたちの笑顔につながります。

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国際NGOプラン・インターナショナルについて

国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。

写真:プラン・スポンサーシップ

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