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カリブ海に浮かぶハイチは、西半球でも特に貧困の課題が深刻な国のひとつです。長年続く政情不安に加え、地震やハリケーンなどの自然災害の影響を受けてきたことで、社会基盤の整備が十分に進んでいません。その結果、安全な水や衛生施設へのアクセスが限られ、保健や教育など基礎的な公共サービスの不足が続いています。多くの人々が農業に従事しているものの、農業技術や生産性の低さから食料の安定確保が難しく、特に農村部では貧困が深刻です。2010年1月に発生したマグニチュード7.0の大地震は国に甚大な被害をもたらし、その後も復興の途上で自然災害に見舞われています。こうした影響を最も大きく受けているのは、貧困層の人々、とりわけ弱い立場に置かれた子どもや女性たちです。

基本データ

首都
ポルトープランス
面積
2万7750km2(北海道の約3分の1程度の面積)
人口
1,158万人(2022年、世界銀行)
言語
フランス語、ハイチ・クレオール語(共に公用語)
宗教
キリスト教(カトリック、プロテスタント等)、ブードゥー教等

※ 出典:外務省ウェブサイト

ハイチの歴史・社会情勢

ハイチは1804年、奴隷制のもとに置かれていた人々による独立を果たし、ラテンアメリカで最初に誕生した共和国です。この独立は世界史上でも重要な出来事とされていますが、その後は国際的な孤立やフランスへの賠償金負担、度重なる政変により、政治と経済の不安定な状況が続いてきました。さらに地震やハリケーンなどの自然災害が社会基盤を脆弱にし、治安の悪化や行政機能の停滞が深刻化しています。

ハイチの宗教

ハイチではカトリックやプロテスタントを中心とするキリスト教が広く信仰されていますが、アフリカ由来の信仰と融合したヴードゥーも文化の一部として社会に根づいています。宗教は人々の精神的な支えとなり、儀礼や祭礼を通じて共同体の結びつきを強めてきました。音楽や踊りは信仰と深く結びつき、コンパやララなどの伝統音楽が日常生活や行事に彩りを添えています。鮮やかな色彩の絵画や工芸品、クレオール語や郷土料理も、ハイチ独自の文化を形づくる重要な要素です。

ハイチが抱える問題

  • 母子の健康と医療体制が十分に整っていないこと

    医療施設や産前産後のケアが不足しており、妊産婦や乳幼児が必要な医療を受けられない状況が続いています。5歳未満の子どもの死亡率も高く、その多くは栄養不良や予防可能な感染症が原因となっており、保健サービスへのアクセス改善が大きな課題となっています。

  • 教育環境が不十分で学び続けることが難しいこと

    公共教育の学習環境が整っておらず、保育所に通える子どもは限られています。初等教育でも中途退学や留年を繰り返す子どもが多く、貧困や家庭事情が学習継続を妨げています。特に女の子は教育機会から排除されやすい状況にあります。

  • 暴力や搾取により子どもの権利が脅かされていること

    児童労働や人身取引が後を絶たず、子どもの権利が侵害されています。とりわけ女性や女の子に対する性的虐待や家庭内暴力、ジェンダーに基づく差別や暴力が広く見られ、安全に暮らせる環境づくりが急務となっています。

  • 社会参加の機会が限られ若者の声が反映されにくいこと

    コミュニティの意思決定に子どもや若者が参加する機会は非常に限られています。また、出生登録を済ませていない子どもも多く、教育や保健などの社会サービスを受けられないまま成長してしまう課題があります。

プラン・インターナショナルの取り組み

  • 1.乳幼児の健全な発育推進進

    コミュニティ主導型の総合衛生管理を進め、不衛生な環境の改善と感染症予防に取り組みます。あわせて産前産後ケアや乳幼児保健サービスの提供を支援し、家庭や地域での乳幼児保育を推進することで、母子の健康と命を守ります。

  • 2.平等な教育の機会の提供

    カリキュラム改善や教師研修、学校運営体制の強化を通じて、質の高い教育環境づくりを支援します。災害に強い学校整備や障害のある子どもを考慮した設備を進めるとともに、早すぎる結婚(児童婚)による中途退学の影響を受けやすい女の子が学び続けられる環境改善に取り組みます。

  • 3.若者の能力育成

    学校を中途退学した若者を対象に、就業や起業に必要な知識やスキルの習得を支援します。あわせて、小規模金融サービスの活用を後押しし、自立した生計を築けるよう支援します。さらに、性と生殖に関する健康と権利についての正しい知識普及を通じて、特に女の子が早すぎる結婚・妊娠や健康上の理由によって学びや就労の機会から取り残されることがないよう、将来の選択肢を広げます。

  • 4.子どもの保護の推進

    児童労働や暴力を防ぐため、地域に根ざした子どもの保護の仕組みを強化します。住民参加型の防災計画づくりを進め、災害や緊急時にも子どもの権利と安全が守られるよう、コミュニティ全体での取り組みを支援します。

ハイチでの活動

ハイチでの活動一覧

プラン・インターナショナルのデータ

プラン・スポンサーシップを通じて、チャイルドと交流できます。

活動開始年
1973年
チャイルド数
17,899人
日本のスポンサーを持つチャイルド数
39人
現地事務所
統括事務所:ポルトープランス
#3018 ノレスト
#3024 シュデスト

※2026年1月現在

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