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スリランカの活動終了について
お知らせ
支援者の方へ
(更新)
日ごろより、プラン・インターナショナルへの温かいご支援、誠にありがとうございます。プラン・インターナショナルは、2019年12月をもって、スリランカでの活動を終了しました。1981年に開始以来、38年間にわたる活動の結果、一定の成果を達成したと判断したものです。これまでの温かいご支援に重ねて御礼申し上げます。
活動から卒業~38年間にわたる地域開発~
プランはプラン・スポンサーシップなどを通じて、これまでスリランカの50万人以上の子どもたちへ支援を届けてきました。教育や保健衛生などを中心とした活動は、日本をはじめとする世界中のスポンサーにより支えられてきました。
国連開発計画による人間開発指数においても、スリランカは特に教育、平均余命で改善が見られ、現在189カ国中71位にランクづけされています。プランは活動の成果を定期的にモニタリングし、活動国の見直しを図っています。このたびスリランカの活動を終了することで、より支援を必要としているほかの活動に資金や人員を振り分けることにしました。
スリランカの子どもたちから日本の支援者たちへ「ありがとう!」
仏教の聖地から最初の活動を開始
プランは1981年、スリランカ中部の州都、キャンディで活動を開始しました。当時は社会インフラが脆弱で、教育や保健など基本的なサービスが不足していたことから、多くのプロジェクトを実施しました。子どもたちのニーズを最優先にしながら、地域の人々と協力しながら、長い間、地域開発をすすめてきました。スリランカではキャンディに続き、国内でもより支援を必要とする地域で、活動が広がっていきました。キャンディは今ではスリランカを代表する仏教寺院などがある仏教の聖地として、多くの観光客を集めています。
内戦と自然災害を乗り越えて
民族対立から1983年に始まった内戦は、脆弱な社会インフラに打撃を与え、経済的な発展に影を落としました。2009年5月の内戦終結後、プランは国際NGOとしては初めて、特に戦闘が激しかった東部州での支援活動を開始。日本でも、グローバル・プロジェクト(旧プラン・マンスリー・サポーター)により内戦の影響下にある子どもの心のケアや教育の再開支援を行いました。また、2004年に発生したスマトラ沖大地震では3万人以上が亡くなるなど、甚大な被害が発生したため、プランは緊急支援を実施しました。その後も、モンスーンによる洪水など自然災害が発生したときには支援活動を行うなど、常にスリランカの人々に寄り添って活動をしてきました。
内戦後の子どもの心のケアにあたる地域ボランティアの研修
今後の活動は、地域の人々に引き継がれて
現在進行中のプロジェクトは地元組織に引き継がれ、地域の発展を持続的なものとしていきます。プランの活動終了後も、子どもたちやコミュニティに活動成果が行きわたるよう、関係機関との連携、調整にあたっています。プランが実施するコミュニティ開発の手法は、プランが撤退後も住民たち自身の力で活動を担うことができるように後押しするものです。長年にわたり、活動を行っているコミュニティで、子どもや女の子を含む住民たちの能力を高めるための活動を行ってきました。皆さまからのご支援を通じて地域の人々が得たこうした知識や技術、自立していく力は、彼らの財産として今後も地域に根ざして生き続け、住民自身の力で地域運営を担っていくことができます。
学校で暴力や虐待防止について考える
2019年度の成果 |
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これまでスリランカのチャイルドとのご交流やグローバル・プロジェクトを通じて、温かく見守っていただきましたことに深く感謝申し上げます。
一方で世界にはまだまだ取り残され、厳しい環境に追いやられている子どもたちが存在しています。彼らを差別や搾取から守り、その可能性を広げていくために今後もプランの活動をご支援いただきますようよろしくお願いします。
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