(2025年08月04日更新)
世界の国々は、しばしば先進国、途上国という言葉で区別されることがあります。途上国と呼ばれる国を訪れたことがある人は、経済・社会基盤の未整備や、政治・社会の不安定さを目の当たりにした経験があるかもしれません。
この記事では、途上国の現状に加えて、必要とされる支援やその具体的な方法、さらには信頼できる支援先の見極め方までを解説します。

もくじ

あなたの支援が途上国の子どもたちの大きな希望に
なぜ今、途上国支援が必要なのか?
近年、国と国、人と人の経済的な格差が拡大し、世界的に経済的不平等が極めて深刻になっています。途上国が抱える課題には、その国固有の課題だけでなく、国際社会全体が密接に関わり、一国での解決が難しい課題も多いため、各国の協力が不可欠です。

地震の被害状況の調査(ミャンマー)
途上国(発展途上国、開発途上国)とは
途上国(発展途上国、開発途上国)とは、先進国に比べて経済成長の途上にある国々を指します。「発展途上国」と呼ばれることもありますが、「開発途上国」という表現がより一般的で、特に社会・経済・人間開発指数が低い国は「後発開発途上国」と呼ばれます。
ただ、開発途上国を示す明確な基準はなく、多くは経済協力開発機構 ( OECD )が定める、ODA(政府開発援助)受領国リストに入っている国々を指します。これは、世界銀行が公表する一人当たり国民総所得にもとづき、低所得国および中所得国で構成されています。世界196カ国のうち、約141の国と地域が該当します。
途上国の現状
途上国の経済レベルは先進国に比べて低い傾向にあります。これは、多くの途上国が経済発展の初期段階にあり、貧困問題や教育格差が連鎖的に発生しているためです。加えてインフラ整備が遅れ、教育や医療といった基本的な社会サービスの提供も不十分なため、さらなる経済停滞を引き起こしています。
途上国間でも格差は拡大しています。経済成長が著しい国々では中産階級が拡大し、インフラ整備も急速に進んでいます。一方、深刻な経済的困難が続いている国々では、政治不安や紛争、気候変動などによる影響も相まって、難民や飢餓といった新たな課題が山積し、発展の糸口をつかめない状況が続いています。

スーダンの紛争地域から逃れてきた人々(エチオピア)
世界銀行グループが2024年に発表した報告書によると、世界人口の8.5%にあたる約7億人が1日2.15ドル未満で暮らす、極度の貧困状態にあることがわかりました。その3分の2に当たる人々が、サハラ以南アフリカに集中しており、状況は極めて深刻です。このため、食料支援をはじめとする緊急人道支援が実施されています。
途上国支援のために、わたしたちができること
途上国支援といっても、日本にいながら何をどのようにすればいいのか分かりにくいと感じる人もいるかもしれません。実際には、私たち一人ひとりにできることが数多くあります。ここでは、手軽に始められる3つの方法を紹介します。自分の状況に合った手段を見つけるための参考にしてください。
気候変動に対応した栽培方法を学んだ農家(東ティモール)
金銭的支援(寄付・募金など)
まず挙げられるのは、具体的で効果的な方法のひとつである金銭的な支援です。信頼できるNGOやNPOへの寄付は、途上国の子どもたちや地域社会の持続可能な生活向上に直接役立ちます。たとえば、定額制の寄付プランやポイント募金など、少額から始められる手軽な支援方法も増えています。日頃の買物で貯めたポイントが、途上国を支える社会貢献につながります。
モノによる支援(物資の提供・フェアトレード商品の購入など)
物資の提供も大きな支援の形です。まだ使うことができる衣類や文房具などの物品を、信頼できる団体を通じて途上国に届けることで、それらを必要としている人々の助けになります。また、消費者として途上国の生産者を直接支援できるフェアトレード商品の購入という手もあります。私たちが適正な価格で購入することで、生産者が正当な賃金を受け取り、貧困や児童労働の改善、持続可能な農業や環境保護に寄与します。
時間とスキルを活かす支援(ボランティアへの参加・啓発活動への協力など)
自分の時間とスキルを提供する方法もあります。得意分野を活かし、教育や医療、技術指導など、さまざまな分野で貢献することができます。国内外のボランティア活動への参加、SNSや各種イベントで途上国の状況を発信し多くの人に理解と関心を持ってもらうことも、非常に有意義な支援方法です。
信頼できる支援団体・プログラムの選び方
何らかの支援をする際は、自分の行う支援ができるだけ効果的に活用され、成果を生み出すことが約束される団体を選びたい、と思うのは当然です。そのために必要な調査と確認とは何でしょうか。寄付先を見極めるためのポイントを解説します。

幼児教育を受ける子どもたち(ウガンダ)
団体の実績と透明性をチェックする
まずは支援団体の公式ウェブサイトや広報資料から、過去の活動実績や協働先(行政機関や企業)を確認しましょう。定期的に活動報告やブログ、ニュースを更新しているかどうかも重要です。支援対象や成果を具体的に公開し、活発に情報発信している団体は、透明性を重視し説明責任を果たそうとする姿勢を持っています。
長期間にわたり継続して活動している団体も、実績が豊富で支援の専門性が高い傾向にあります。国連などの国際機関や民間企業、他の団体と連携した活動を行っているケースもあり、信頼度の判断材料になります。
また、公益財団法人や認定NPO法人など、法人格を取得している団体は信頼性が高いと評価されています。これらの団体は、厳しい審査を経て財務や業務プロセスに関する基準を満たす必要があり、公的な監視の下で運営されています。これらの団体への寄付金には税制優遇措置が適用されることから、寄付金控除の対象となります。
支援金の使われ方を確認する
支援先を検討するうえで、支援金がどのように使われているかを確認することは最も重要です。団体が収支報告書や決算書を公開しているかチェックしましょう。寄付金や支援金の具体的な使途やプロジェクトなどが明記されていれば団体が支援金を目標に沿って適切に運用する能力を持つと判断できるでしょう。

洪水被害で避難した女性に支援クーポンを配布(エルサルバトル)
あなたの支援が遠い国の誰かの大きな希望に
支援を無理なく続けるためには、自分の生活に負担をかけない範囲で「できることから始める」ことが鍵です。無理のない息の長い支援は、安定した資金や物資の提供につながり、支援先にとって非常に大きな力となります。
国際NGOプラン・インターナショナルでは、世界の女の子と子どもたちの未来を支える活動を行っています。寄付金を最大限に生かすことを大きな責任ととらえ、活動理念に基づいた効率的なしくみや監査体制を整えています。

食料支援を受け取った女性(南スーダン)
さまざまな方法で寄付による支援を受けつけていますが、なかでもプラン・スポンサーシップを通じた寄付では、毎月3,500円、4,500円、5,500円から、途上国の子どもの成長を見守りながら継続的に地域の生活向上を支援することができます。子どもたちが教育や医療にアクセスできる環境を整えるだけでなく、地域全体の問題を多面的に解決し、より良い未来を築く手助けとなります。
途上国支援は、今日の世界が抱える貧困や格差といった深刻な課題を解決し、未来をより良いものにするための重要な取り組みです。私たちの小さな一歩が、遠い国の誰かの大きな希望となります。
あなたも途上国の持続的な発展と世界の課題解決に参加しませんか?
運営団体
国際NGOプラン・インターナショナルについて
国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。












