(2025年06月23日更新)
貧困、気候変動、ジェンダー不平等—。世界が直面する課題を解決し、SDGsの理念でもある「誰一人取り残さない」未来を築く鍵が国際協力です。政府やNGO、そして私たち市民が力を合わせ、教育や医療、災害支援などの現場で確かな成果を積み重ねてきました。
この記事では、国際協力の基本的な仕組みと日本の取り組み、具体的な活動を分かりやすく解説します。

もくじ
「国際協力」を簡単に説明すると?
国際協力とは、国境を越えて世界の平和と持続的な発展を後押しする取り組みです。
主な対象は途上国や地域社会で、政治・経済から教育・医療・環境まで幅広い分野で実践されます。政府や国際機関だけでなく、NGO、企業、そして個人が連携し、支援や人道援助、技術協力を行う点が特長です。
たとえば、
- 予防接種プログラムを整備して乳幼児の健康を守る
- 学校を建設し、教科書や文房具を届ける
- 農家へのトレーニングにより収量を高める
栄養状態の確認(カメルーン)
—こうした活動を通じて、人々の生活基盤を強化し、より安定した国際社会の構築を目指します。
日本が国際協力を行う理由
日本が国際協力を行うのは、人道的観点に加えて、世界の安定が日本の平和にもつながるためです。
貧困や紛争が深刻化すればテロや難民問題が起こり、日本の安全保障や経済にも影響が及びます。また、途上国で市場が拡大すれば、日本企業の海外展開が進み、資源・食料の調達基盤も安定します。
さらに、災害対応や気候変動対策で築いた信頼は、日本の国際社会での発言力を高め、現地で得た経験や知見は国内の技術革新や人材育成にも還元されます。このような多面的な利益が交差するため、日本は今後も国際協力を重視し続ける必要があります。
また、戦後の日本は都市と産業基盤に甚大な被害を受けましたが、世界銀行の融資、国連機関など多くの国際支援に支えられながら復興と高度成長を遂げました。
その経験から、日本は「支援を受ける側」から「支援する側」へと立場を転換し、防災・教育・環境分野を中心に協力を積み重ね、誰一人取り残さない持続可能な未来の実現に力を注いでいます。

日本からの支援により完成した小学校(トーゴ)
国際協力を実施している主な組織
食料危機や気候変動など世界が抱える難題に挑むのは、国連だけではありません。政府、民間、そして市民。三者三様の仕組みと役割を知れば、あなたの一歩が見えてきます。ここでは、それぞれの組織がどのように連携し、現場で力を発揮しているのかを見ていきましょう。

国際機関
国際(UN)や世界銀行、世界保健機関(WHO)に代表される国際機関は、加盟国が資金・人材・技術を持ち寄り、貧困削減や感染症対策、気候変動など国境を越える課題に共同で取り組んでいます。
多国間協力の枠組みを活用することで、単独の国家では難しい大規模かつ継続的な支援を実現できるのが特長です。意思決定に各国が参加するため透明性が高く、支援先のニーズに合わせた専門的なプロジェクトを展開できる点も強みとされています。
各国政府
国家レベルでも国際協力は進められています。各国政府は自国の予算や専門人材を活用し、途上国に資金援助や技術協力を実施します。日本の場合、その中心が政府開発援助(ODA)です。
実施機関である独立行政法人国際協力機構(JICA)は、インフラ整備や防災、保健医療などの技術協力に加え、青年海外協力隊を派遣して現場の課題解決を支援します。
また、相手国と直接結ぶ二国間援助と、国際機関を通じる多国間援助を組み合わせ、柔軟かつ効果的な支援体制を構築しています。
非政府組織(NGO)・NPO(非営利組織)
NGO・NPOは政府から独立した民間団体で、紛争や災害の現場、あるいは支援が届きにくい地域に入り込み、地域に密着した支援を迅速に行えるのが特長です。
医療分野では診療所の設立やワクチン提供、教育分野では学校建設や奨学金支給を手がけ、環境面では植林や生態系保全にも携わります。
活動資金は企業・個人の寄付に加え、国際機関や自治体の助成金で賄われることが多く、一般市民が寄付やボランティアとして参画しやすい点も魅力です。
国際NGOプラン・インターナショナルが実施する国際協力
プラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な社会の実現を目指す国際NGOです。80カ国以上で、女の子を含む子どもたちや女性が可能性を発揮できる世界の実現を目指しています。ここでは、プランが特に注力している取り組みをご紹介します。
教育支援
すべての子どもたちが質の高い教育を受けられるよう、学校や学生寮の建設、衛生キットの配布、教師や保護者へのトレーニングなどを実施しています。とりわけ早すぎる結婚(児童婚)や女の子の教育への理解不足から通学機会を奪われがちな女の子への支援を重視し、児童婚や校内暴力の防止を学ぶ「女の子クラブ」の設置や、学生寮整備など、安心して学べる環境づくりに注力しています。

子どもたちが学校に通い続けられるよう支援(カンボジア)
【動画】「生理で学校に通えない」をゼロに!~ブルキナファソ~
ジェンダー平等の推進
女の子や女性が差別や暴力を受けることなく自立できる社会の実現を目指して活動を行っています。児童婚をなくすため、学校や地域でのワークショップを開催し、当事者と周囲の意識変革を促進しています。また、女性が経済的にも自立できるように、縫製や農業などの職業訓練を提供し、安定した収入を得られるよう後押ししています。

縫製の訓練をうける女性(ガーナ)
[特集]「早すぎる結婚」の現実 ~幼い年齢で奪われる未来~
災害・緊急支援
大規模な自然災害や紛争が発生した際、その影響を真っ先に受けるのは子どもたちです。食料や医薬品の配布、衛生キットの提供に加え、生活基盤を整えられるようにサポートしています。さらに、「子どもひろば」など安全な居場所を設け、緊急下の子どもたちの心身のケアや学習機会を保障することで、暴力や搾取から保護しています。

ミャンマー地震の被災地に「子どもひろば」を設置
ミャンマー地震緊急支援で女の子のための衛生用品キットを配布
子どもの権利の保護
児童労働や児童婚、家庭内外の虐待から子どもを守るため、地域や政府と連携し、啓発活動と法制度整備を支援しています。学校やコミュニティでは、子ども自身が権利を理解して声を上げられるよう、参加型プログラムを実施。被害を受けた子どもには心理的ケアや専門家によるカウンセリングを提供し、安心して回復と成長を遂げられる環境づくりを進めています。さらにはコミュニティ全体で見守る仕組みづくりも支援しています。

グループセッションで子どもの権利を学ぶ(インド)
「暴力の被害にあった女の子を守る」プロジェクト(インド)
あなたの寄付が世界を変える一歩に
ここまでお読みいただき、国際協力が私たち自身の未来とも深く結びついていることを実感いただけたのではないでしょうか。地球規模の課題は、政府や国際機関だけでなく、一人ひとりの意志と行動によってこそ前進します。
遠い国の子どもや女性の声に耳を傾け、教育や保健、災害復興を支えることは、世界をより公平で安定した場所へ導く具体的な一歩です。寄付活動に参加すれば、日本にいながら支援を必要とする人々へ手を差しのべることができます。

プラン・インターナショナルは80年以上にわたり地域に根ざし、子どもの権利とジェンダー平等を軸に持続的な支援を続けてきました。
あなたの温かな思いを託す寄付先として、プラン・インターナショナルへのご支援をご検討ください。

プラン・インターナショナルが行う国際協力に向けた取り組みを応援する
運営団体
国際NGOプラン・インターナショナルについて
国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。









