なぜ女の子?
あなたの毎日と比べてみてください。
生き延びることさえ、難しい
南アジアでは、女の子は「稼ぎ手として期待できない」「ダウリー(結婚持参金)が家計に負担」などの理由で、中絶の対象になりがちだったり、病気でも治療してもらえないケースが。そのため5歳まで生き延びることは男の子より難しいのです。
男の子が遊び、学んでいる間に家事労働に明け暮れる
男の子が小学校に通っている間、女の子は、水汲み、食事の支度、きょうだいの世話などの家事をまかされることに。そのため多くの国で、女の子の小学校就学率や識字率は、男の子より低いのです。将来、死産の確率が高くなるなど、次世代への影響も深刻。
早すぎる結婚・妊娠で命を落とすことも
経済的な理由や古い慣習から10代で結婚させられる女の子たちは、教育の機会を奪われるだけでなく、成長過程での妊娠・出産を強いられた結果、命を落とすケースもあります。紛争の際には"兵士の妻"や世話係として誘拐されることも。また、女の子を言葉たくみに連れ出し、性産業や工場に売り飛ばす人身取引業者も後を絶ちません。
経済的な自立が困難。家庭や社会における地位が低いまま
女性は、家事育児、老人の介護など、無償ケア労働に従事し、農地や家畜などの生産資源を相続・所有できない傾向にもあることから、家庭内での発言権は弱まります。また、スキルを習得し能力を高める機会もないことから、社会的、経済的な自立のチャンスもありません。
特に途上国の女の子や女性たちは貧しさの中にありながら「女の子だから」、女の子・女性であることで社会の底辺に置かれ、学校へ行くことがより難しかったり、医療を受けられなかったり、十分な食事を与えられなかったり普通の生活を送ることすら困難な状況にいます。
様々な機会を制限されながら、さらに暴力や性的嫌がらせを受けやすく、早すぎる結婚や家事労働を強いられます。
なぜ女の子への支援なのでしょうか?
なぜなら、「女の子だから」という理由で虐げられてきた女の子への支援が、世界を前に進める近道だからです。
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世界の非識字人口の
約3分の2が女性※1女の子は男の子よりも家事を任されやすく、十分に学校に通えません。文字が読めないことで収入の手立てがない、搾取の対象になるなどのリスクが高まります。
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途上国では、
約3人に1人の女の子が
18歳未満で結婚※2早すぎる結婚により、教育の機会が奪われるだけでなく、幼いうちの妊娠や出産により身体的なダメージを負うこともあります。出産は途上国の女の子の主な死因のひとつです。
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身体的暴力を
受けたことのある
女の子は約4人に1人※3世界では、約1億2,000万人の女の子が性暴力にあっていると言われています。※4加害者は制裁を受けず、「悪いのは被害者の女性」だとされる地域もあります。
女の子への支援で、世界はここまで変わります
データでも実証されています。彼女たちこそ、世界を前に進めていく存在なのです。
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女の子が1年長く初等教育を受けると、その子が将来得る収入が約11%増加。※5
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すべての女性が中等教育を修了すれば、5歳未満児の死亡率は約49%減り、1年でおよそ300万人の命を救える。※6
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マラウイでは、女性が教育を受け、男性と同じように農作業の決定に参加できた場合、収穫高が約7.3%向上。※7
- ※1 The World’s Women 2015 Trends and Statistics (United Nations, 2015)
- ※2 Marrying Too Young (UNFPA, 2013)
- ※3、4 A Statistical Snapshot of Violence Against Adolescent Girls (UNICEF, 2014)(3は15~19歳の女の子のうち、15歳以降になんらかの身体的暴力を受けたことがあると回答した女の子の割合)
- ※5 Comparable Estimates of Returns to Schooling Around the World (World Bank Group, 2014)
- ※6 Education transforms lives (UNESCO, 2013)
- ※7 THE COST OF THE GENDER GAP IN AGRICULTURAL PRODUCTIVITY in Malawi, Tanzania, and Uganda (UN Women, UNDP, UNEP, and the World Bank Group, 2015)
力を身につけた女の子たち
女の子たちが自分で自分の道を選び取る力と自由を得たら
自分の後に続く女の子たちを支援、ウーマン・オブ・ザ・イヤーに輝く!
貧しさから16歳で学校を中途退学しましたが、プランの支援によって復学。
地元支援団体のマネジャーとしての活動が認められ、2009年にはインド産業協会による"Woman Exemplar of the Year Award 2009(女性のお手本大賞・教育部門)"を受賞しました。
政治を通じて、子どもたち、そして地域の幸せを目指す敏腕女性町長に
エルサルバドル内戦の影響で学校に通えなかった子ども時代。通信教育で高校修了後、プランのボランティアを経て町長に立候補、初の女性町長に就任しました。高校建設や奨学金制度の開始など、学業を諦めていた子どもたちに教育の機会を届ける施策を推進しています。
おしゃれなビジネス・ウーマンとして地域の経済に貢献
貧しさのため危険な仕事に従事した子ども時代。支援団体の助けで読み書きや商売を学び、今では自分の仕立屋を経営しています。働く子どもたちのために自分の経験やプロジェクトの知識を共有しています。
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