本文へ移動

日本のSDGs達成度は世界何位?ランキングや目標達成の現状

(2025年04月24日更新)

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、社会、経済、環境の3つの側面から持続可能な未来を創造するために定められた国際目標です。「誰一人取り残さない」という理念のもと、世界で私たちが直面するさまざまな問題を解決し、すべての人々が持続可能な社会を実現することを目指しています

写真

国連は2030年までに達成すべき目標として、2015年にSDGsを提唱しました。その2030年が目前に迫る今、私たちはこれらの目標をどの程度達成できているのでしょうか。ここでは、世界や日本で進められているさまざまな取り組みや、達成度・現状について解説します。

世界のSDGs達成度の現状

SDGsが毎年各国でどれだけ達成されているのかー。それを知ることができる報告書をSDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)が2016年から毎年発表しています。SDSNは、大学、シンクタンク、国立研究所と協力し、持続可能な開発のためのグローバルおよびローカルな解決策を特定することを目的とし、SDGsやパリ協定の推進に取り組んでいる世界最大のネットワークです。

写真:栄養状態を見るために女の子の腕の太さを測るプラン職員(ジンバブエ)

栄養状態を見るために女の子の腕の太さを測るプラン職員(ジンバブエ)

ここでは、2024年に発表された各国のSDGs達成度を評価した報告書をもとに、達成度の順位から見える傾向と指摘されている課題項目について見てみましょう

達成度上位と下位10カ国

達成度上位10カ国はヨーロッパの国々が占めており、1〜4位は前年に引き続き北欧3カ国とドイツがその座を維持しました。特に北欧諸国はスコアから見ても、際立った達成度を誇っていることがわかります。その背景には、教育制度の充実や福祉制度の整備、そして環境保護に対する意識の高さが関係しています。

一方で、達成度が低い下位グループには多くの開発途上国が位置しています。これらの国々は慢性的な経済的困難や内戦などの状況にあり、貧困、教育、健康、環境といったSDGsの基本的な目標に対応することが難しいことが考えられます。

ランキング上位10カ国 ランキング下位10カ国
順位 国名 達成度スコア 順位 国名 達成度スコア
1 フィンランド 86.35 167 南スーダン 40.14
2 スウェーデン 85.70 166 中央アフリカ 44.21
3 デンマーク 85.00 165 チャド 45.07
4 ドイツ 83.45 164 ソマリア 45.42
5 フランス 82.76 163 イエメン 46.87
6 オーストリア 82.55 162 アフガニスタン 48.24
7 ノルウェー 82.23 161 コンゴ民主共和国 48.71
8 クロアチア 82.19 160 ニジェール 49.86
9 英国 82.16 159 スーダン 49.91
10 ポーランド 81.69 158 マダガスカル 51.22

困難を極める世界全体のSDGs達成度

この2024年版の「持続可能な開発報告書」では、世界全体でのSDGsの達成度が依然として低迷しており、総じて厳しい状況にあると指摘されています。特に、2020年以降は新型コロナウイルスのパンデミックとその影響を受け、SDGsの進捗は一時的に停滞してしまいました。

さらに現在の進捗状況では、SDGsのターゲット169のうち、2030年までに達成が見込まれているものは、わずか16%にすぎません。つまり、全体の84%は足踏み状態か、あるいは後退している状況にあります。

SDGsにおけるターゲットの意味

SDGsには、17の目標を達成するために具体化された169のターゲット(部分目標)があります。これらのターゲットは、各目標をより明確かつ達成可能にするために、具体的な行動や結果を示す重要な役割を担っています
たとえば、目標1「貧困をなくそう」は、「あらゆる場所のあらゆる貧困を終わらせる」という大きな理念を掲げています。一方、ターゲットのひとつである「1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」は、より明確なアクションプランを提示しているのが特徴です。

「達成への軌道から外れている」と懸念が示される目標の例

SDGsの目標2 SDGsの目標11 SDGsの目標4 SDGsの目標15 SDGsの目標16

その原因は、地球温暖化による気候変動、自然災害、人口増加、格差の拡大など、地球規模の深刻で多面的な課題が複雑に絡み合っているためです。地域や国の発展状況によって国別の達成度に大きな差が生じていることも明らかで、国際社会全体のさまざまなセクターが結束し、グローバルな視点に立ちながら、それぞれの地域に応じた具体的で強力な対策を講じることが不可欠とされています。

画像:SDGs目標2の達成に向けた取り組みとは?飢餓のゼロに向け必要な支援

SDGs目標2の達成に向けた取り組みとは?飢餓のゼロに向け必要な支援

画像:SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」の達成状況・取り組み事例

SDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」の達成状況・取り組み事例

日本のSDGs達成度の現状

今度は日本の達成度について見ていきます。

2024年のランキングでは、日本が過去最低だった2023年の21位から3ランクアップし、167カ国中18位となりました。達成度スコアも79.4から79.9となり、7年ぶりに上昇という結果でしたが、2017年の11位(達成度スコア80.2)には依然として届きません。

