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ホームレスからファッションデザイナーへ~カメルーン~
世界の各地から
(更新)
プラン・インターナショナルは、女の子が明るい未来を切り開く力を育むための活動を世界各国で行っています。一時は住む場所を失いホームレスを経験するまでに至った女の子が、苦境を乗り越え、ファッションデザイナーを目指すストーリーをご紹介します。
過酷なホームレス経験 職業訓練が生きる希望に
カメルーン北部に住む18歳のロザリンさん。母親を亡くして孤児となり 、ホームレスとなってしまいました。「母を亡くしたあと、私には住むところもなく、頼れる親族もいませんでした」と振り返ります。その日暮らしの生活を余儀なくされてきた彼女は、あるとき地元の教会に助けを求め保護されました。そこで、プランの「経済的エンパワーメント・プロジェクト」について耳にしました。
ロザリンさんは、このプロジェクトが、彼女と同じように弱い立場に置かれている女の子のための生計向上と社会的自立を目的とした取り組みであると知り、すぐに参加を決意。審査を受け、2年間の縫製見習い訓練コースを受講することになりました。人生に希望を見いだしたロザリンさんは、この機会を最大限に生かそうと、職業訓練を懸命に受け技術の習得に励みました。
ロザリンさん
わずか数カ月でデザインと縫製技術を習得
ロザリンさんが通う女性のための職業訓練センターでは、縫製、装飾、ネイル施術、理容、コンピューターの計5コースを提供しています。実践的な指導のほか、起業家精神やリーダーシップ、月経衛生管理やジェンダー平等について学ぶ授業も行われます。コース終了後は、女性たちが自ら起業し、社会で活躍できるようになることを目指しています。
コース開始から数カ月、ロザリンさんはデザインと縫製の主な技術を習得。今では簡単な服なら自分で作れるようになりました。プランのスタッフも職業訓練センターの講師も、彼女の著しい成長ぶりに目を見張りました。講師のジョージットさんは、「彼女は私が最も誇りに思っている実習生の一人です」と話します。
カメルーンのプランの国統括事務所長と話す実習生たち
ファッションデザイナーとしての成功を夢見て
ロザリンさんは今、将来への明るい希望と自信に満ちています。「講師の先生たちからは、技術面だけでなく、生き方の指針となるようなアドバイスをたくさんいただきました。ホームレスとして生活していた頃に比べると、私の人生はずいぶん変わりました。最初は縫い方も分かりませんでしたが、今ではいろいろな種類の服をデザインして仕立てることができます。少しの導きがあれば、私のような境遇の女の子でも変わることができるのです。将来は素晴らしいファッションデザイナーになれると信じ、これからも頑張っていきたいです」と語ります。
自分でデザインし仕立てたワンピース
どんな境遇にある女の子でも、機会があれば自分の人生を切り開くことができる。ロザリンさんの姿は、そのことを証明しています。プランはこれからも、女の子の可能性を伸ばし、彼女たちが自身の未来を、そして社会をも変えていく大きな潮流を起こせるよう、ともに活動を続けていきます。
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