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災害多発地域に暮らすルマ

  • バングラデシュ

バングラデシュでは、毎年のように洪水などの自然災害が発生しています。少数民族をはじめとする貧困に苦しむ人々は、災害に備えることもできずに、さらなる貧困に陥る場合が多く、特にその負担は女性に多くのしかかります。この負の連鎖を断ち切るためにプランが実施したプロジェクトをご紹介します。

イラスト:15歳の女の子アデル

25歳のルマは、夫と5歳の子ども、夫の両親との5人暮らし。もともとミャンマーにルーツをもつ少数民族です。

ルマの家では夫と義父が仕事に出ていましたが、二人とも日雇い労働のため収入は不安定で、生活は楽ではありません。家庭菜園で育てた野菜を使って、1日に2回の食事をとるのがやっとでした。

イラスト:アデルは村の男性から声をかけられました

ものごとの決定権は夫と義父にあり、ルマが何かを決めることは許されませんでした。

家の中でひっそりと家事と育児をするだけの毎日。村の中には知り合いも少なく、ルマはいつも孤独を感じていました。

イラスト:サイクロンがルマの住む地域を襲いました

ある日、サイクロンがルマの住む地域を襲いました。

死者100人以上、数百万人の人々の生活に甚大な被害をもたらし、ルマも家と家庭菜園を失いました。

貯蓄もなく、途方にくれていたところ、プランがこの地域で、女性たちの生計向上のためのプロジェクトを開始することを知りました。

イラスト:ホテルを訪れたアデル

夫は反対しましたが、ルマは初めて自分の意見を主張し、プロジェクトに参加しました。

まず家畜の飼育方法を学び、補助金を得てヤギを購入しました。そして2年後には、育てた家畜を販売して収入を得られるようになりました。

さらにプランのトレーニングを受け、家畜にワクチンを打つ「パラベット」という資格を習得。50軒ほどの家を定期的にまわって収入を増やすまでになりました。

イラスト:アデルが典型的な人身取引に巻き込まれている

仕事を通じて地域の人々と話す機会が増えたルマは、防災や避難場所についての知識も身につけ、いざという時に行動を起こせる自信がつきました。

何よりうれしかったのは、安定した収入を得られ「自分のお金」ができたことで、周囲から頼りにされていると実感できるようになったことです。

今後は、自分が学んだことを共有して、村の女性たちの役に立ちたいと考えています。

※ illustration by Noriyuki Goto
2020年4月発行のプラン・ニュースの記事を再編集し掲載しました

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【完了報告】「少数民族の女性たちの収入アップ」プロジェクト~バングラデシュ~

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