この報告書では、各目標の達成度合いを「達成済み」「課題が残る」「重要な課題がある」「深刻な課題がある」の4段階で評価しています。日本が最高評価の「達成済み」を獲得したのは、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」のみです。
さらに、目標4「質の高い教育をみんなに」と目標11「住み続けられるまちづくりを」の評価は、前年に比べて低下しました。
特に、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を含む5つの目標に関しては、最低評価である「深刻な課題がある」とされ、日本がなお多くの課題を抱えている現状が浮き彫りとなりました。

「深刻な課題がある」目標

各目標のなかでも、特に「深刻な課題がある」とされた主な指標/項目

画像:SDGs目標5

国会議員の女性比率の低さ、男女賃金格差

画像:SDGs目標12

有害廃棄物量の多さ、プラスチックごみ輸出量の多さ

画像:SDGs目標13

化石燃料燃焼とセメント製造による二酸化炭素(CO2)排出量の多さ、輸入に伴う温室効果ガス排出量の多さ

画像:SDGs目標14

過剰漁業、輸入に伴う海洋生物多様性の脅威

画像:SDGs目標15

生物多様性に重要な淡水域の保護面積平均値、レッドリスト種の存続指数

2023年 2024年
達成済み
目標4:質の高い教育をみんなに
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
課題が残る
目標1:貧困をなくそう
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標6:安全な水とトイレを世界中に
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標16:平和と公正をすべての人に
目標4:質の高い教育をみんなに
目標1:貧困をなくそう
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標6:安全な水とトイレを世界中に
目標16:平和と公正をすべての人に
重要な課題がある
目標2:飢餓をゼロに
目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
目標8:働きがいも経済成長も
目標10:人や国の不平等をなくそう
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標2:飢餓をゼロに
目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
目標8:働きがいも経済成長も
目標10:人や国の不平等をなくそう
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
深刻な課題がある
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標12:つくる責任、つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標14:海の豊かさを守ろう
目標15:陸の豊かさも守ろう
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標12:つくる責任、つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標14:海の豊かさを守ろう
目標15:陸の豊かさも守ろう
画像:SDGs目標5ジェンダー平等を実現しよう|世界で行われている取り組み

SDGs目標5ジェンダー平等を実現しよう|世界で行われている取り組み

SDGs達成度を上げるためにできること

SDGsへの認知度は日本でも高まってきましたが、目標達成には課題が残っており、多くの努力が求められています。特に「深刻な課題がある」と指摘された項目については、強力な対策を講じなければ改善は望めません。これは世界全体にも言えることであり、市民や企業、政府、団体などさまざまなステークホルダーが協力し、取り組みをさらに加速させることが不可欠です。

企業のビジネス活動は、環境、エネルギー、人権、ジェンダー平等、貧困解消など多くのSDGsと深く関わっています。対策次第では、企業は日頃の活動を通じてSDGsの達成に寄与できる可能性があります。さらに、企業が政府やNGO、非営利団体と協力することで、SDGs達成に向けてより大きな効果を生み出すことができるでしょう。

画像:SDGs達成のために私たちにできること|目標の目的や日本の達成状況

SDGs達成のために私たちにできること|目標の目的や日本の達成状況

SDGs達成に向けて:企業のチカラを社会課題解決のチカラに

SDGsは、今を生きる私たちと未来を担う子どもたちに直結する重要な国際目標です。達成には世界全体での取り組みが不可欠ですが、プラスチックごみや食品ロスの削減、リサイクル率の向上など、私たち一人ひとりの日々の行動の積み重ねも大きな影響を与えます。

目標達成に向けた道のりは依然として遠く、大きなインパクトを生み出せる企業や団体の積極的な取り組みが強く求められています。企業や団体は、事業活動を通してSDGsに貢献できるだけでなく、寄付や社会活動への協力によっても大きな力を発揮できます。

画像:SDGsのワークショップに参加した女の子たち(ニジェール)

プラン・インターナショナルは、毎年800以上の企業や団体と連携し、SDGsの目標達成に向けた取り組みを進めています。私たちとの協働で企業のチカラを世界のさまざまな社会課題の解決に向けたチカラに変え、未来を見据えた企業として社会的価値を高めていく一歩を、ともに踏み出していきましょう。

CSR活動や社会貢献によるSDGsの取り組み支援はこちらから

企業・団体の方へ

運営団体

国際NGOプラン・インターナショナルについて

国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。

写真:プラン・スポンサーシップ

社会課題ブログTOP

トップへ