【活動国詳細】フィリピン｜国際NGOプラン・インターナショナル　寄付・募金で世界の女の子を支援

【活動国詳細】フィリピン

フィリピンは、7500もの島々からなる国です。1億人を超えさらに増加傾向にある人口のうち、約半数が24歳未満の若者や子どもたちです。農業のほか、製造業、鉱業、国外で働く労働者からの送金、観光業、そして近年急増している企業からの業務委託が、フィリピン経済を牽引しています。一方、貧困削減へのペースは遅く、依然として大きい所得格差や高い失業率がみられます。このような状況により、子ども、女の子、若者の教育・保健・保護などの問題を抱え、子どもの権利の実現に影響をおよぼしています。

安全な水を飲む子どもたち

フィリピンでの活動

国が抱える問題

台風・洪水・干ばつなどの自然災害が頻繁に発生し、災害に対して脆弱であること。
国民の4人にひとりは貧困状態にあり、半数近くが不安定な職に従事し、若者や女性の失業率が高いこと。
栄養不良により標準体重に達していない子どもが多く、乳幼児の健全な発育に支障があること。
初等教育への就学率は改善されたものの、依然として中途退学率が高く、教育を受ける機会を失った若者は適正な職につくことが困難であること。
早すぎる妊娠により学校を中途退学し、その後不安定な生活を送っている女の子が多く、女の子や女性に対する身体的・性的・心理的な家庭内暴力が絶えないこと。
子どもたちは、誘拐、人身取引、心理的・身体的・性的虐待、体罰・暴力、児童労働、紛争地帯での子ども兵士、頻発する災害など、あらゆる被害を受けており、子どもの権利が著しく脅かされていること。

プログラム別活動概要

1.災害リスク管理の向上

すべての学校が災害に備えて、学校災害管理計画を作成し、子どもたちに対して災害リスクと復興に関する教育を行い、学校の安全管理を向上していくよう支援します。また、子どもたち、保護者、地域住民、コミュニティ内の災害リスク管理組織に対して、災害リスクの軽減について指導し、災害時の対応力と回復力を身につけるよう能力強化を図ります。

2.柔軟な学習機会の提供と、若者の経済力の向上

中等教育を中途退学した子どもたちが、それぞれの状況に合わせて学習を続けられるよう、行政と連携し、柔軟な学習や職業訓練の機会の拡充に取り組みます。地域文化やジェンダー（社会的性別）に配慮した学習内容づくりや、遠隔地における柔軟な学習機会の導入にも注力します。若者に対して、職業訓練、能力開発、就業および起業支援を行い、若者が適切な職につき、経済力を身につけ生活を改善していくよう支援します。

3.乳幼児の栄養改善と健康促進

すべての地域において5歳以下の子どもたちが、栄養・保健サービスと幼児教育を受けられるよう、保健センター、保健員、保護者の能力強化を図り、地域住民に対する啓発活動と、行政への働きかけを行います。また、コミュニティ主導型総合衛生管理を推進することにより、屋外排泄の習慣をなくし、安全な水と衛生状況を改善していくようつとめます。

4.子どもの保護の促進

コミュニティを基盤とした子どもの保護体制を強化し、あらゆる種類の虐待・搾取・暴力から、困難な状況下にある子どもや若い女性が適切に保護される仕組みづくりに注力します。また、この仕組みへの子どもの参加を促すとともに、行政による子どもの保護の枠組み構築に対して働きかけを行います。

基本データ

首都	マニラ
面積	29万9404km²（日本の約8割）。7109の島々がある。
人口	約1億98万人（2015年　フィリピン国勢調査）
言語	国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語および英語。80前後の言語がある。
宗教	国民の83％がカトリック、その他のキリスト教が10％、イスラム教は5％。

※出典：外務省ウェブサイト

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フィリピン支援活動地図

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プラン・インターナショナルのデータ

活動開始年	1961年
チャイルド数	34345人
日本のスポンサーを持つチャイルド数	1577 人
現地事務所	統括事務所：マニラ＃ 5100　オクシデンタル　ミンドロ＃ 5101　ウエスタン・サマール＃ 5102　イースタン・サマール＃ 5103　ノーザン・サマール＃ 5105　マギンダナオ