【活動国詳細】バングラデシュ
南アジアに位置するバングラデシュはベンガル湾に面し、インド、ミャンマーと国境を接しています。世界でも人口密度が高い国として知られ、近年は社会経済面で著しい発展を遂げている一方、依然としてアジア最貧国のひとつに位置づけられています。自然災害に脆弱で、毎年のようにサイクロンや洪水に見舞われ甚大な被害が発生しており、とくに貧困層の人々、なかでも弱い立場に置かれた子どもや女性たちが最も影響を受けています。
首都ダッカの子どもたち
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バングラデシュでの活動
【活動国データ】
国が抱える問題
- 親の知識や公的保健サービスが不十分であるため、栄養不良の子どもが依然として多いこと。
- 就学前教育や中等教育の就学率が低いこと。
- 早すぎる結婚をするために学校を辞めてしまう女の子や児童労働に従事する子どもが多いこと。
- 衛生的なトイレや手洗い設備を備えた学校が不足していること。
- サイクロンや洪水などの自然災害が貧困層の子どもたちが住む地域ほど深刻であること。
プログラム別活動概要
1.質の高い保健サービスの提供
2歳未満の乳幼児と母親の健康を守るため、安全な妊娠・出産、予防接種、正しい栄養に関する知識や衛生習慣の普及に取り組みます。また、若者を対象として性と生殖に関する権利などの知識を広めるとともに、行政による保健サービスの拡充を促します。
2.中等教育の就学率向上
基礎教育を受ける機会を与えられていなかった子どもたちを中心に、全ての子どもたちが教育を受けられるように既存の教育制度の強化を図ります。また、女の子たちが安心して中等教育を受け続けられるように、女の子にやさしい学校づくりを進めます。
3.コミュニティ主体の子ども保護体制の強化
暴力や虐待、早すぎる結婚から子どもたちを守るために、リーダーシップ・トレーニングを実施して、コミュニティ組織や行政機関の能力強化を図ります。また、意識啓発活動を通じて、暴力の被害者である女の子に対する家族やコミュニティの偏見や意識に対する行動変化を促します。
4.水と衛生環境の改善
自治体やコミュニティ組織と連携しながら、誰でも清潔な水や衛生設備を利用できるように、コミュニティ主導型総合衛生管理を推進します。
5.災害や気候変動への対応力の強化
子どもに配慮した災害リスク軽減プログラムや災害に強い学校づくりを通じて、学校やコミュニティが主体となった災害への対応力強化を図ります。
6.若者の経済力の強化
社会的・経済的に困難な状況下にある若者を対象として、生きるために必要な能力や、就業に役立つ実践的な技術・技能を身につけるための職業訓練を提供することで、若者が自立し、積極的に社会に貢献できるように後押しします。
基本データ
首都 | ダッカ |
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面積 | 14万7000km2(日本の約4割) |
人口 | 1億6175万人(2017年1月 バングラデシュ統計局) |
言語 | ベンガル語(国語) |
宗教 | イスラム教徒88.4%、その他11.6%(ヒンドゥー教徒、仏教徒、キリスト教徒) |
※出典:外務省ウェブサイト
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プラン・インターナショナルのデータ
活動開始年 | 1994年 |
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チャイルド数 | 32181人 |
日本のスポンサーを持つチャイルド数 | 1800人 |
昨年度プランが活動を行ったコミュニティの数 | 4119 |
現地事務所 | 統括事務所:ダッカ # 6072(214)ニルファマリ # 6076(215)ラルモニルハット # 6090(217)ダッカ # 6115(218)ボルグナ # 6116 ボラ |
※2019年7月現在
統計情報
バングラデシュ | 日本 | コメント | |
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5歳未満児死亡率(1000人当たり) | 34 | 3 | 日本の約11倍の子どもたちが5歳未満で命を落とす |
5歳未満児死亡率の順位 | 62 | 179 | |
安全な水を利用できる比率(%) | 97 | 99 | |
衛生施設を利用できる比率(%) | 47 | 100 | 約5割が衛生施設を利用できない |
初等学校の最終学年まで在学する率(%) | ― | 100 | 初等学校就学率は平均91% |
成人識字率(%) | 73 | ― | 成人の約3割が読み書きができない |
国際貧困ライン1日1.90米ドル未満で暮らす人の比率(%) | 19 | ― | およそ5人に1人が貧困ライン以下 |
出生時の平均余命(年) | 72 | 84 |
※出典:ユニセフ世界子供白書2017より