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[特集]災害時の子どもの心を守る方法

災害時に声をあげることが難しい子どもや女の子たち。あなたのちょっとした心がけで、そのかすかなSOSに応えることができます。支援活動の第一歩に、ぜひこのページの情報をお役立てください。

災害が起きたとき、まず必要になるのは食料や衣料です。一方で、物資のみでは回復が難しい「心」の問題も、被災地には存在します。

災害を目の当たりにした子どもの心を支えるために、プラン・インターナショナルが、臨床心理士など専門家と協働してすすめてきた緊急支援の知見をご紹介します。被災地にボランティアに行くとき、また、お子さんや身近な誰かが不安を抱えているとき、ぜひ参考になさってください。

写真:子ども広場

1.被災した方に接する際の心がけ

被災者の心のケアは、専門家でなくとも、少しの配慮と気遣いがあれば、誰にでもできる支援です。あなたの温かな行動や声かけで、被災者の不安を和らげることができます。一方で善意から出た言動であっても被災者を不安にさせてしまうこともあります。相手の心情を思いやり、被災者の気持ちに寄り添った行動を心がけましょう

被災した方の心に寄り添うために

写真:避難所にて

<すべきこと>

  • うなずく、相槌を打つ
  • 同じ目線で目を見て話す
  • 沈黙も受け入れ、無理に話させない

<してはならないこと>

  • 被災体験を無理に聞きだす
  • 時計を見るなど、相手を急かす
  • 「また来ます」など不確かな約束をする

特に子どもには細心の配慮を

写真:子どもの支援

  • 子どもたちの声に耳を傾ける
    話すよう強要してはならない。子ども自身が話したいときに、耳を傾け、感情に寄り添うようにする。
  • 落ち着いて話しかける
    災害後は集中力や記憶力が低下することも。一度で伝わらなくても、焦らず、優しく話す。
  • いつもと異なる行動も受け入れる
    暴力的になったり、赤ちゃん返りしたりなどの反応は、不安な気持ちの表れかもしれません。また、自分なりに現実を受け止めようとして、いつもと異なる行動をとることもあります。否定せずに、子どもの回復力を信じましょう。
  • 子どもに接する大人も心身のケアが必要
    教員や保護者など身近な大人の心の安定が、子どもの心の安定につながります。子どもに接する大人を支えることや、自分の休養・ストレス発散も忘れずに。
  • ※上記では、特に重要な心がけのみを紹介しています。被災地にボランティアに行かれる方は、ぜひ冊子「被災者の心を支えるために」をご一読ください。
  • ※特別なニーズを抱えている被災者や少しでも様子の気になる被災者が身近にいる場合には、自分一人で対処するのではなく、専門家や専門機関につないでください。特に自身も被災者である親が子どものケアにあたる際は、抱え込まず、大人同士で不安を相談できる場を持つことが大切です。

2.「子どもひろば」など安心できる場を

「子どもひろば」は、災害のショックの影響を受けやすい子どもたちが、遊びなどの活動を通じてストレスを軽減できるスペースです。子どもたちが一日も早く日常を取り戻せるよう、学校での活動に近い遊びや学習を取り入れています。また、「子どもひろば」に子どもを預けることで、保護者は集中して家の片付けなどをすすめることもできます。
子どもの心のケアのためには、避難所や家庭での個別的な声かけだけでなく、安心できる「場」の存在も重要です。特に、災害を受けてイベントなどの娯楽が自粛されているとき、子どもたちが安心して思いきり遊べる場を確保する必要性は高まります

「子どもひろば」実施のコツ

写真:避難所で子どもと遊ぶ職員

【場所の選定】

  • 避難所内や公民館など、地域の人が集まりやすい場所を選定する
  • トイレ、水道、水飲み場が近くにあるか確認する

【遊具などの用意】

  • 年齢・性別に関係なく楽しめるよう、多様な遊具を用意する(積み木、折り紙、絵本、柔らかいボ ールなど)
  • お絵かきセットなど、子どもが気持ちを表現できる遊具も用意する
  • 遊びのためのスペースのほか、お絵かき・読書などができる机スペース、休憩場所を設ける

【開設の告知】

  • 避難所や集会所にポスターを貼り出し、広く告知する
  • 教師や他の支援団体に連絡し、告知・運営の協力を得る

【子どもの参加】

  • 被災の軽重や年齢などで区別せず、広く子どもたちを受け入れる
  • 無理に参加させない。子どもの「遊びたい」「話したい」を最優先に受け入れる
  • 参加したい子どもとは一緒に遊びの内容を決め、参加している感覚を持てるように留意する

【ルールの決定】

  • 「子どもひろばを離れるときはスタッフに声をかける」「ボール遊びは決められたスペースで」など、場所に応じたルールを定める
  • やっていいこと・悪いことの区別はスタッフ・子どもで一緒に決めておき、子どもにとって不平等感がないように留意する

3.女の子・女性のニーズに適切に対応

子どもの心のケアと同様に災害時の支援で見過ごされがちなのが、女の子や女性への支援です。生理・授乳などに関する女性のニーズが反映されるよう、ジェンダーに配慮した支援活動が必要です。

災害時 女の子・女性に必要なケア・支援

写真:女の子のケア

  • 女性のスタッフ・ボランティアの確保
    女性が話しやすく、女性のニーズに気づきやすい同性スタッフが活動に参加し、女性のニーズを汲み取れるようにしましょう。
  • 衛生用品(生理用品・下着・歯ブラシなど)の支給
    生命維持には直結しなくても重要な支給品。女性にとっての化粧品、男性にとってのひげそりなども、前向きな気持ちを後押しします。支給にあたっては、被災者のニーズと政府・他団体の支給品を確認し、過不足がないように注意しましょう。
  • プライバシーの確保
    これは男女共通の課題ですが、生理・授乳などのニーズには特に配慮することが必要です。「生理用品・下着の支給は閉じられたスペースで女性が行う」、「避難所に着替え・授乳のスペースを設ける」、「洗濯の時間・場所のルールを設ける」などを徹底しましょう。また、男女別の更衣室・トイレを設けることは、プライバシーの確保だけでなく、性犯罪の防止のためにも重要です。

4.もっと知る・知らせる

PFA冊子「被災者の心を支えるために」

写真:PFA冊子「被災者の心を支えるために」

災害時の子どもの心のケアについて広めるため、プランは2012年に「ケア宮城」と共同で、「WHO版心理的応急処置(サイコロジカル・ファーストエイド:PFA)-現場の支援者のガイド」の日本語要約版を作成しました。PFA冊子「被災者の心を支えるために-地域で支援活動をする人の心得」として発行・配布し、誰にでもできる心のケア支援の普及につとめています。

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こちらのページで紹介している災害時に役立つ情報を、分かりやすく画像にまとめています。ぜひSNSなどでシェアしてください。

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写真:災害時 子どもの心を守る方法

担当者の声

写真:番場 慎也(国内緊急支援担当)

番場 慎也(国内緊急支援担当)
プランにとって初の国内緊急支援となった東日本大震災など4つの災害で、緊急支援を行いました。家屋の損壊など目に見える被災に比べ、目に見えない心の被災は後回しにされがちですが、街が復興した後も続き得る重要な問題です。一方で、あなたにも出来ることがある身近な問題でもあります。愛媛県西予市の避難所で、仲良くなった子どもに「どんな街にしたい?」と話しかけると、子どもが嬉々として「大雨が降っても被害が出ない強い街にしたい!」と話してくれました。自分の些細な言葉や行動が子どもに安心感を与えることができる、住む家を無くしても、子どもたちは自分なりのタイミングで前を向いてすすんでいく。そんな手ごたえを感じながら、緊急支援にあたっています。

プラン・インターナショナルの緊急支援

プラン・インターナショナルは、これまで世界各地の災害で、物資支給などと並行し、見過ごされがちな子どもの心のケアの活動を行ってきました。そのノウハウを生かし、2011年の東日本大震災以降は、国内の地震・豪雨の被災地でも「子どもひろば」を開設。さらに、地元の団体の協力のもと、花火大会や遊園地への日帰りバスツアーなど子どもが楽しめるイベントも開催しました。心のケアと同様に後回しにされがちな女の子のニーズにも応えられるよう、女性を含むチームでニーズ調査も行っています。

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